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繰り返しの針

作者: 遠影日景

初投稿となります。

少し分かりづらくなってしまいました...

拙作ですが読んで頂ければ嬉しいです。

R15は保険です。

「ねぇ、目覚まし時計ってある?」

「あっ、時間がデジタルじゃなくて針で指すタイプのアナログの方ね。」

「あるけど。」

「何で、急にこんなこと聞くの?」



ある少女がいました。

彼女の部屋には、勉強机の上にデジタル時計。そして、布団の近くにはアナログの目覚まし時計が置いてありました。

彼女は、読者が好きでよく夜更かししていました。たいてい、布団で寝転びながら読んでいました。

ある日のことでした。 

彼女がふと時計を見るとちょうど、0時を回っていました。

もう少しだけそう思って、その後も本を読み続けました。

さすがにもうそろそろ寝ないといけないと彼女は思って時計を再び見ました。

時計の針は0時30を指していました。

あれ?

一時間くらい読んでいたと思ったのにおかしい。そう思いながらも、なら後30分くらいいいだろうと再び読むことにしました。

暫くして、

30分たったかな?

そう思い彼女はまた時計を見ました。

すると、0時40分でした。

さすがにおかしいと思って彼女はスマホを見ました。

スマホの時刻はとっくに1時を過ぎていました。彼女は、時計がずれていると思って時間を合わせることにしました。


また、ある日のことです。

彼女はその日も本を読んでいました。

もう、寝ようかなそう思って時計をみると22時でした。

おかしい、さっきリビングで22時まで映画を観ていたはずなのに....

スマホを見ると、23時でした。

またずれていると思い、今度は10分速い時刻に針を合わせました。


「この話って、知ってる?」

「これはね、噂なんだけどね。」

「夜に起きていると、何回も同じ時間を行き来することがあるの。」

「だからね、時計が間違っているんじゃなくて、少女が何回も何回も同じ時間を繰り返しているの。」

「えっ?

じゃあ何でスマホと時計の時刻が違うの?」

「それはね、スマホを見る時には時間が戻っているからだよ。」

「へ~」













 


俺は、もう寝ようと思って布団に入った。

そして、ふと今日友人から聞いた噂を思い出して時計を見た。

時計は0時30分だった。

なんだか、噂と同じ時刻で怖くなりながらも目を瞑って寝ようとした。

しかし、なんだか寝付けなくて噂のことを考えてしまった。


スマホを見た時に時間が戻っているのなら、時計の時間も戻っているはずだよな。

それに、あいつは何でアナログの目覚まし時計にこだわっていたんだろう。

そうえば、少女の話では始めにデジタル時計について触れているのに、その後は話にはでてこない....

あれ?

少女の部屋に置かれている時計って...

俺の部屋と同じ場所だ。

それに、あいつの部屋とも。

まぁ、たまたまだよな。

さすがに眠くなってうとうとしてきた。

薄れ行く意識の中あることに気づいた。

あぁ、少女は脱け出せていないんだ。

ずっと同じ日を繰り返しているのか....

可哀想な話だなそう思いながらも気付けば眠りについていた。















「カチャリ」






















「なぁ、お前知ってる?」

「夜に起きていると、空間が歪むことがあるって噂。」

「何だよそれww」

「それに巻き込まれると、同じ日を繰り返しちゃうんだよ。」

「でも、同じ場所に時計がある人を身代わりにすれば自分はそこから脱け出せるんだよ。」

「どうやって身代わりにするんだよww」

「自分の時計の針を10分速くして置くんだよ。そして、相手の時計の針は取ってしまうんだ。」

「何で10分?

何で針を取るんだ?」

「あっ、いい忘れてたけど身代わりにするにはデジタル時計も必要なんだよ。

デジタル時計を見ると時間が一瞬だけ戻るんだよ。

だから、その実際の時間よりも10分速く時計を合わせるんだ。

すると、実際の時間と同じ時刻になるときがあるんだ。その時にだけ、実際の時間に戻れるんだ。

そして、自分と相手の針を入れ替えるんだ。そうしたら、自分は正しい時間に戻れて相手は身代わりになるんだ。」

「何か難しいな....

でも、所詮だれかの作り話だろ w w w 」













「ねぇ、目覚まし時計ってある?」

「あっ、時間がデジタルじゃなくて針で指すタイプのアナログの方ね。」

「あるけど。」

「何で、急にこんなこと聞くの?」




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