店員さんの視線が気になりすぎて困ってます
これは実際に作者が体験したお話。
「いらっしゃいませー!」
とあるスーパーマーケットで買い物をしていた俺は、ずっとあることが気になっていた。
そう、一人の女性店員の視線だ。しかもストーカーされているのかと思いたくなるくらいついてくる。歩けば歩くし、止まれば止まる。商品を見ていると、彼女は俺に熱い視線を送ってくる。
なんだ? 気があるのか? いや、そんなまさか
さすがに気になったので店員の方向を直視してみると、思いの外美人だった。優しそうな顔立ちに、少しの甘さが漂っているというかなんというか。恥ずかしくなって視線をそらすと、ついに向こうからこっちに向かってきたのだ。
やばいどうしよう。もしかして俺なんか悪いことでもしたのかな? 注意されるのかな?
そしてすぐ横で止まった店員は、右手を上げると……
「お客様! 失礼します!」
「え?」
バシッッ!
全力で背中をぶっ叩かれた。
「何をーー」
「お客様の背中に止まっていた蚊がずうっと気になっていて! ほら見てください! 取れましたよ!」
俺はあなたの視線が気になりすぎて買い物に集中できなかったんだが!?
そしてその店員は笑顔でレジへ向かって、レジ打ちを始めたとさ。
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