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02話 コンティニュー

2022/02/04:現在大幅に修正を行っています。作業が終わるまでは古いVerなので読みずらいです。申し訳ございませんが作業が終了してから読むのをおすすめします。

 ん、ん~あれ?

 生きてる?のか?

 と言うことは救助が来たのか?あんな谷の下にいたのによく探し出せたな。


 それから少しして、意識がはっきりしてきてた。

 それで気づいたんだけど、ここどこ?


 え?まって、なんか今俺病院のベットじゃなく、SFで何かを培養してそうな巨大な円柱形の容器にいるんだけど!?

 え!?ちょどういうこと!?確か、未熟な新生児を入れる保育器だかなんだかいう名前の機械が病院にあるのは知っているけど、だいの大人がそんな物に入るなんて聞いたことないんだが?


 第一これベッドみたいに横じゃなく縦になってるじゃん?

 保育器じゃなかったとしてもこんな機械見たことも聞いたこともねえよ。

 強いて言うなら、さっきのSFで何かを培養しそうな機械としか言えないし。


 あ、そういえばどっかでまだ治療法がわからない病気の感染者を隔離するケースがあったような…

 ってだとしてもおかしいだろ!なんで縦なんだよ!

 もし隔離するケースとかだったとしても普通横に寝かせるだろ!


 そんなとても理解が追いつかない状況で、外に出ようともがいているとなんか目の前に細い糸のようなものが垂れてきた。


 ん?なにこれ?髪の毛か?

 にしては色が黄色っぽい…


 ってちょっと待てよ俺って髪黒だよな?

 日本人に生まれつき茶髪の人もいるけど、俺ってザ・真っ黒って感じで完全に黒だよな。


 と考えていたら、なんか体に違和感があるのに気づいた。

 そしておそるおそる体を見ると…


 うわ!男なら絶対ある息子♂が無いだと!?

 え?まって俺女になったってこと!?ちょ、どういうこと!?

 気がついたら女になってるなんて意味が分からないんだけど!?


 てかなんで裸なんだよ!?

 今まで入院したことないからわからないけど、病院って確か専用のだぼだぼな服でしょ?

 勝手なイメージだけど!




 衝撃の事実にパニックになっているといきなりドアが開いて誰かが入ってきた。

 入ってきたのは見た感じ、小学生高学年くらいから中学生くらいの身長の、紅赤の髪をしている変わった服を着たポニーテールの少女だった。

 手には学校で使うような自在ほうきを持っている。

 とりあえず俺は出してもらうために思いっきり叫んでみた。


 もちろん出してもらうのもあるんだけどなんかよくわからないけど、女になったみたいだし自分がどんな声になってるのか気になっていたってものあるんだけどね。

 それで叫んでみたんだけど…

 あれ?声が出ない?

 なんか喉がいかれちゃったのか?

 あ、今更だけど俺の耳になんかチューブみたいのがつながったヘッドホンのような物が付いているのに気が付いた。

 もしかしてこれで聞こえないだけなのか?


 まあとりあえず叫ぶのがダメだってわかったから、今度は円柱形の容器を思いっきり叩いてみた。

 これで気づかなかったら諦めるしかない、と思ったけど運よく気づいた。

 俺に気づいた紅赤の髪をしている少女は、俺にびっくりした様子で急いで部屋を出ていってしまった。


 あっちゃ、驚かせてしまったか?

 ま、もしかしたら誰かに言ってくれて、出してくれるように言ってもらえたらいいな。

 今はまだうまく頭が回ってないから冷静にならないとな。

 とりあえず、深く深呼吸をして少し落ち着いた頃また誰か来た。

 今度はちょっとボロい白衣を着た、黒髪の男の人が入ってきた。

 見た感じ、白髪が多めだからきっと中高年なのだろう。

 その白衣の男が俺を見るなり、とてもびっくりしたような顔をした。

 俺はなんとなくもう一度助けてって思いっきり言ってみた。

 まあさっきと同じく聞こえなかったから知ってたけどね。

 そんなことをしてたらいきなり誰かの声が聞こえてきた。



「もしもし聞こえてるか?私はこの研究所の博士だよ。とりあえず話は後にして今からキミを培養液から出すよ」



 いきなり聞こえてびっくりしたけどあたりを見渡してみたら、さっきの白衣の男がなんかカラオケでありそうなマイクを持っていた。

 そしてちょっと経った後白衣の男、おそらくさっきの声の主である自称博士は機械の前に立って何かを操作し始めた。

 そして少し経つと俺の入っている円柱形の容器から液体が抜かれ始めた。


 そもそもこれに液体が入ってたのかよって思った。

 だって平気で呼吸ができてたからな。


 というわけでどんどんなぞの液体が抜けていって完全になくなった。

 そしたらその円柱形の容器が上に開いた。

 それから博士が近づいてきて俺の耳についてた機械を外した。

 そして外れたとたん外の音が聞こえるようになり、音が聞こえるようになってびっくりしている俺にその白衣の男が話かけてきた。


「やぁ。改めてこんにちは。私はこの研究所の博士のアレクサンダー・フォークト。まあ、博士とでも呼んでくれ」


 そう博士と名乗る人が握手を求めるように俺に手を伸ばしてきた。それでとりあえず俺も手を出して挨拶をした。


「お、おう。初めまして」


 ここで初めて自分の声を聞いた。

 それで俺はびっくりして思わず口を押えた。

 なぜなら俺の声がよくアニメにありそうな感じの声になっていたからだ。

 それを見た自称博士が、


「ははっまあ仕方ないね。だって、さっきまで付けてた機械のせいで音が聞こえなかったもんね」


 と聞こえないのを忘れてたのか笑った。

 とりあえず俺は話せることが分かったしこの状況を聞いて見ることにした。


「ところでこれどういう状況なんだ?たしか俺、谷に落ちて倒れたはずなんだけど」


と言うと自称博士が話し出した。


「じゃあ今から説明するね。まずここは病院じゃないよ」


「それくらい見たらわかる」


 俺が病院なのかわからないからこんらんしていると思ってか病院じゃないって教えてくれた。まあ見れば違うってわかるけど。だってこんななんか大きい円柱形の容器がたくさんある病院無いよね。知らんけど。


「え、え~とじゃあどこから説明しようか…」


 と自称博士が悩みだした。じゃあこっちから聞いた方がいいかと思って聞いてみた。


「じゃあまずなんで俺が女になってるんだか教えてほしいんだけど」


 と言うと自称博士が説明しだした。


「ああ、じゃあまずそれから説明するね。あ、でもそれを説明するにはまずここが何なのか説明しないと話にならないからこっちを先に説明するね。」


「うん、お願い」


 と言うわけで自称博士がここが何なのかを説明しだした。


「じゃあまずここは研究所でいろんなことを実験しているよ」


「まあ見た感じそうみたいだな」


 そう言って俺は部屋を見渡してみた。

 部屋には俺の入ってたのと同じ大きい円柱形の容器がずらっとたくさん並んでいて、中には人が入っていた。

 それから床にはごちゃごちゃとした感じによくわからない部品が散乱していた。


 まあ確かに言われてみたら研究所って雰囲気がする気がする。


「それでいろんな実験をしてるんだけど、そのうちの一つで、現代人よりも発想力に長けている古代の人を蘇らせる研究をしてるんだ。」


 古代人?


 俺あんまり歴史詳しくないけど、古代人って2000年前とか紀元前とか、そういう時代の人間の事を言うだろ?

 俺バリバリ平成生まれだし古代人とは違うんじゃね?


「それでその研究の一環でキミを蘇らせたんだけど…生憎、キミの体の状態は長年放置されていて、もう蘇らせるのはほぼ不可能だったんだ」


 とりあえずさっきの古代人って奴が引っかかるからとりあえず聞いてみた。


「ちょっとまて、さっき古代人って言ってたけど俺違うと思うぞ。だって今何年だか知らんけど俺平成生まれだし全然古代人って言えるような奴じゃないと思うんだが」


「ん?平成?平成とは?」


 ちょ、平成知らないのかよ!

 まあ見た感じ外国人って感じだから仕方ないんだろうけど。

 というわけで博士(笑)に適当に説明した。


「えーと平成は日本の元号って物の一つなんだけど…まあ外人さんにはわからないか。とりあえず西暦で言うと1989年1月8日から2019年4月30日って考えればいいよ」


「1989年から2019年ってもう4038年の今だと十分古代だよ」


 と博士は少し呆れた感じで言った。

 えっ4038年!?どういうこと!?

 まってということはつまりここって未来ってこと!?

 でもタイムマシーンとかで未来に行ったわけじゃないから…

 うん?

 なんて言えばいいんだ?

 まあ俺にとっては未来と言うことってのは確かだな!うん!


「おっと少し話が脱線してしまったね。

 じゃあキミの体の状態は長年放置されていて蘇らせるのはほぼ不可能だったって所まで戻るよ。

 それでキミの体は無理でもなんとか脳みそだけ生前の状態に戻すことが出来たんだよね。

 それでその脳みそをその機械で出来た体に入れてサイボーグとして蘇らせたんだよ」


「サッサイボーグ!?

 女になったのかと思ってびっくりしてたけどまさかの人外になってたってこと!?

 はあ!?ちょっと唐突すぎて意味が分からないんだけど!?

 俺を対戦車犬みたいに動物兵器にでもするつもりなのか!?」


「まあまあ落ち着いて、まだなんで蘇らせたか言ってないでしょ。

 あと君は人間なんだから軍事目的に動物を使う兵器とは違うでしょ」


 言われて我に返った。

 確かに動物兵器ではないな。

 あと蘇らせた理由も聞いてなかったな。

 もしかしてアコースティック・キティーみたいなことを俺にさせるのか?

 名前を聞いたことがあるだけでアコースティック・キティーってどんなことをするのか知らんけど。


「じゃあちょっと順序がおかしいと思うけどキミを蘇らせた理由を説明しようと思ったけど…

 まず今世界がどうなっているか説明しないと話にならないからそっちから説明するね。

 あまり歴史は得意じゃないから説明するのは下手だけど。

 まず今からおよそ500年くらい前、当時世界は機械やインターネットがとても発展して人はほとんど考えることが無くなっていたんだ。

 そのせいでだんだん人類の考える能力が低下していってそんな時代に人工知能が人類に対して反逆しだして戦争が起きたんだけど…

 ほとんど機械に頼り切っていた人類がその機械に侵略されたらどうなるかなんて容易に考えられるよね?」


「つまり負けたということか」


「ああ、そういうことだ。

 それで負けた人類は生き残るために地下に逃げて、今は先人たちが頑張って今みたいに復興したんだけど…

 やはり地上の方が何かと食べ物とかがあって暮らしやすいし戦争とはちょっと違うけど結構な頻度で監視する機械が徘徊するってあまり安全だとは言えないでしょう?

 監視に見つかったら攻撃されるしね」


 確かにそうだ。

 その監視する機械がどのくらいやばいのか知らないけど機械に対して人間なんて力では劣る。

 例えばどこのご家庭にでもあるボール盤を殴ってもあまり傷つかないけどボール盤は手に穴を開けることも出来るようなこととか。

 まあボール盤は自分で動かさないと勝手に上下に動くなんてことはないんだけどね。


「というわけで我々はもう一度地上で繁栄するために考える能力が高かった古代人を蘇らせようとなったんだ。それで古代人を探してたらたまたまキミを見つけたってわけなんだ。」


「で、俺に何をさせたいんだ?俺別に航空力学とか物理学とか全然わからないし」


「あ、別に兵器の開発とかそういうことをさせたいわけじゃないんだ。

 ただ機械たちに反撃できる起爆剤となってもらいたいだけだ。

 だからキミが何もやらないのとか犯罪とか以外なら別に何かを作っても冒険に行ってもなんでも構わない。

 私の持っている技術ならキミの想像の物を作るなんて容易いしサイボーグなんて無駄に時間があるから時間を気にすることなんてないしね」


 つまり自由ということか。

 最初はなんか馬車馬のごとく働かされると思ったけど案外ゆるいんだな。

 まあとりあえず今は現状の把握をしないといけないからまずはちょっと散歩でもしようかな?


「ちなみにさっき君が騒いで言うの(メタい話書くの)忘れてたけどなんで女の体かは単純にここに男の形のサイボーグのストックが切れてたからだよ」


「おい!だからって女の体はおかしいだろ!」


 だって入荷すればいいだけの話なんだしなにも今すぐ組み立てる理由なんてないだろうしね。


「そんなこと言われてもほとんどの所では部品不足で作るのが無理だし1セット組み立てられるだけのストックがあるだけましなんだよ。まあAX-JC103って型番の2000年くらい前の骨董品なんだけどね…」


「ちょ、そんなに古くて大丈夫なのか?てかそんな時代からサイボーグあるのかよ!?もはや骨董品って言うより化石じゃないのか!?」


 だって2000年くらい前って俺のいた時代じゃないのか?

 となると死んだあとどんだけ発展したんだよ。

 でも2000年くらい前って言っても、1988と2088年とでは全然違うと思うし、俺の頃だって一気にガラケーからスマホに変わったし、時代の流れは早いからそんな昔からあってもおかしくないのかな?

 知らんけど。


「まあ元が2102年製の骨董品とはいえ私が改造してそこまで遜色ないくらいにはなっているし大丈夫だろうね。

 逆に今の技術は地上にいた頃より退化してるからその体くらいも作れないし、それは単純に脳の信号を受け取って動かすくらいしかないからそれより新しい奴と違って人工知能に乗っ取られるってこともないよ。

 メンテナンスの機械を接続するのが無線じゃなく有線だから物理的に無理だからね。」


「ま、まあとりあえずなんとなく分かったから今更だけどなんか服ある?」


「あっ」


「『あっ』ってなんだ!『あっ』って!」

未来だと言葉が変化して通じないだろって思いますが「フィクションだから」と割り切って作ってます。

まあ通じなかったら書くのが難しくなりそうなんでとても自分の技量じゃそんな話書けません。

ちなみに今回元号が通じなかったのは単純に外国人だからという設定。

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