聖女はゲス王子から逃げたかった──でも、それだけじゃ終わらない
※本作は、ストーリーを損なわずテンポよく再構成した作品です。初めての方にも、以前読んだ方にも楽しんでいただけたら嬉しいです(ᴗ͈ˬᴗ͈)✨
「いい香りだなあ。お前の香りはとっても甘い」
さっきから、とーっても気持ち悪くクンクンと嗅いでくる奴がいた。
こいつはアレイト王国の王太子トリルだ。
「おやめ下さい。見られたら大変ですから……!」
聖女の立場上、丁寧な言葉で拒む。
「人払いをしているから大丈夫だ」
(王太子妃様がいらっしゃるというのに)
トリルには妃がいるのに、王太子は“気位が高くて気に入らない”と言って浮気しまくっている。
「私の愛人になれば、そなたも楽をして生きられるぞ?そろそろ私のものになったらどうだ?」
舌なめずりして言う顔にクラリスの全身が粟立った。
クラリスは貧乏子爵家の娘だが、聖女として選ばれてから縁がないはずの王族とも関わることになってしまった。
聖女に選ばれるということは、普通なら喜ばしいことだろう。
でも、クラリス的には全く嬉しくない。でも、クラリスの両親はとても喜んでいる。借金が返せるから。
王太子の見た目だけはそこまでひどくないが、女好きで権力をふりかざす最低な奴だった。それ以上に、最低なのは王太子妃だ。
王太子妃は、隣国の王女だった人で王太子が愛人をつくるたびになにかと理由をつけて愛人を処分してきたコワイ人なのである。
(愛人にされた挙句、王太子妃に殺されるなんてヒドすぎる!)
王太子は先ほどからクラリスに執拗に触れてくる。
「本当におやめになって下さいませ。お願いです」
「そんなことを言われて止める者などいないぞ」
困ったクラリスは、テーブルに置かれていたティーカップを偶然に見せかけて払い除けた。床に落ちたティーカップの割れる音が派手に響く。
「物が割れるような音がしましたが、どうされましたか?」
扉の外から神父の心配そうな声がする。彼は部屋の外で待たされていた。
とりあえず、この状況から逃げなくてはと思ったクラリスはとっさに言った。
「く、苦しいのです!」
そう言うと、部屋の扉が開いた。
「聖女様!」
年老いた神父はよろよろとクラリスに近寄る。
「勝手に入ってくるなど失敬な!」
王太子は不機嫌だ。
「申し訳ございません。聖女はこのところ、体調を崩しておりましたので……」
神父が申し訳なさそうに言うと、王太子がニヤリとして言った。
「ならば、城に泊まっていくが良い。私が面倒を見てやる」
嫌な予感しかないやつだ。
「夜に会おう。クラリス」
王太子は用事があるのか、呼びに来た侍従と共に部屋を出て行く。
部屋はクラリスと神父の2人になった。
「神父様、助かりましたわ!」
「聖女よ。殿下はなんとしてもクラリスを我が物とするじゃろう。もう、逃げるしかあるまい……」
神父はクラリスが聖女だと判定を受けた日からさまざまな世話をしてくれた人で、我が娘のように思ってくれていた。
「私も愛人になるなど、イヤです。聖女の力も世の中に役立てられないなら、逃げるだけですわ」
クラリスの言葉を聞くと、神父は禁じられている認識阻害の魔法をクラリスに向かって唱えた。
「わしはここに残り逃げたことを悟られないようにする。無事、逃げるのじゃ」
神父はクラリスの手を握りしめると、そっと言った。
クラリスは目に涙をためながら、うなずいた。
小走りで城を抜け出すと街の入口にやってきた。
家族には頼れなかった。彼らは王太子にクラリスが狙われようとも、金が手に入るならいいと思っている人たちだ。
“愛人になりたくないし、王太子妃に殺されるのはイヤ”と言っても、まともに聞いてくれなかった。
(こうなったら、一か八かだけど……コナおばさんの所を訪ねてみるしかないわ)
コナおばさんとは、クラリスが身分を隠してこっそり刺繍作品を売っていた裁縫屋のおかみさんだ。とても人が良くて、頼めば住み込みで雇ってもらえるのではないかと考えた。
こじんまりとした店の前まで来ると、思い切って店の扉を開けた。
「コナおばさん、こんにちは!元気にしてた?」
「あら、クーラじゃないか!久しぶりだね、今までどうしていたんだい?」
コナおばさんの前では“クーラ”と名乗っている。彼女はニコニコと出迎えてくれた。
「おばさん……その、急に自立しなくちゃしなくてはいけなくなって。突然だけど、私を住み込みで雇ってもらえないかしら?一生懸命働くから!」
その…両親が亡くなってしまって色々と整理していたの。それで、自分でどうにか身を立てていかなくちゃいけなくなって。本格的に働きたいんだけど、ここで雇ってもらえないかな?刺繍以外のことも手伝うからどうにかお願い!」
手を組んでお祈りポーズで必死に頼む。
「ちょうど、大口の仕事を頼まれたところだし、いいよ。ぜひ、ここで働いて力になっておくれ」
「やった!ありがとう!」
話はトントン拍子で決まって、部屋に案内される。
「息子が使っていた部屋なんだけど」
「おばさんには息子さんがいるのね。知らなかったわ」
「ああ。あの子は今、兵士として働いているよ」
「え、兵士?」
自分が聖女とはあまり世間には知られていないが、身内が兵士だとはなんとも気マズイ。バレたらすぐに王宮に連れ戻されてしまう恐れがある。
(今頃、お城はどうなっているかな。神父様、大丈夫だったかしら……)
王太子はきっと怒り狂っているだろう。王太子妃には弱いくせに、自分の思い通りになる立場の者には強気なのだ。
(神聖力をお持ちの神父様にはひどいことはしないはず。私も姿を人目に触れないようにしよう)
夕食時に、刺繍作業に集中するために裏で働きたいと言うと、すんなりOKをもらえた。
「作業に集中してもらえるならこちらも助かるし、いいよ」
それからは店からはあまり出ない生活をして暮らした。人目に触れなければひとまず安心だ。
そんなある日、コナおばさんに言われた。
「クーラ、今日ね、あたしの息子が里帰りするんだけどいいかい?」
「いいもなにも、息子さんが帰宅するならば喜ばしいことでしょう?」
内心、ドキドキしながら言う。
「そうかい。もうすぐ帰ってくるよ」
――そうおばさんが言った矢先、“ただいま”という野太い声が聞こえた。
玄関扉の方を見ると、190センチ以上はあろうかというガタイのいい男性が立っている。こちらを見ると目を見開いていた。
(どうか、私の顔を知りませんように……)
クラリスは聖女であるが、王族が自分たちのために聖女の力を便利に使うので、側近以外にはあまり顔を知られていない。
「……その人は誰なんだ?」
男の言葉を聞いてクラリスはホッとした。
「私はクーラといいます。住み込みで雇ってもらっています」
「そうなのか」
巨体の男性はそれだけをいうと、自分の部屋のある2階へと上がって行こうとする。
「あ、あんたの部屋は今、クーラが使っているんだよ。クーラ、今夜は私の部屋で一緒でいいかい?」
「もちろんです。今すぐ荷物を移動しますね」
クラリスは慌てて2階へと上がる。
部屋の整理をしていると、後ろに気配を感じて振り返った。
「あ、すまない。オレも運ぶのを手伝おうと思って」
「いえ、勝手に使わせてもらっていたのは私ですから。すぐに片付けますね……あ、そういえば、まだお名前をお聞きしていませんでしたね」
「オレはハイラスという。母から聞いたかもしれないが兵士をしている」
まともに顔を見られてソワソワした。
「体格がガッチリなさっているし、いかにも兵士っぽいわ」
「オレは図体もデカいし、子どもや女性からよく怖がられる。君は大丈夫か?」
無骨ながら心配気に聞く彼にフフ、と笑う。
「こうしてお話したら、怖い方だとは思えませんわ」
「なら良かった」
ハイラスは口元にかすかに笑みを浮かべた。
(クールで朴訥な方ね)
コナおばさんはあんなに話す人なのに、真逆だ。
おばさんは華奢な人なのに、ハイラスは日に焼けて筋肉隆々の厳ついボディだし、あまり似ていない。
彼の休みは3日間だった。彼とは仕事をしながら、ちょっとしたことを話した。どんな食べ物が好きだ、とかそんな他愛ないことばかりだが。
彼は寡黙だが、クラリスの言葉をよく聞いてくれた。そして、優しかった。
「明日は城に戻るんだ」
「ええ。そう言っていましたね」
「……その、母を支えてくれてありがたく思う」
「私こそおばさんに助けられていますわ」
ハイラスは口をモゴモゴとさせてなにかほかにも言いたそうだ。
「どうかしました?」
「……いや、今度会った時に話そうと思う」
「?はい、分かりました」
言葉少ない彼がなにを言おうとしたのか、その時は分からなかった。
――逃亡から2ヶ月が経った。
ハイラスの休みはまだ先になるようで、変わらずコナおばさんと2人での生活が続いている。
昼間、店の方から客とおばさんの話し声が聞こえたのだが、神父のことを話していた。
『神父様に懺悔すると心がスッと軽くなるんだよ』
『へえ。じゃあ、私も今度行ってみようかねえ。って、私に懺悔することなんてあったかね?あはは』
(神父様は無事に教会にお戻りになったのね。会いたいわ……)
実の父よりも父と慕った人だ。自分は無事だと伝えたくなった。
何日か考えた後、思い切って、曇天の日にコッソリ教会を訪ねた。
懺悔室に入ってカーテンを閉めると、しばらくして神父側の小部屋に神父が入る気配がした。
クラリスはそっと、十字架のネックレスを差し出すと、格子の向こうがハッとした雰囲気になる。
「クラリスじゃな?無事でいてくれて良かった」
「ええ。私はまだ城下で密かに暮らしていますわ」
「殿下はまだ、おぬしを諦めておらん。会えて嬉しいが、ここに来てはならん」
神父は悲しそうな声を出す。
「それでも私は……」
――神父に急ぎ伝えにきた人がいた。
「神父様、大変です!こちらに兵がやってきます!何事でしょうか!?」
若い神父らしき声は震えていた。
「落ち着きなさい。私が対応する。お前は戻っていなさい」
「はい……」
足音が遠くにいくと、神父は急ぎ、クラリスに言った。
「もしかしたら、ここに来るおぬしを発見したのかもしれぬな。裏手から逃げなさい」
「……はい」
慌ただしく裏手に向かう。
裏手の扉を開くと、まさかのことに王太子が目の前に立っていた。
「クラリス、久しぶりだな。……なぜ、逃げた?」
王太子に腕を掴まれた。力が強くて振り解けそうにない。
「殿下、逃げたことは申し訳ございませんでした。……でも、殿下には王太子妃様がいらっしゃいます」
「気にせずともよい。私があれを甘やかしすぎた。お前に手は出させんから城に戻ろう」
王太子が首元に唇を押し付けてくる。
(イヤ……!)
体がこわばった。
「そう、固くなるな。先に城に戻っておれ。……私は神父を罰する必要があるからな」
「神父様は関係ありません!」
「じゃあ、なぜ、神父に会いに来た?会いに来るなら私に会いに来るべきであっただろう?」
王太子には冷たい笑みが浮かんでいた。
「……神父様は私の父のような存在の方です」
「そうか、ならば厳しくは罰しないことにしよう……それにしても、お前は変わらず美しいな」
ジットリした目で見られる。
「帰ったら綺麗に清めて私のために着飾らせておくように」
王太子は近くにいた兵士に指示すると、神父の元へと向かった。
(神父様……私が来たばっかりに、巻き込んでしまったわ)
兵士に促されて、馬車の方へと連れて行かれる。
(もう、コナおばさんにもう会えないのでしょうね……とても楽しい日々だったわ)
兵士をしているハイラスならば城で会うこともあるのだろうか、と考えていると、にわかに辺りが騒がしくなった。
――ものすごい勢いで剣を振りながら向かってくる者がいた。
まさにそれは鬼神のようで、近寄る者は次々と倒されている。でも、倒された者からは血は流れておらず、峰打ちで倒しているらしい。
「クラリス!逃げろ!」
現れた巨体、ハイラスが叫びながらメモを渡してきた。
メモを握りしめると、クラリスは反射的に駆け出した。
クラリスを追おうとする者をハイラスは片っ端からなぎ倒している。
クラリスは、全力で駆けて大きな通りを2つほど抜けたところで路地に入って身を潜めた。
「はあっ!はあっ……!」
ハイラスに渡されたメモを確認する。
《ルヘル国へ迎え。川岸の橋に馬車を用意してある》
短くそれだけ書いてあった。
なぜ、隣国のルヘルへ?とワケが分からなかったが、自分を助けてくれたハイラスの言葉である。
川岸の橋まで20分ほどかかって着くと、馬車が待機していた。クラリスの姿を見つけた御者は、ためらいなくすぐに馬車の扉を開けてくれた。
本当はいろいろと尋ねたかったが、馬車はすぐに国境へ向かうようだった。
何時間かすると馬車が停まる。
「お疲れになったでしょう。どうぞ、ゆっくりとお休み下さい」
馬車から降りると、そこは優美な屋敷の前だった。
「あの、ハイラス様は?あれからどうなったのでしょう?」
「それにつきましては、直接、ご説明があるでしょう。まずは屋敷にお入りください」
屋敷からメイドが出て来てそのまま連れて行かれる。入浴や着替えなど全て手伝ってくれた。
翌日、不安な気持ちで目を覚ますと、起きたのを見計らったようにノック音がした。
部屋に入って来たのは驚きの人だった。
「コナおばさん!」
「ふふ。驚かれましたか?」
いつもと話し方が全く違った。町人風の服装ではなく、品のあるキリッとした服装をしている。
「コナおばさん……ではない?」
「コナでもありますが……本当の名はコハンナと申します。私は、あなたを守る役目をしておりました」
守る役目、と言われて驚いた。
「私を守るって?」
「あなたが聖女認定されるよりも以前、私はあなたが聖なる力を持つことを偶然、知りました。転んだ子どもを治療したことがありましたね?あれで、私は密かにあなたに近づいたのです」
刺繍作品を買ってくれる裁縫屋のおばさんは偽りの姿だった。
「そんな……では、ハイラス様があなたの息子だというのもウソなのですか?」
「はい。あの方は私の君主様です」
「君主?」
予想しないことを聞いて頭の中が白くなった。
「大丈夫ですか?……私からいろいろ聞くよりも君主様から聞く方が良いでしょう。お連れします」
そう言うと、彼女は部屋を出て行った。しばらくしてドタドタした足音が聞こえてきて、ハイラスがノックして入ってくる。
「倒れかけた、と聞いた。大丈夫か?」
ハイラスの姿を見たクラリスはベッドから急いで出た。
「あなたこそ、大丈夫だったのですね?あの後……ずっと気にしていたんです。かなりお強いようでしたけど、あの兵士の数でしたから」
「オレは頑丈だから大丈夫だ」
「良かった。本当に」
お互いが無事だと分かると、これまでの話になった。
「コハンナさんからあなたは君主だと聞きましたが……ルヘル国の王太子様なのですか?」
隣国の王は壮年の年齢だ。コハンナが君主、と言うなら息子が妥当だろう。
「ああ。実はそうだ。……聖女を攫おうとして潜入していた」
「私を攫おうとしていたのですか?」
「当初はそうだった。……でも、君の意思で来てもらいたいと思った」
「私の意思ですか?」
「ああ」
どうして、とクラリスが尋ねたが、彼は答えなかった。微妙な時間が過ぎる。
「失礼します……まだ、お気持ちを話されていないのですね?」
どうやら場を察したらしいコハンナが言う。
「なかなか言えるものじゃないだろう……」
「まあまあ、ではもう少し時間が必要ですね」
意味深なやりとりの後、朝食となる。そのまま穏やかな1日を過ごした。
夕食後、ハイラスに散歩に誘われた。
庭に出ると、大きなバラの花束を渡された。あまりにも大きいから重くてよろけそうになる。
「あ、大丈夫か?」
「こんなに大きな花束をもらったことがありません。こんなにも重いものなのですね」
ハイラスがバツの悪い顔をしながら、渡したばかりの花束を持った。
「すまない。オレは……こういうのに慣れていない」
「ええ、そのようですね。どうして私に花束をくださるのです?」
「それは……オレの妻になって欲しいから」
大きな体格のハイラスがものすごく小さな声でボソッと言う。
「……妻とおっしゃいました?」
「ああ、そうだ。一目で……その」
相変わらずボソボソ話している。
(この方は、だいぶ照れ屋さんなのね)
「あの、お気持ちは嬉しいのですが、私は聖女とはいえど子爵家の出身ですわ。とてもハイラス様に見合う立場ではありません」
「そんなことはない!それに、ハイラス、という名は本当の名前ではない。オレの本当の名はエンタルだ」
「エンタル様と言えば……ルヘル国の第二王子のお名前ですわね」
ハイラスは本当にルヘルの王族だった。
「そう、第二王子だからそこまで立場など考えなくていい、何よりも君は聖女だ。身分なんて関係ない。それに、オレは無理強いして君を手に入れたいとは思わない。だから……!」
一気に畳みかけるようにハイラスことエンタルが言う。必死そうだ。
「いまだに、私が隣国にいるのを信じられない思いでいます。自国で一生を過ごすよりもずっと良いと思えますが……」
「ならば、オレの側にいてくれ」
エンタルが跪いてクラリスの手を握る。片手に大きなバラの花束を抱えながら言う彼がなんとも微笑ましい。
「……実は、私はあなたがコナおばさんの息子さんだと思っていた時からあなたが素敵だと思っていました。いつも私の話を真剣に聞いてくれたし、とても優しかったから」
エンタルの顔が一気に明るくなった。
彼はバラの花束をしっかりと抱き直すと嬉しそうに言う。
「それなら……もっとオレに話を聞かせて欲しいし、誰よりも側にいさせてほしい」
クラリスは、頬を赤らめながら微笑んだ。
「……じゃあ、私もあなたの隣で、ずっと話し続けることにしますわ」
エンタルは花束を抱えたまま、クラリスを抱きしめた。バラが強く香って彼の情熱を強く感じるプロポーズだなとクラリスは思った。
かつて運命に選ばれた少女は、今、自分で運命を選ぶことを選ぶ。
これは、そんな愛と自由を手にした聖女の物語である――。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました(♥︎︎ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
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