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第3話

俺と刃は黙って真田さんの話しを聞いていた


「まぁ、正確に言うとスピリットとはちょっと違うんだけどな」

「どういう事だよ?親父」

「ようするにお前ら今もってんのはスピリットに似てるけどなんか違うんだよ。そのなんかは俺にはわかんないけどな」

「真田さんこれ、どこにあったんですか?」

「上から落ちて来た。」

「「はい?」」


俺と刃は声をあわせて聞き直した。

「だから上から落ちてきたんだよ」


俺と刃はただ『大丈夫かこの人』てな目で見てると俺の持っている槍をじ〜っと見ている舞とリンが


「「なんかかいてあるよ」」


そこには


「『紅蓮』(ぐれん)?なんだそりゃ、刃のにはなんか書いてないか?」

「ん〜、あった。『麒麟』(きりん)だって」

「なんだと思う?」

「さぁ、てかなんでそんな周りの人達はキョトンとしてんの?」


刃が聞くと由香が俺と刃に

「読めるの?」

「読めるけど、てか由香は読めないの?」

「………うん」


俺と刃が顔を見合わせて


「「えっ……」」

「だってそんなの見た事ないもん」


真奈が俺と刃に言うと由香達は頷いていた。その時校舎から何かが飛びだして来た。それは人影でこちらに気付くと


「助けてくれ!!、変な奴に終われてるんだ!!」


俺と刃は人影がでてきた、校舎を見て


「刃何だと思う?」

「かわいい動物」

「あれ飼って躾するか?」

「………その前に殺されそうだな」


俺と刃の視線の先には『ワニ』がいた。二本足で立っていて体制は前につんのめっていて腕が長く筋肉質で手は三本指で鋭そうな爪がついていて顔はワニ。

ワニは俺達を見てゆっくりこちらに近付いてくる。


「刃……」

「銀次…」


俺と刃は顔を見合って


「「最初はグーじゃんけんぽ!!」

「「…………」」

「勝ったぁ!!」

「銀次に、負けた……」


俺は落ち込んでいる刃の肩を叩き


「落ち込むな、相棒」

「うるせー」

「俺が変わってやってもいいんだが」

「なら変われ!!」

「やだ、負けたの刃じゃん」


俺と刃のやり取りを見ていた由香が


「銀次!!さっさと行く!!」

「俺!?なんで!?」

「早く行く!!」


俺が由香に言われ渋々ワニへと向かうと


「がんばれよ相棒!!」


と刃が俺に向かって手を振ると『ゴンッ』


「ってぇ〜」

「刃も行く!!」


刃が真奈に殴られ渋々俺の隣に立つ。

そんなやり取りをしている内にワニ(2mくらいあるが)は俺達との距離を3mぐらいになっていて刃がワニに突っ込み両腕を切り落とし俺が槍でワニの腹を横殴りに振る。ワニは一瞬で塵になり俺は右手の槍を肩に乗せ、刃は刀を逆手に持ち


「俺は今の校舎行くわ」

「んじゃ俺はちびっ子を助けに行くわ」


俺と刃が話していると校舎から出てきた人影の男が


「おい、待てまず俺を安全な所に連れていけ!」


と叫ぶが俺と刃は無視していると男がリンの腕を引っ張った。


「ひゃっ!!」

「こんなガキ達を助ける暇があればまず俺を助けろ」

それを見て刃と由香、真奈が慌てて


「バカ、黙ってろ!!」

「ちょ、リンの手を早く離してっば」

「泣かない内に早く!!」

と必死に何かに怯えたような声で男に話しかけるが


「黙れ!!早く俺を安全な所まで連れて行け!!」


と男は自分に怯えていると勘違いをし、さらに強気になり怒鳴る。するとリンが

「由香お姉ちゃん〜」


と涙声で訴えてきたのを見た刃と由香、真奈は更に怯えた


「ちょっと……あんたマジに離しなって……心配してんじゃないけど素直に離した方が自分の為だって……」


そう言った真奈は既に体を何かに怯えるように震わせていた。それを見た男が


「黙れって言ってんだ!!」


といってリンを近寄らせ男が懐からだしたナイフをリンの首筋に当てて


「早く俺を安全なところまで連れていかないとこのガキを殺すぞ!!」


男がそれを言った瞬間由香、真奈、舞は刃の体の後ろに隠れた。そして首元のナイフと男の『殺すぞ』の一言で


「お兄ちゃん〜」


とリンは泣いた。


「うるさい!!本当に殺すぞこのくそガ……」

「黙れ」


今まで黙っていた銀次の一言にその場にいた由香、舞、真奈が『ビクッ』とした刃は黙って銀次の目をみたらすぐにそらし目をつぶった。


「なっ!!このガキがどうなってもいいのか!?」

「お兄ちゃん〜」


俺は黙って男に近づき


「最後だ……リンを離せ」

「黙れ!!近づくな!!本当に殺『ザシュ』」

「黙れ」

「うぎゃぁぁああ!!」


俺は一瞬でリンに近づき男の腕に槍を突き刺しリンを男から離し


「てめぇに用なんかねぇんだよ」


俺がそう言って槍を構えるとリンが足にしがみついて

「お兄ちゃん〜」


と言って泣いていた。俺はリンのその姿を見てしゃがんでリカと目を合わせて


「もう大丈夫だ、リン」

「お兄ちゃん〜」


俺が笑顔で言うとリンが俺に抱き着いて服に顔を押し付けて泣いた。俺は黙ってリンの頭をなでていると刃が


「おい、一段落した所悪いんだけど」

「なんだよ刃」

「あれ」


刃の指の向こうには由香、真奈、舞が怯えた表情で俺を見ていた


「刃あれなに?」

「リンちゃんが人質に取られた時自分がどんな表情してたか思い出してみろ」

「どんなって、………あ」

「思い出したか?」


俺は一度由香達に視線を向けて『ハァッ』と溜め息をはくと俺はリンを刃に任せて由香達に近づく。由香と真奈、舞は俺が体を『ビクッ』とさせたが俺はそんなのお構いなくで、由香の前まで行き


「由香大丈夫だから、俺はもう昔に戻ったりしないから」


俺は優しくそう言って由香を抱きしめた。そして抱きしめたままの状態で真奈と舞に


「ごめんな、怖い思いさせて舞、真奈。」


俺は舞の頭を撫でて、由香と舞に


「もう『戦神』になんてならないから大丈夫だ」


俺がそう言うと泣いたままのリンが来て舞と一緒になって足にしがみつき泣いて、由香も泣いていた。そして由香と舞、リンが泣いている間に蟻や蜘蛛に囲まれそれを刃が切り倒していったのを知らない由香と舞、リンは落ち着くと周りの光景に驚いていた。周りには刃が切り倒した蟻や蜘蛛の死体が百はかるくあったからだ。その後で俺と由香、舞、リンでワニが出てきた校舎に向かい、

刃が舞とリンが通う少等部の校舎に真奈と二人で向かった。

校舎に入ってからの銀次達の話が続きです

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