最後の1秒
この世界はくだらない
冷めた少女は呟く
その声には力がないけれど
まだ諦めたわけではない
悲しむ必要はない
この世は夢や希望で溢れている
そんなの誰でも言える嘘で
本日も口を揃えて皆言っている
口下手な導き手
終着点の入り口で待っている
誰なのかはもう気づいていて
夢の中で何度も繰り返す
寂しい時に無理に笑う
悔しいけれど諦める
事実には耳を塞いで
簡単なことばかり選び続けた
だんだん手元がおぼつかなくなる
何もかもがわからない
自分の気持ちを表現できなくなって
そのまま終わって残念がる
そんな人に素直な言葉
言えるわけがなくて
心と身体はどこにあるの
そのままでもいいならそのままでどうぞ
最後の最後の1秒
まだこないと思っているの
きっとそんなことはない
いつでも今この時が最後の瞬間
最後の最後の1秒
会いたい人が思い浮かぶ
伝えたいことを全て伝えよう
目を開いて空想ではないから
最後の最後の1秒
すぐ来るかもしれないね
いつだって今この時
なけなしの最後の選択だから