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遠回りの旅

作者: 千依*

じゃあ、行くね。

そんなことも言わずに

君は行ってしまった…


君の後ろでうろうろしてる、

あたしはどうすればいいんだろう。


ときどき

悲しくなっちゃうよ、

知らない誰かの写真なんかを見て。


“なりたいもの”なんて

いらないんだよ、きっと。

そんなものなくったって幸せさ。




じゃあ、行くね。

そんなことも言わずに

君は行ってしまった…


君の後ろで焦った顔してた、

あたしはどうすればいいんだろう。


ゆっくりと歩いてみたり、

方向も分からないのに

走ってみたり、

あたしは何をしているんだろう。


君が羨ましいよ。

一度はそう思った。



“なりたいもの”なんて

いらないんだよ、きっと。

そんなものなくったって幸せさ

そう思いたいだけかもしれない。


でもね、絶対に

あたしは特別だから…

だから、掴んでみせるよ。




じゃあ、行くね。

そんなことも言わない、

君からの言葉。

“やりたいことは決まった?”


そんなことはどうだっていいよ。

君は君で幸せになってくれ。


君の後ろでうろうろしてた、

あたしは今でも

ちゃんとうろうろしてるから。


ゆっくりと歩いてるよ

ときどき、方向も

わからないけど走ってるよ

きっと、どこかで全て繋がるはず、



もう君なんて気にしてない。



泣きそうになる遠回りの旅。

誰のことも気にしない。

それは少し苦しいけど、

快適な旅なんだよ。


じゃあ、行くね。

そんな言葉は

聞こえなくていいんだ。




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