表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

ノゾミヲオシエテ

作者: 武藤佑介
掲載日:2026/01/31

昔、昔そのまた昔、神様も仏様も妖怪も人間獣も又々悪魔や天使も一緒に皆同じ世界に暮らしている時のお話です。


とある砂漠の村ではある噂話がありまして

一つは赤い満月の夜水面に映る月を見て願いを言えば叶うという言い伝え


もう一つは青い月の夜水面に現れる悪魔が三つの質問をしてそれを見事に答えればどんな願いも叶うしかし間違えれば食べられると言う


それを聞いた一人の勇敢な若者が赤い月が出るまでは待てないからと病気の両親を救いに水面に現れる悪魔に挑み帰らぬ人となりました


しばらく月日がたちました


一人の勇敢な若者には兄妹がいて二人の兄と一人の妹が兄の仇討ちたいと言って妹だけは家に残し後を任して二人の兄は青い満月の夜水面に映る悪魔に挑みました。


悪魔は二人の青年をみて低い不気味な声で「欲が深い人間達よ我の三つの問いに答えよ見事答えればどんな願いも叶えよう」と言い一つ目の質問をした


一つ目の問いは「太陽はどちらから上る?」

二人の青年が笑いながら簡単だと言って声を揃えて「東」と言いました

悪魔は笑いながら「正解だ」と言う


悪魔は二つ目の問いを言いました「お前ら兄妹は全部何人だ?」

二人の青年はあまりに簡単な問題なので悪魔の罠かもしれないと二人の青年のうち片方だけが答える事にしました「全部で四人だ」

悪魔はまた笑い「正解だ」と言いました


二人の青年はあと一問 で願いが叶うと思い

心がはやる気持ちを抑えて悪魔の最後の問いを待ちました


悪魔は笑いながら三つめの問いを言いました「おまえ達の願い事は知っている両親の病気を治したいのだろう、でも俺が病気を治すのは一人だけだおまえ達の事を守る「父親」とおまえ達を無償の愛で癒す「母親」生かして欲しいのを選べ俺が満足いく答えを出せば願いを叶えてやろう」と二人の青年に言いました


二人の兄弟は相談しました(弟)「兄さんどっちを助けたい?」(兄)「両方助けたいに決まっているだろう」二人の青年はひたすら悩み苦しんでいました

悪魔は、笑いながら言いました「俺は気が短い早くどちらかを選べさもないとお前らどうなるかわかっているのか?」

すると兄が一言「母親を助けて欲しい」と悪魔に言いました。

すると悪魔が赤い口を大きく開けて笑い兄に言いました

「間違いだ」そう言って兄の手足を引きちぎり生き血をのみ干しそのまま兄の身体をバリバリと食べてしまいました。

悪魔は口から滴る血を舐めながら弟に言いました

「おまえの答えはなんだ?」

弟は目の前の惨劇に呆然としていたが(そうかこれで答えがわかった)と思い「父親を助けて欲しい」と悪魔に言いました

悪魔はそれを聞いて物凄く高笑いをしながら

弟に言いました

「なるほどな母親が間違いなのだから父親と言ったのか」弟が頷くと

悪魔が赤い目を開き大きい口を開けて言いました

「だかそれも間違いだ」

そう言って弟が悲鳴もあげる暇もなく頭からバリバリと食べてしまいました

飛び散る血液が水面に映る青い月を紅く染めてそれは美しく鮮やかな赤い満月になりました


それを見ていた末っ子の妹が震えながら悪魔に言いました

「私もあなたの問いに三つ答えますもし答えたら願いを叶えて下さい」

悪魔はニヤリと不気味な笑い声をあげながら言いました

「良いだろうしかし今までの事を見ていてよくやろうと思うな」とゲハゲハ笑いながら悪魔は言いました

すると妹が「早く問いかけをしなさい」と悪魔に言った

悪魔は「面白い」と言って一つ目の問いを言いました

「おまえは一番上の兄が大切なのか?」

妹は何故こんなことを聞くのかと戸惑いながら「とても大切で大好きだった」と答えた

悪魔は、何処か悲しげに「正解だ」と言った

悪魔は二つ目の問いを言いました

「では俺が食べた二人の兄弟は大切か?」

妹は正直に「昔はとても大切で大好きだった」と答えた

悪魔はまた悲しげに「そうか…正解だ」と言いました

妹は何故悲しげなのかこれも何かの罠なのかと考えを巡らせながら次の問いかけを待った


しばらく沈黙が続き悪魔は三つ目の問いを言いました

「ではおまえが大切だと言う兄とおまえの事を守ってきた父親どちらかの魂を俺が食べる魂が食べられると決して蘇る事も治る事もないおまえにとって救いたいのはどちらだ?」

悪魔が言いました


妹は何も答えません


悪魔が「時間稼ぎか?俺は気が短い早く答えないと何をするかわからないなぁ」

と言って舌なめずりをしながら笑っていた


妹はそれでも何も答えません


痺れを切らした悪魔が怒り妹の首を掴み「何も言わないのならこのまま頭から食べてやろうか?」と言いました


それでも妹は震えながら何も言いません

悪魔が「それがおまえの答えだな?」


と言っても妹は何も言いませんでした

悪魔は深くため息をついて「正解だ」と言いました。

悪魔は赤い目で妹をみて「よく正解が分かったな?どうして分かった?」


妹は震えながらもこう答えた

「二人の兄がどちらも選べない事を聞かれて両方を選んで食べられたつまりどちらも答えても不正解だと分かったわ、なら正解はなんだろうと考えた時にどちらも選べないつまり正解がないと気付いたの」


悪魔が感心したように拍手をしながら「俺の問いに全て正解を出したのはおまえが初めてだ良し約束だどんな願いも叶えてやろう」と言いました


妹はほっとしながらも油断せずに願い事を考えていました


悪魔は全て正解をして望みをかなえても必ず私を不幸にする方法を考えるはずだと妹は分かっていました。


悪魔は笑いながら「望みは何だ両親の病気を治す事か?それとも死んだ一番上の兄を蘇らせる事か?はたまた巨万の富か?早く望みを言え」低く不気味な声で言いました


妹は深く深呼吸をして悪魔に言いました

「私の望みは悪魔、あなたの全ての力を私に頂戴」と言いました


悪魔は驚き「分かった叶えよう」と言って自分の全ての能力を一人の女の子に渡しました


悪魔は小さく弱い生き物になり逆に女の子は力が溢れて何でも出来ると肌で感じました


すると女の子は悪魔の手足を引きちぎり兄達と同じように苦しむように頭から食べようとしました小さく弱い生き物になった悪魔は女の子に食べられる時に「やっと解放される」と言い残し女の子に食べられました


女の子は悪魔の溢れる力を何とかして抑えようとしたが制御出来ずそのまま意識を失ってしまいました。


それから砂漠の村では、青い満月の悪魔の問いかけに答えれば望みが 叶うと言う噂と

赤い満月の時に水面に祈れば願いが叶うと言う噂、もう一つ仲良しな三兄弟と悲しい妹の話しが語り継がれる様になった


三兄弟と妹の話しの内容はこうだ

一番上の兄は心清く正しく強く兄弟の両親と妹を守ってきた

だが両親が流行り病にかかり悪魔と戦い治してもらおうとしたが悪魔に勝てず悪魔の一部にされ


残された二人の兄は一番上の兄がいなくなったのを良いことに好き放題に生活をして両親は亡くなり挙げ句の果てには妹を自分達の慰みものにして妹は二人の兄の子供を産むことになった


二人の兄は好き放題したつけが回り対には村の年寄りを殺してお金を奪った

村の用心棒に二人の兄は命を狙われ青い悪魔の事を思いだし願いを叶えて貰おうとしたが自業自得で食べられました


残された妹は兄達に乱暴されて出来た子供を家に置き赤い満月の水面に祈り二人の兄を殺して欲しいと願いその願いが叶うかどうか二人の兄を追いかけて見事に望みが叶うとそのまま何処かに消えたと言う


悪魔と戦い勝った女の子はどうなったのか知るものはいない


それから十年と月日がたち二人の兄と妹の間に出来た子供は大きくなったしかし親がいない子供は奴隷になるしかなくその子供は親が誰かも分からず自分を産んだ親を憎み続けた


砂漠の村の話しを聞いて奴隷の子供は赤い満月の夜水面に映る赤い満月に向かい「俺を産んだ親を殺して欲しい俺がこんなに不幸なのもお前らのせいだ」と満月に祈る


祈りを捧げた日から青い満月の悪魔がもう出なくなったと言う奴隷の子供もその後どうなったのかは誰も知らない、





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ