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明日から女子大生ッ!!


「あぁ?!てめぇ、今なんつったかもーいっぺん言ってみろ!!!」






ここは東京…。

光り輝く都会のど真ん中。


チカチカキラキラ…。

目が痛くてたまんねー…。



そんな都会の中心で、

どうして今、

こんな状況になっているのかというと・・・



=数分前=


『あぁ~、暇だなぁ~…。』


今日は日曜日。

休日は大抵暇だ。


『なんか面白いことでも起こんないかなぁ~。』


いかにも暇人がつぶやきそうな一言をぼそぼそ言いながら路地を歩いていると、



『おい、ねぇちゃん。やけに暇そうだな。暇なら俺と遊ばね~?5万で遊んでやっからよぉ。』



あたしは思った。

っというか、

その時思ったことをすぐに言ってしまった。


『お前に5万もの価値あるわけ無いだろ。何言ってんだ。』



すると、

今までピンクに頬を染めていたデレデレの顔から、

一気にゆでダコのごとく顔がカッと赤らんだ。



『あぁ?!てめぇ、今なんつったかもーいっぺん言ってみろ!!!』








こうして今に至る…。






「おいてめぇ!人の話聞いてんのかっ!」


イガイガ頭のいがぐり君が、あたしを怒鳴り散らす。


「はぁ…。うっせーよいがぐり…。


君にはボリュームを下げる機能がついていないのかね?」


そう呆れ気味にあたしは言うと、


「てめぇ…。さっきからおちょくってんのか!!!」


と、

彼は顔をさらに

真っ赤にし、

激怒しながら拳を突き上げた。



すんげ~サル顔…

どちらかというとゴリラの方に近いかも



そんなことを考えていたせいか、

あたしは鼻で笑う。


鼻で笑われたことに対してもっと腹を立てたのか、

さっきよりも大きく拳を振りかぶる。


そして、

あたしの一言で決着が着く。


「女だからってなめんなよ。この、いがぐり頭の猿野郎が。」


そう言うと、

あたしは向かってきた拳を避け、

そいつの拳と交差するように、

そいつの顔めがけて拳を突き上げた。






見事に顔面的中…。






後ろに吹っ飛び、尻餅をついたサル顔の鼻から、

真っ赤な血が流れる。


「くっ・・・。」


あまりの痛さに、

涙目になり、声が出せない状況になっているようだ。




「あ、力加減忘れてた。まぁいいや。


あんま調子に乗って女に近づくと、


痛い目見るぜ?

サル顔のいがぐり野郎…。


…ん?いがぐり頭の猿野郎だっけ?ん?あれ?どっちだっけ?」



そんなどうでもいいことをブツブツと言いながら、

あたしはその場から離れた。





そういえば、

な~んか言い忘れてるような…。


あ、

そうそう!自己紹介がまだだった!



はぁいどーも!

あたしの名前は、【如月 翼】

血液型はB型~。かなりの甘党で~す。

嫌いな食べ物?ないない(ヾノ・∀・`)なんでも食えるし。 

誕生日?10月31日。

そういえば、誕プレにいつもお菓子もらってたわ…。

安上がりだわこの子~って、毎年母ちゃんは喜んでたっけ。


あ、そうそう!一応言っとくけど、

これでも女だから。

読んでいくうちにわからなくなるかもしれないけど…。


まぁ、

なんだっていいや。





こうやっていつも適当に生きてきたあたし…。

恋愛?

いやいや、

何それ美味しいの?



え?

好きな人はいたことあるのかって?


んまぁ、

一応あるけども…。(照)



好きになるやつのことを片っ端からいじめてきたからなぁ。

ま、天邪鬼だったのよね、あたし(笑)


しまいには、

そこらの男子より男らしいせいか、


男子からは喧嘩を売られ、

なぜか女子にはキャーキャー言われる始末に…。



中学・高校のあたしの青春はいずこに…。





その後、

あたしは高校を卒業すると同時に県外の短期大学へと進学する。





過去を振り返りながら一言。


「あ~。入学式は明日だっていうのに、またやってしまった…。」



そして、

明日からあたしは短大生。

これからは普通の学生として生活するんだ。

もうやんちゃしている場合ではない。


っということで、

ここであたしは、

素敵な恋をします。



そう胸に刻むと、

少し痛む拳を握りしめ、

あたしは1人家に帰った。



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