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5話 ぬいぐるみVSゴーレム

ぬいぐるみ憑依ステータス

レベル:なし

HP(耐久値):50

EP:606

力:20(0)

防御力:80(0)

素早さ:60(230)

賢さ:250(250)

対魔力:50(380)


憑依時専用スキル

観の目C(心眼:魔力感知と空間把握のランクと同等)

オーラC(攻防一体の気:魂時の念動力のランクと同等)

格闘術E 武器使用G 自己修復E


状態:中破 自己修復中

※()の中身は魂の状態




リトルロックゴーレム改258号

レベル:25相当

HP:800

攻撃力:200

防御力:600

素早さ:70

賢さ:30

対魔力:50


スキル

頑強E(防御力がランクにより上昇)


状態:支配


俺はナビさんからの説明を聞きながら、自己修復されている腹を見る……

《自己修復を必要なスキルと判断しまし取得しました。》

まあ、管理は任せたけど……実戦で死んでも使わないとか言える状況で操作も解らずに死んでしまうと考えると……ここで最低限のスキルを取得していた方がいいと判断した。


《ゴーレムは知識がある魔術師がガーディアンとして作成するポピュラーなシリーズです。通常リトルが名前に付くのは成熟していない、サイズが小さいという意味で使われますが……解析の結果、このリトルロックゴーレム改は通常の2倍の強さを持ち、頑強のスキルにより防御力は3倍になっています。》

うん、それでもぬいぐるみが勝てるような強さ設定じゃないよね?

しかもこの体……レベルなしって鍛えられないってことだよね?

頑丈って言っていたのに……ワンパンで腹に穴が開いたし……(ほとんどもげかけている)

《あの女を庇うわけではありませんが……現在のマスターの体は通常のぬいぐるみの10倍の能力を所有しています。普通のぬいぐるみにこれだけの性能を詰め込む技術は……プロの犯行、もしくは、無駄に神業のレベルです。元がぬいぐるみだけに、10倍しても所詮はぬいぐるみですが!所詮はぬいぐるみですが!!》

ナビさん……持ち上げて、地面に叩きつけるのが好きなんだろうか?

しかも大事なことだから2回言いましたのドヤッとした声が……少しイラって来た。

《あの……マスター……何か怒りを感知しましたが……怒ってますか?》

そんな俺の様子に気付いたナビさんがそう答えてくる。

応えなくても解るだろと言おうとしたが……

《一応、当スキルの言い方は、マスターの知識にあるものから算出しましたが……

使い方を間違えてましたか?》

さっきの言い方は、100%俺の知識のせいだと言いかけた言葉を飲み込み

『さて、ナビ君……今のこの状況……はっきり言って無理ゲーだが……

この状況……君はどう俺をナビする?』

現状の相談に置き換えた


「宵!!ボサッとしていると、また体がボロボロになるぞ!」

ナビさんが回答をする前に、エレインの声が響くと、俺を貫いてから投げ飛ばして動きを止めていたゴーレムが再び動き出した!


『初めの一撃は、この体の強度を見るために、わざと食らったんだよ!!』

自己修復がある程度終り、上半身と下半身がある程度復旧したが……貫かれて横に裂ければ、修復不可能な状態になる

それはさておき、強がって食らってやったとか言ったものの

さっきの情報だと速度はそれほど早くない……だが……

『オラ――――――――!』

パスッ……

ぬいぐるみの綿の拳が衝撃を吸収し軽い音を出す

攻撃が効かないなら……最終的な結末は……大破である

『なんて無理ゲーだ!!!!!』

それでも、また貫かれたくはないから、避けるしかない!!

スキル:観の目の効果で敵の動きを把握し、予測もできる

でも、避け続けるにしてもEPの消費で動けなくなる……


そう考えながらも、俺には避けるしかなかった!!

「どうした!!逃げてばかりじゃ勝てんぞ!!ゴーレムに息切れとか期待するな!!」

「なんだ!!ご褒美が欲しいのか!!そうだな……勝てたら、素顔でも見せてやろうか?」

「なに?アンデットの素顔なんてホラーだ?ふざけるな!!これでも生前は……」

必死で避けている俺をちゃかしていたエレインが勝手に凹み、俺は罵倒を浴びせる

そんなことを続けながら、俺はゴーレムの攻撃を見切、憑依スキルの向上で消費EPが無機物に限り消費しなくなった(無機物憑依を利用したEPの向上が望めなくなったが+100)

ナビさんに助言を求めたが……

《今の間に、体を動かす感覚を覚えた方がいいでしょう

それに対抗策は既に持っているはずです。》

とかで教えてくれなかった……

どうしたら良いんだと悩んだところで……


「さて、憑依闘争法のレクチャーと行こうか!」

エレインがそう言ってきた!?


『闘争法?』

俺は攻撃を避けながら返事をした

「今のぬいぐるみの体だと、こんな強敵に対抗するには……どうしても力と防御力が足りない」


確かにそれはわかるが、ぬいぐるみの体で戦う状況ってのが……

「そこでだ!!体を持たないゴーストが肉体を使用する闘争は基本的に2つ

肉体のリミッターを外して器が壊れるような力を出す……これは瞬時に使えるが無機物の器には無理な技だ。」

確かに生命体は体が壊れないようにリミッターが掛けられていると聞いたことがあるが、無機物にはそんなものはない

「だから、普通にゴースト時の技を使えばいい」

その言葉に、俺は動きを止めた……その発想は目から鱗だった……

その動きを止めた瞬間……俺の腹を再びぶち抜こうとゴーレムの拳が付きだされる……

だが……その拳は俺の腹に触れる直前……不可視の壁に阻まれたかのように……動きを止めていた。

スキル:オーラを使用した結果だ。いわば、念動力と同質の力で防いだのだ。

そもそも……なんで肉体があるからと言って、肉体の性能に限定したんだ!!

俺はオーラを右の腕に籠め、ゴーレムを壁に弾き飛ばした!!

ドゴッ!!

綿の拳で叩いたとは思えない音が聞こえた

まあ、これも綿の拳は実際には触れていない!!

《EPを10消費しました》

そして、こんなに力を使っても10しか減っていない!!なんて優秀なスキルだ!!


そして、この力を観の目と合わせると……立ち上がって、再び俺に襲い掛かってくるゴーレムにゆっくりと歩いていく


ここまで来たら、あとは楽勝だった

今まで俺を弄んでくれたゴーレムに派手な最期を見せてやる!!



俺に目がけて振り下ろされる拳を軽く避け……ゴーレムの懐に入るとその腹に手を当てた……そして……俺は力を流した



ゴーレムの体が透けて見える感覚……俺は内側から弾けるように気を操作し………

気を爆発させ……ボゴン!!!!!

ゴーレムの体は内側から砕け粉砕した!!

「勝負あり!!」

エレインの声が部屋に響く……完璧な勝利だ!!こんな強敵に勝つなんて俺って最強になれるんじゃないのか!!と思っていたが……

「勝者!私のリトルゴーレム改258号!!」

の言葉に俺は驚いた

『エレイン!!どういう事だ!!明らかに俺の勝ちだろ!!』

俺はエレインに近づき、文句を言ったが……エレインは……無言でゴーレムの方を指さした。

胴の部分が砕けてボロボロになったゴーレムが両腕を上げている

そして、地味に勝ち誇っているように見えるが……あそこまで戦闘不能にしたのに……

『だから、あれだけボロボロにしたのに俺が負けって……』

俺はエレイン襟首を掴もうとして……気づいてしまった


俺の憑依が解除されていることに……

そして……砕け散った破片の中に……爆破した破片で見るも無残な状態になった俺の体を見て……悲鳴を上げた!!!!見てしまったことで、俺の体にフィードバックが!!!!

精神異常耐性で狂いはしない分……強烈な感覚だった……

「馬鹿者が!!!どうせ、派手に仕留めようと思って自爆でもしたんだろ!!」

エレインのその指摘は的を得ていて、俺は敗北を認めざる終えなかった!!


漫画だとかっこよく生き残るのだろうが……現実は無常であると改めて知らされた


「だが……そこを気を付ければ、まだまだ強くなれる!!ダンジョン内を移動する許可を出す!あと……新しいぬいぐるみを作ってやるから……次はもっと優しくしろ……」

悲しそうにそう付け足したエレインに俺は……謝った。


「まあ……良い………」

俺の言葉に軽く頷きエレインは……ゴーレムの前に近づき……

フードを外した!?

フードの中からは長くて白い髪が見え……赤い目の幼い顔つきの女の子の顔がそこにはあった!?

呆気にとられている俺を他所に……エレインは悲しむような表情でゴーレムの頭を掴むと……

ボキッ

頭部をもぎ取り、自分の顔に近づけて……静かに見つめた

「258号……お勤め見事だった!この体は再びお前の新しい兄弟の為に使われる」

そう静かに呟く

「さあ、眠れ……兄弟たちがお前を待っている………」

そこで俺はゴーレムの頭部に文字が彫られているのに気が付いたが……

それを読む前に、エレインは端の部分を指で削り取ると……

「さて、儀式は終わった!!」

そこには悲しそうな顔は無く、笑顔で俺を見ていた

「どうしたんだ?私の顔を見て……なんだ?可愛いのか?」

そう言いながら俺を上目遣いで見てくるが……どう反応したらいいか……わからない

「何か言ったらどうだ?」

とりあえず、何か言わないと……

『どうして、急に素顔なんて見せた?』

無難な質問

「私の顔をホラーと称するくらいだからな~一度くらい拝ませないと成仏しきれなくなったら困るからな~~」

ニヤニヤしながらいうエレイン……

『だぁ!!!!!!ウザイ!!!!!!』

能力差で勝てないが……少しでも………攻撃して……

《マスター報告を控えていましたが、よろしいですか?》

ナビさんの言葉に動きを止めた

《先ほどの戦闘でレベルが上がりました。能力の更新もありますので表示させます》

その言葉に俺はやっとレベルが上がった!!と喜びステータスを見た!!


クラス:使役霊

名前:朱乃宵あけのよい

性別:不明

年齢:不明

▼レベル:20

▼スキル

▼称号

種族:ゴースト


▽レベル:20

EP:3593

力:0

防御力:0

素早さ:330

賢さ:450

対魔力:580


▽スキル

解析能力B 空中浮遊C 念動力B 無機物操作C 憑依D(意識のないモノに対して可能無機物のみEP消費なし) 実体化E 精力吸収C 痛覚軽減 B 精神異常耐性 A 魔力感知C転移D空間把握D

実体があるときのみのスキル

観の目(心眼:魔力感知と空間把握のランクと同等)

オーラ(攻防一体の気:魂時の念動力のランクと同等)

格闘術D 武器使用G 自己修復C


★ユニークスキル

ナビEX コギート・エルゴー・スムEX(封印中) 宝物庫EX

▽称号

召喚されし者

初級ポルターガイスト

痛みに苦しむ者

ストレスに押しつぶされた者

ナビさんと仲良くなりたい

ナビさんに変態と呼ばれた者(ナビさんによるフィルタリング発動)

キジも鳴かずば撃たれまい 

女心を理解しない者

自爆野郎

腹に穴が!?

ユニークを倒した者

ぬいぐるみの体でゴーレムを倒した





GW始まりましたが、関係ない職なので……更新はぼちぼち出来てから載せてます!!

皆さま!!良いGWを!!!

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