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俺が寝てる間に世界が変化したのでとりあえず平和に暮らします  作者: 森山 花衣
第1章:変化の始まり
7/10

第7話 【鬼】ごっこ

途中で芽瑠視点になってます。


教祖と呼ばれた受付さんが足を止めた


「あら?」

「どうかしましたか?教祖様」



「いえ、何かに当たった気がするけど、気のせいね。

とりあえず今集めている奴らを見せなさい。全く芽瑠ったらあんなガまキ共に話すなんて、考えられないわ」







今、なんと言った?

俺は当たった瞬間教祖と呼ばれた受付さんから避けて佳祐や南乃花がいる方へ行こうとした



だが教祖と呼ばれる受付さん…長いな。教祖で良いや

教祖が言っていた芽瑠に引っかかった。


芽瑠、つまりは委員長の事だよな。

約束ってこんな奴としたのか


ならなんで委員長はこの場にいないんだ


俺達に情報を流したからか?


「教祖様、芽瑠は部屋に入れましたので、来ないと思います」


「まぁそうよね、今から私が彼らを殺してそれを見せるために部屋に寝かせたんだもの」


俺達を殺す?何のために


「決まってるでしょ、芽瑠がまたこんな事しない為よ、だってあの子は便利な駒だもの」




「ん?教祖様誰かと話していらっしゃるのですか?」




「気のせいかしら、声が聞こえたはずなんだけど、魔法の反応も無いわ。歳なのかしらね」

「ご冗談を」




いけね、いつもの癖が出てしまった、これっていつか治らないだろうか、こういう時かなり不便なのだが



「和くんこっち。はやく!」

小声で南乃花が言ってきた


「あぁ」



それからこっそり裏の非常口から抜け出し周りをキョロキョロしながら抜け出した



俺達3人は無事、外に出ることが出来たのだ。



かなり暗くなった帰り道、俺達3人は無言で帰っていた、図書館の事があった後に騒ぐ気分になれないだろ。流石に



俺は考えていた事を二人に話した


「佳祐、南乃花、俺さ委員長を助けに行きたい。だって委員長が俺達を助けてくれたんだぞ?委員長を。それと委員長の妹も助けたい」



佳祐がまた呆れたように俺を見てきた、もうそれが普通の状態で良いんじゃないか?最近いつもそうだし


「なんかまた変な事考えてそーだなって思った時にこれかよ、委員長は分かる、だが委員長の妹?いつ知ったんだ?それと、なんの関係がある?」



俺は教祖達の言っていた内容を2人に伝えた、あそこには俺1人しか居なかったからなぁ


話し終わると2人とも顔を歪めていた




「なるほど、それは助けねーとこれから先絶対に芽瑠さんは助からない」


「なんで断定出来るんだ?」

「お前これも分からねぇのかよ、ラノベとかのファンタジー読んで知識蓄えろ!唯でさえこの世界に疎いんだからよ。少しは頼むぜ?

委員長はな拉致られた妹のために《約束》したんだよ、いやこの場合は違うな、自分が働くから妹は殺さないでくれっていう、人の死のかかった契約、これは芽瑠さん動けねーよ、大事な妹の命と他人の命だと、

なぁ和也、妹が何処にいるか分かるのか?お前だとすぐ分かりそうなんだが」



「いや、今は分からないが多分妹と委員長は同じ所にいると思う、今委員長は眠らされてるみたいだからな」


「それだけの情報だと、考えるにも考えられねー、少し集めるか、」

「俺も、佳祐程ではないと思うが」

「私も集めるよ?最近2人の役に立ててないから」


佳祐がそれを遮った


「いや、南乃ちゃんもう首を突っ込まない方が良いと思う、ここから先はかなり危険になるから、それに女の子が入っちゃったらいけない話になって来そうだからな」

「でも…!」

「俺は大丈夫だぞ?こんな強い魔法が使える奴がいるんだからな、また落ち着いたら3人でどっか行こーぜ?」



南乃花は渋々頷いた。



「よし、んじゃ帰ろーぜ」

俺達はまた無言になって帰った



家に着くと俺はベットにダイブした、だって今日の内容、考えてみるとめっちゃ濃いんだよ、


そりゃ疲れるよ



委員長が言っていたのは図書館だけだったしな、何かないかなー



あ、魔法使えばいいのか


俺は魔法で委員長の顔を思い出しながら探しただが反応は無くただただ時間が過ぎていた

魔法を使うと他のことは一切出来なくなる様なものなのでかなり暇なのである、現に今ウトウトしながら魔法を使っているしな。





あ、やべ、無理だ。





最強と言ってもいい睡魔に襲われ


俺はそのまま眠りについた












ここ、夢、か?




フワフワした感じだったので夢なのだろうとすぐに考えた。


ん?映画館、か?大画面が目の前にあり、辺りを見渡すと空席の席がかなりあるみたいだが。


なぜ映画館なんだろうか、そう考えたあとムービーが始まった


どんどん近づいて見える公園で2人の少女が遊んでいた



「芽瑠姉、あーそーぼ!」


「美香、良いよー!」



これは



さっきの魔法が続いてるのか?



大きい方は8歳ぐらいで小さい方は6歳ぐらいの姉妹だろう



この小さい方が妹さんで、大きい方は委員長か、身長が、違わなかったら多分分かんなかったと思う。顔が本当にそっくりだから




えーっと、ここはどこか他の場所なのか?ここら辺とは風景が違う。

あと、この位の年の子達だけで普通は知らない土地では遊ばないし、遊ばせない。それに旅行の場合だと危ないから、母親か父親が居るはずだが見当たらない。


ここは委員長が昔住んでいた場所でいつも安全なのだろう、周りにもちらほらいるみたいだし。まぁ、見えにくいけど



「んーと、鬼ごっこしよう!」


「じゃあ私鬼してもいい?タッチしたら美香が鬼になってね!」


「分かった!」



これは、過去の幸せな時間を写してるのだろうか?だったらこの夢、今の委員長の状況に関係無いんだが





じゃあ10まで数えるね!


いーち



にー



さーん



しー



ごー



ろーく



ひーち



はーち



きゅー


その後すぐに爆発音が聞こえ委員長の数えていた声は掻き消された





その後風景が一瞬で変わり委員長が街を、いや、街だった所を走ってる姿が見えた



かなりボロボロになった建物の間を通り抜けて声を上げながら走っている



自分もボロボロになりながら一生懸命に探していた


「美香、どこ!?」



あれから見つかってなかったのか


委員長が走る背景を見るともう日が落ちてきていた。


このままだと危険だが、この状態だと干渉出来なさそうだな、動けないし話せないし。


「美香っ!」


あ、止まった。



委員長かなり焦ってるな、あの妹ともう1人を捕まえてる奴は教祖、だな



あの女の人誰だ?見たことないが



「あなた誰ですか?母と妹を離してください」


教祖が驚いたように委員長を見た

「良い目をしてるわね、魔法が自然に使える子なんて滅多にいないわ」

「そうですか、で、母と妹を離してください」


教祖の目を見て話そうとしている委員長に委員長の母親が叫んだ


「芽瑠、逃げて!この人は危険よ、だから…!」


「さっきからうるさいわね、今この子と話してるのよ、へぇー、メルって名前なのね、あなた私と約束しない?」


なんで約束しないといけないの、って顔をしてるな、委員長、まぁ急に知らない人にそんな事言われたらそうなるか。



「約束、ですか」

「そう《約束》。貴方が守ってくれる限りは妹ちゃんには手は出さないわ」



「母はどうなんですか」

「んー、約束の為、というかうるさかったから死んでもらおうかしら」


「え」


誰の声か分からないが2つの声がかさなった



教祖がいつの間にか持っていたナイフのような尖ったもので


委員長の、彼女達の母親の首と胴を離した


とても早く、とってもキレイに



そして飛んだ母親の首が彼女の委員長の腕の中に収まった






ポタポタと流れる暖かい液体が母親の首から流れ落ちて、委員長の足に滴り落ちた。




「え、お母さん?」



もう声も出せない状態になった母親の首を持ち母親の目を見た




目は動かなくなっていた



俺はこの時


あ、彼女達の母親が死んだ。



目の前で、一瞬で



ただ、そんな感想しか浮かばなかった。


















「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!お母さん、お母さん!なんで!どうして!?」


突然の絶叫と共に母親の首をギュッと抱えながら彼女は泣き崩れた


大事に育ててくれた大切な母親が目の前で、先ほど出会ったばかりの人に殺されたのだ


しかも8歳位の女の子が



その心の傷は深いものになっただろう



それから暫く泣いている彼女に教祖が声をかけた真顔でなんの感情もない声で






「貴方もうるさいわね、妹がここにいるのよ。そんなにこの現実を見せたいのかしら?

あぁ、大丈夫、あの場面は見てないわ、魔法で眠らせてるもの。ほら今も眠ってるわ」


教祖はなかなか泣き止まない彼女を無理矢理泣き止ませた




妹という新たな道具を使って





「良い?芽瑠、これから私の言うことには絶対よ、《約束》なんだから、ね。

もし破ったらこの子も母親のようにするわよ?」



泣きそうなのを我慢して彼女はこう言っていた。一生懸命に、誓うように。





「わだしが!わだしがなんでもやるがら!!もゔ、わだしのがぞくを、殺ざないで!!!」


悲痛な叫びに教祖は、明るい声でこう言った。


「なら《約束》は成立ね」



そう言って教祖は嗤った





俺は起き上がりしばらく呆然と窓を見た。


変化する前の世界での国々はこんな事滅多に起こらないから。




これをあの歳に経験したのか?


やはりこの変わった世界になると、こんなことも起こるのか、それとも前の世界でもあった過激派組織のようなものがこちらには多数あるのか。




いずれにしたって、俺は委員長の現状に気づいていなかった。もしかしたら前の世界でも同じような事があった可能性もある。



この世界は似ていて少し違う。その事を、しっかりと分かっていれば委員長を前の世界でもこちらの世界でも早くに助けることが出来たかもしれないのに。


なんで気付いてあげられなかったんだろう、こんなに深いものを抱えてるなんて知らなかった、委員長が上手く過去のくらい部分を見られないように隠してるからだと思うが、な。



あと、あの頃の委員長、耳、尖ってた、よな?

なんで今は尖ってないんだ?


魔法で耳の形を変えていて尖っているように見えないのだろうか、たしかに受付さんをしていた教祖も元は耳が尖っていなかったし、なにかそういう魔法を使えるのかもしれない。


俺は基本他人の顔は見ないで話している、だからそんなに気にしてみなかったが



委員長はたしか人間の姿だった。それがエルフだとして色々と考えると。






俺の推測があっていると、あそこにいるかもしれない


すぐにRI〇Eを開き佳祐に連絡した


《佳祐!委員長の居場所がわかったかもしれない》

《さすが、和也様、どこら辺なんだ?タクシー使うか?》

《あぁ、呼んでくれその時間少しでも近くに行きたいから走るがな》

《おけ、とりあえず〇〇駅のとこにタクシー呼んどく》

《ありがとう》



俺は急いで支度をして走った

母さん達にも一応空港に行くっていう連絡した。


気づくかな、俺の部屋の中に紙を置いてあるんだが




気づくと信じよう




俺は〇〇駅にいたタクシーに乗りそのまま委員長がいるだろう所の近くにタクシーを止めてもらうことにした





「佳祐もう乗ってたんだな」

「走るのはお前より速いからよ」


たしかに佳祐には足だけ負けてるんだったわ。



「んで、なんで委員長がいるって分かったんだ?」

「夢、かな」



「夢?」

「あぁ、幸せな時から地獄に落とされるってああいう事なんだなと思わされた」


「それは…」



俺達は無言になってフロントガラスの移りゆく景色を見つめた。






あれ、夜?


なんで私寝てたんだろ


あ、教祖に薬を飲まされたんだ

分かっていても飲まなきゃいけないってキツいわね。


先に解毒魔法かけといて良かったわ、いつもなら魔法をかける余裕なく飲まされるけど、今日は図書館を襲おうとしてたみたいだったから私だけ目を配るってのは出来なかったみたいで、ゆっくり飲めたから良かったわ。まぁ、そういう《約束》だから絶対飲まなきゃいけないけどね。



私はベットから降りて図書館の方を見た


和也くん達大丈夫かしら、教祖に捕まってないと良いんだけど。


心配になったけどそんなはずないって思えたわ。だって私でも気付かない魔法使い、ですもの



あんな魔法が使えたらミカと母さんを助けられたのかな



月の明かりがあるのに暗くなってちゃダメよね、母さんに怒られちゃうわ






懐かしいなぁ


今思えば、あの時は幸せだったな。



春、私の住んでいた場所にはシロツメクサが沢山咲き、シロツメクサの花畑が出来るところがあった。

私は子ども特有の我儘で母さんと2人でそこへ行ったわ

妹は父さんが面倒を見てくれてたみたい。



そこで母さんがこう言ったの


『メル、もし、もしねお母さんが死んじゃったらお月様の光を見なさい』

私は不思議に思ったから聞き返したわ

『お月様の、ひかり?』


『そう、お母さんはいつまでも月でメルとミカを見てるからね』

『分かった!お母さんだーい好き!』

『ふふっ、私もよ』








この事があった後から色々と崩れ始めたけどね、父さんはいつの間にかどっかへ行ってしまい。そのせいで元々体の弱い母さんが、働きに出て、最終的にはあんなことになって。



もしかしたら母さんは自分が死ぬことを知っていたのかもしれない。


魔法を上手に使う人だったし、先視も少しは使えたみたいだしね。





優しい母さんの所に生まれて私幸せだったよ。

良かったよ、母さん。




私はその後月を見つめていた。







「あれ」


ナニかが頬を流れ落ちた


手で拭うと涙が出ていたみたい




なんで涙が出るんだろう






もう7年も経ってるのに、変なの




そのあと笑おうとしたがやはり笑えなかった



あの時から私は本当の意味で笑えたことがない、全て作り笑いだが、

皆笑ってると思ってる、はず



作り笑いはかなり上手くなったと自分でも思っているもの





でも。母さんのお墓立てたかった、な


あれから母さんの首と胴は置き去りにされ燃える街と一緒に灰になった


口でしか聞いてないから本当は違うのかもしれないけど、教祖が言うなら信じるしかないだろう《約束》してしまったのだから




あの時、鬼ごっこなんてしなければ助かってたのかな。



色々な後悔がその事を考えると募っていく







ダメね、こんな考えしてても何も起こらないのに。





誰か、私達を助けてくれないかな





そう思ったが想像がつかないから、やめた








助けてくれるはずないか、だって今の私は【鬼】だもの。






人はみんな【鬼】から逃げていくから。




和也くん達だってきっと逃げるだろう、こんな事があったし、和也くんなら私の過去を見るだろうし、あんまり言いふらされると迷惑だけど。

でも妹は【鬼】じゃない、いつかはきっと助けてくれるだろう、私と違って



もし、助けてくれる人がいたとしたらそれは大馬鹿者ね。



それを待つ私も大馬鹿者か。







あぁ、今日は綺麗に月が出てるわ、何か良いことが起こるかしら



悪い事は起きたけどね




《森の親衛隊》が図書館を焼こうとしてる最中だし、そして今、和也くん達を殺そうとしてるのよね、私にもう変なことを喋らさないように、嫌になっちゃうわ、教祖が《約束》させれば良いだけの話なのに。












あーぁ、なんか考えてるとまた眠くなってきちゃったな、、寝よ









私はベットに戻り眠りについた









【鬼】なんてもう嫌だな。


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