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It is trip!!  作者: 涙猫
5/8

STORY:05


あれから数日、俺たちはようやく異世界というものに慣れた。

といっても俺たちがいた世界とあまり変わらないが。




「あッ!ちょっとクレイ反則です!その技使ったら絶対勝てないじゃないですか!」


「ミヅキが弱いだけだろうが」


「・・・!」


俺が言うと、ミヅキはショックを受けた顔をした。何を今更。ミヅキが弱いのは今に分かったことじゃないというのに。

ちなみに今は格闘ゲームをやっている。鏡弥の私物らしい。

鏡弥はどうやら学校に行っていないらしい。引きこもりだ。

そんな鏡弥は俺とミヅキがひたすらにゲームしているのをじーっとチョコをばくばく食いながら見つめている。(最近大食いだということが判明した)

レインとルイは鏡弥が与えてくれた部屋でトランプをしているらしい。仲の良いことだ。


「・・・あのさ、ミヅキさん」


「え、あ、なんでしょう」


鏡弥がミヅキに話しかけた。お前どもり過ぎだろ、という目でミヅキを見たが気付かないらしく、ミヅキは鏡弥を不思議そうに見つめた。


「ミヅキさんは防御をあまりしてないですよね

 防御したら大分HPの減りも少なくなるし戦いやすくなりますよ」


「え、え、あああありがとうございます!!」


鏡弥がアドバイスするとミヅキはありえない位に目を輝かせた。

「よーし頑張ります!」とか言って張り切っているところ悪いが俺はもうやめたいんですけど。


「よぉーしクレイ!

 もう一発やりますよ!」


「あーごめんミヅキ俺もう疲れたからやめるわ」


「な・・・!逃げるんですかクレイ!」


子供みたいな言い方に、ばーか、と短く返すとミヅキは「酷いです!」とか言って喚きだした。


「かかか鏡弥!聞きましたか、今の暴言を!」


「うんバッチリ聞いちゃったよ鏡弥さん!

 よぉしココは鏡弥さんがぎゃふん!と言わせてみせるわよー!」


「ちょ!おま、『わよー』ってキモイんだよ何だよ今更キャラ転換はきかねぇぞ!」


「何よ知ったふうな口聞くんじゃねぇわよ!髪の毛引きちぎってやるわよ?」


「聞くなよ!ていうか無理やりなんだよ喋り方!」


コイツマジで付き合ってられねえ!何!?このツッコミどころ満載な会話は!!

ミヅキとか対応に困ってフリーズだよお前どうしてくれんだ!


「アンタがミヅキ苛めるからでしょーが!」


「苛めてねぇよ!っていうか何さり気なくミヅキの肩もってんのお前!?

 いつの間にそんなに仲良くなったんだよ!」


「ぐへへへッ良い質問だぜこりゃあ!

 答えてやろうか答えてやろうか!!どうだ答えが知りたいだろう!」


「・・・・」


ウゼェェェ!!ウザ過ぎるんですけど!!

なんだよコイツ、ミヅキまであんぐりしてるじゃん!味方にあんぐりされてるじゃん!


「どうしたァ!気になって言葉も出まいか!!ふはははッ」


・・・・どうしよう心の底からどうでもいい。


「ふっ、仕方あるまい。

 教えてやろう!私とミヅキの間にはな・・・チョメチョメなことがあったのだ!!」


「おいィィィ!チョメチョメって何だお前ェェェ!」


「はっ野暮なことは聞くもんじゃあないよあんちゃん!なあミヅキ?」


「え、あ、は、はい・・・?」



・・・・・本当に俺、ここに住んでいて良いんだろうか。


とりあえず、


「・・・・・・・疲れた」(「あれあれクレイ?私とミヅキの親密さに参ったのかな?あっはっは」「ちょっと黙れよ」)


俺のこれからの生活は前途多難だ。



鏡弥の名前のふりがな無しにしたんですけど、もう大丈夫ですよね?


鏡弥かがみです、ややこしい名前ですいません。

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