11話 「国王会議に向けて」
投稿した後に読み直すのですが誤字があった場合は直すようにしています。
同様に、矛盾している点があったらそこも修正しているので文が少し変わっている可能性もあるのでその場合は
申し訳ないです
出来れば目が覚ますまでそばにいてあげたかった。
だが、メルバル総戦が終われば直ぐに国王会議があった。
ユーランシーの隣国で同じく大国である
ザブレーサ。
人口が多く、その分土地も広い。
ザブレーサは巨大な湖の中心にある国であり、
中央の城から等間隔に広がる円形の川が流れている。
綺麗な水が流れていることから水の王国とも呼ばれている。
隣国といってもユーランシーからはかなりの距離があり、国王会議の1週間前に出発しなければならなかった。
「皆さん集まっていただきありがとうございます」
金髪の髪を綺麗に靡かせる美しい女性。
その佇まいからは人間としての格を超える何かがあった。
私含めて守恵者の4人はその女性を前に右膝を床に着け、右手を胸に添えて頭を軽く下げる。
女王の間に呼ばれたのは他でもなく国王会議の件だった。
国王会議はメアリー女王含める他国の王たちが貿易や領土に関しての話し合いをする。
そして、守恵者である私たちは国のトップであるメアリー女王を護衛するために毎回2人ほどついて行かなくてはいけなかった。
「今回も護衛をお願いしてもよろしいですか?」
「もちろんです!」
メアリー女王はユーランシー内で最優先される人間であり、出来ることなら守恵者全員が着いていくべきなのだがそうなるとユーランシーを守る守恵者が居なくなってしまう。
ただでさえメルバル総戦が終わった後で騎士団員達は疲労が溜まっているため守恵者がユーランシーを離れるわけには行かなかった。
「前回、アレルさんとスタシアさんが着いてきてくださいましたよね。
本日はミリィノさんとディシさんということになりますが…」
「その事なんですけど…よろしいですか?」
アレルが少し手を挙げながら言う。
メアリー女王は何か言われるのを分かっていたかのように動揺などせずすぐに返事をする。
「はい。どうなさいましたか?」
「メルバル総戦が終わり、騎士団員は疲労しています。
そして同様にミリィノは人型スクリムシリとの戦闘でかなりの天恵を使用し、まだ回復しきれてはいません。
なのでディシとほかもう1人は俺かスタシアから決めるべきかと」
「そうですね。それではスタシアさんでもよろしいですか?今回の国王会議は1人、女性がいて頂けると助かりますので」
「心して承りました。」
「それと、守恵者方と私のみしかおりませんので今回の国王会議の題材を伝えておきます。」
何故だろうか。いつもなら国王会議の話す内容は共有する必要はなかった。
私達はあくまでも護衛であり、国王会議中はメアリー女王の席の近くに立っておくだけなのだ。
「普段なら伝える必要は無いのですが、本日はそうもいきません。
なぜなら今回の題材はスクリムシリについてなのです。」
私含めて守恵者全員が驚愕する。
ありえない話だった。
スクリムシリは今まで我々の国のみを襲ってきており
他国からはなんの被害もないため話すことがなかったのだ。
しかし、何かしら話すとなると何かあったということなのか…?
「先日、中央国・マリオロがスクリムシリの襲撃を受けました。」
驚愕に驚愕が重なる。
マリオロ王国は大陸の中心部にあり、この大陸内では
貿易通路や資源の管理などといった重要な役割を果たしていた。
ユーランシーともそれなりに関わりが深い国でもある。
ユーランシーからはザブレーサ以上に離れており、スクリムシリの被害を受けるのは意図的に狙われない限りありえない事だった。
「現れたのは話を聞く限り獣型スクリムシリ 解 で30メートルを超えるほどでした。
マリオロは甚大な被害を受け、王国兵が数百人の犠牲のもと、撃破したようです。
これは過去に前例がなく、予想外の出来事です。
最近、スクリムシリの変異種だったりと私達の認識以上のことが起こっています。
スクリムシリはユーランシーだけを狙ってきたという固定概念はもう捨てるべきです。
他国であれ同じ人間である限り助け合い、共に生き残るべきと私は考えます。
お願いいたします」
メアリー女王は私達4人に頭を下げる。
慌てて私達は 頭をあげてください! と伝える。
ここまでメアリー女王が必死にお願いするのは、
今までスクリムシリの被害を受けていたユーランシーに他国は全く介入せず助けようとしなかったからだ。
だが現在、同様に他国も狙われる危険性が出てきて大きな被害を出している。
メアリー女王は優しいがために見捨てることなどはできなかった。
私達は顔を見合せて言葉を出さなくても何かを決めたかのように頷く。
「私達は、メアリー女王をとても慕っております。
この国の王であるメアリー女王。そして私達はこの国の民。
メアリー女王が望むのであればこの命、いくらでも捧げます。」
改めて私達は胸に右手を添えて頭を下げる。
その言葉を聞いたメアリー女王は涙を流しそうになりながらも必死に堪え、
「ありがとうございます!」
と笑顔で言う。
この方はとても謙虚だ。命令など今までされたことがなかった。
頼み事や心配のみで自分の欲は一切出さない。
そんなメアリー女王を私はとても大好きだった。
仮にメアリー女王が今から欲を沢山出したとしても私はそれに全て応えたい。
それくらい心酔している。
メアリー女王は感情を落ち着かせて真剣な目付きになる。
「他国とスクリムシリの件について話し合います」
話し合いが終わったのは空が真っ暗になり、街が静まり返っている頃だった。
私達は各々の屋敷へと戻る。
私はディシとメアリー女王の護衛をすることになったためその準備として数着の私服を用意しておく。
決して、ディシとザブレーサ内をデートしたいからでは無い。
断じてない。
時間があれば〜と思っているだけだ。
(そもそもメアリー女王の護衛のために一切離れる訳にはいかないんだけどね)
荷物の整理が終わり、私は当日の移動経路を確認する。
ユーランシーを出発してユーランシーとザブレーサの間にある山の麓を大きく回りザブレーサへと向かう経路。
山道を通るのはなるべく避けたい。
坂がある場合、馬車で行くゆえに危険があるからだ。
この移動経路で大体、5日ほど。
順調に行けばだけど余裕を持って出ておくのはいい事だし。
正直、山が邪魔なら 信愛 の力で山を吹き飛ばすことも出来るのだがそれをするとメアリー女王から叱られてしまうしディシからも怒られそうだからやらないでおく。
出発は明日、ヨーセルの様態が心配だがさすがにメアリー女王の護衛が優先だ。
体の怪我は全て 意志 で治したから大丈夫とは思う。
ベットに飛び込み、枕に顔を埋めて足をバタバタさせる。
(メアリー女王の護衛という名目だけどディシ君と2人きりでの護衛!楽しみっ!)
翌日の朝、東国の門で多くの民に囲われて馬車に乗っている。
メアリー女王は民に手を振りながら、
「行ってまいります」
と声をかけ、それに答えるように
「行ってらっしゃいませ!」や「お気をつけて!」
と民が答える。
ディシが馬車を進めさせる。
私とメアリー女王はふかふかのソファに座る。
「今日は山の麓の1歩手前に位置する村で夜を明かす予定です。このペースなら8時間ほどで着くと思います」
「かしこまりました。馬車の操縦、感謝いたします」
「いえ、ごゆっくりなさってください。」
8時間このまま座りっぱなしというのは護衛としても女子としても気にするところである。
座り続けていざスクリムシリが襲ってきた場合、腰が痛かったらどうしようかなと思う。
「ディシ君、合間合間で休憩とか挟んだ方がいいかも。
長時間も座りっぱなしはちょっと体痛くなっちゃうし
女的にきついかも」
「そうだな。数時間おきに安全そうなところで馬車を止めて休憩するか。メアリー女王もよろしいですか?」
「大丈夫です!お気遣いありがとうございます」
意外にもスクリムシリと出会うことなく目的地へと進んでいく。
「前から気になっていたのですが、
ミリィノさんとアレルさんは恋人的な意味で想いあっているのですか?」
突然のそのような質問に少し驚く。
考えてみればそうだ。
メアリー女王は生まれた頃から女王としての立場が決まっており、街で遊ぶ子供たちのようには育たずに小さい頃から経済や貿易の勉強、礼儀などを教えられてきた人だ。
しかし、メアリー女王も内心では街の子供たちのように同い歳や歳の近い人たちと恋愛の話をしたいのかもしれない。
「恐らくですが、あの2人はまだそのような関係では無いと思います。
早くあの2人は恋人の関係になればいいのにと時々思うような距離の近さですけど…」
「お互い想いあってはおられますか?」
「そうだと思います!そうじゃないとあの距離感はおかしいです!」
「そうなんですね…スタシアさんは意中のお相手はおられるのですか?」
「え、い、え、えと、えぇ?」
突然の私に向けてのその質問に私は動揺をしてしまう。
「い、いませんよ!」
「ふふっ、そうなんですね」
あー、完全にバレた。
何か色々察したような笑顔をしている。
そもそも、メアリー女王の前で隠し事なんて出来るわけなかったのだ。
「スタシアだって歳頃の女子だろ。
誰かしら良いなと思う相手いないのか?」
「任務ばっかりでそんな暇ないよ。でも周りに良い人いるといいなぁ」
「それでしたらスタシアさん的にディシさんはどうなのですか?」
「やめてくださいよ、メアリー女王。スタシアはまだまだ若いんですし俺みたいなおっさんを恋愛対象として見れる訳ないですよ!」
「は?」
ハッとした時には既にこの反応をしてしまっていた。
だってしょうがないじゃん!
いつもすごくアピールしてるのに毎回、子供扱いして全然気づいてくれないのにこんなこと言われたら誰でもこんな反応しちゃうよ!
「え、なんか、怒らせた?」
「いや、別に…」
ダメだ、誤魔化そうとしても思ってる以上にムカついてる。
メアリー女王の方をむくとニヤつきながらこちらを見ている。
終わった…さっきまでは誰かはバレて無かったはずなのに絶対にバレた。
メアリー女王の事だからばらすような事はしないと思うが…。
「ディシさんは鈍感ですね」
「そうなんです!本当に女心が分かっていないですよね!」
「えぇ?」
ディシにちょっとした文句を言ってそれを言い返す
ディシ。それを見て、笑っているメアリー女王。
メアリー女王の前でこんな砕けた会話ができるのは貴重だが、それ以上にディシに腹が立つ。
「ディシさんはモテモテですよね」
「え、そうですか?あまりそのように感じたことは無いと思うのですが」
「そんなことはありませんよ。ディシさんの直属の部下の方だってそうですし、ヨーセルさんもディシさんにご好意があるように見えますよ」
「アンレグは秘書としての動きをしてくれているだけですよ。
ヨーセルも色々と関わることが多かったので懐いてくれているだけだと思います。」
「はぁ、ディシ君って歳のわりにまったく分かってないなぁ。」
「ふふっ、そうですね。ディシさんのご年齢を知らない人に教えると毎回驚かれますもんね」
「やめてくださいよ、意外と気にしてるんですから。俺としてはまだまだ若くありたいですし」
「別にディシ君、見た目も歳もほぼ変わらないんだし実年齢言ったっていいと思うけどね」
「聞かれたら答えるようにしてるだけだ」
「スタシアさんは今、17ですよね?」
「そうですよ!」
「私と5歳差ですね!」
「え!メアリー女王のご年齢ってそうなんですね!
初めて知りました!」
「あまり皆さんお聞きにならないので…」
そりゃ、国の王であるメアリー女王に気さくに歳を聞ける愚か者なんているわけない。
いた場合、ミリィノかディシに半殺しにされると思う。
途中に休憩を挟みながら一度もスクリムシリに遭遇することなく例の村の近くを今走っている。
辺りは木々があり、時刻的にもうすぐで日が沈み出す頃だ。
1度も遭遇していなくとも、木々に囲まれているということもあるため警戒を緩めることは無い。
するとふと血の匂いがした。
「ディシ君、止めて、」
そう言うと、ディシは馬車のスピードを少しずつ落としていき止まる。
「どうした?」
「あっちの方から血の匂いがした。スクリムシリの気配は無いけど何か怪我をした人がいるかもしれない」
村の方向とは少し外れた向きから血の匂いがする。
人間かどうかは分からないが、人間だった場合もあるため助けに行くべきと判断した。
「わかった。俺が見てくる。スタシアはメアリー女王を必ず守っていてくれ」
「うん。わかった」
「メアリー女王もそれでよろしいですか?」
「はい。お気をつけて」
ディシが茂みの中へと入っていく。
私は全神経を使って辺りを警戒する。
(ディシ君の気配の他に…人の気配がする。)
神経に天恵を流し込んで、より広く正確な範囲を警戒する。
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スタシアに言われた方向に茂みをかき分けながら進むと、木に1人の子供がもたれかかっていた。
その子の左腕が腐っているかのように紫色に染まり、それは顔の左頬まで侵食していた。
(これは毒か…。左腕に切り傷。こんな毒、見たことがない。脈と呼吸が弱くなっている。
早く解毒しないと間違いなく死ぬな…)
俺は子供を抱えて、馬車の方へと戻る。
馬車に戻り、子供をスタシア達の乗る方へ寝かせてあげる。
さっきよりもさらに呼吸が弱くなっている。
「毒だね、でも、こんな毒は見たことがない。
この辺にこんな毒を持つ生物も植物も無かったはず。」
「メアリー女王、感染の可能性があります。少し離れてください。」
「なりません!子供が近くで苦しんでいるのに私だけ安全な場所にはいきません。
スタシアさん、治すことは可能ですか?」
「毒を大雑把に抜くことは出来るのですが、少し残ってしまう可能性があります。
この腕の変色なども治すことは出来ると思います。」
「分かりました。残った分の解毒は私が行います。」
スタシアが 意志 を使い、毒を分解する。
体内に残った毒を抜くためにメアリー女王が前に出る。
子供に両手をかざす。
「『千里の癒し』」
メアリー女王はそう唱えると子供の体は光ながら呼吸や脈が強くなる。
光が収まると子供は眠ってしまう。
「メアリー女王、今のは…」
「今のは私の家系に伝わる天恵を使用した治癒です。体の細かな欠損などを治癒できるのですが、大きく天恵を消費してしまうためにあまり使えないんですよね。恐らくこの子はもう大丈夫です。今は眠っているようなので今のうちに村へ向かいましょう」
「そうですね。それでは出発します。」
チラッとスタシア達の方を見ると、子供はメアリー女王の膝を枕に眠っておりメアリー女王はその頭を撫でてあげている。
その顔はまるで聖母のように優しく美しかった。
スタシアは真剣な顔をしている。
恐らく周辺を警戒しているのだろう。
「到着しました。」
村の入口の場所で馬車を止める。
「少し待っていてください」
俺は馬車を降りて、村の中へと入っていく。
村長らしき人に話しかける。
「ユーランシーから来たのですが、一晩この村で泊まることは可能ですか?」
「ユーランシーからと…随分と長旅をされておられるのですね」
「ザブレーサまで用がありまして」
「この山の向こうの大国ですか。それは大変ですな。もちろん泊まっていってください。
小さいですが、1つ空き家がありますのでそこをお使いください」
「感謝いたします」
俺は村長に頭を下げて、馬車の方へと戻る。
「空き家を貸して貰えた。そこで1晩明かそう」
「うん。分かった。メアリー女王、こちらへ」
「はい。ありがとうございます」
メアリー女王はいつの間にか目を覚ましていた男の子と手を繋いでいた。
空き家というか形やサイズ感でいったら少し広めの倉庫みたいなものだった。
中には木でできた机と4人分の椅子が置いてあり、
ベッドが2つ置かれていた。
「スタシアとメアリー女王はベッドを使ってください。俺は外で見張りをしています」
「大丈夫なのですか?お疲れかと思いますが…」
「ご心配ありがとうございます。ですが大丈夫です。
これも護衛の仕事なので」
「ありがとうございます」
「それなら私と交代で見張りしようよ」
「いや、いいよ。女子なら肌とか気になるだろ」
「それはそうだけど…デリカシー無いね」
なんかスタシアが言っているが気にせずに食事を小屋の中で作り、3人に振る舞う。
どうやら満足して貰えたらしい。
「そういえば、君、名前は?」
男の子に聞いてみても何も答えず困惑した表情を浮かべる。
「どうやら、この子は声が聞こえないみたいなんです。私も起きた時に話しかけたのですが反応がなくて。」
「そうだったのか…」
この子をずっと連れていく訳にはいかない。
どうしようかなと考えていると、
「ちょっと触るね」
スタシアがその子の耳に触れる。
「『愛憎』」
そう言いながらそっと手を離す。
「どう?」
「え、え、」
男の子は動揺していた。初めて聞こえる人の声や物の音に驚いているのだろう。
「聞こえる?」
男の子は何度も頭を上下に動かして頷く。
「良かった。名前、言える?」
「スーラ…」
「スーラか!いい名前だな!」
ゆっくりと話しかけて色々と話を聞く。
スーラはなぜあそこにいたかなど毒に侵される前の記憶が一切ないらしい。
スーラの故郷は自然が豊かの場所で、周りには1年に咲く花が同時期に咲くとの事だ。
だが、正確な場所などは思い出せず帰る場所もないとの事だった。
ひとまず、ザブレーサまで連れて行ってから考えることにした。
夜になりメアリー女王とスーラは同じベッドで寝ておりメアリー女王はスーラをハグしながら寝ている。
スタシアももう1つのベッドで眠っている。
俺はドアの前で天恵の感知を怠ることなくする。
「ディシ君…」
気づいたらスタシアがドアを開けていた。
「どうした?寝ないのか?」
「どうにも眠れなくって…」
「そうか」
「ねぇ、ディシ君…。スクリムシリが居なくなったあとの生活って想像したことある?」
スタシアは俺の隣に座りそんなことを聞いてくる。
「1度だけした事あるよ。」
「どんな生活だった?」
「前想像した時は出来なかったけど、きっと普通に暮らしているよ。騎士団に入るかどうかは分からないけど普通に働いて家族ができて寿命を全うして。そんな生活だと思う」
「そっか…。私ね、全く想像できないの。幸せってなんだろうってなっちゃう。
毎日のようにスクリムシリを殺して…これが日常になっちゃって。スクリムシリが居なくなったら私は存在価値が無くなるんじゃないかなって」
スタシアは両手を息で温める。
たしかに今夜は少し寒いな…。
自分の着ている防寒服をスタシアの肩にかけてあげる。
「もしスクリムシリが居なくなった世界が訪れたとして、その時に自分の存在意義が分からなくなったら俺がお前に存在意義を与えるよ。そう約束する。」
スタシアを助けたあの日からスタシアが幸せになるまでできる限りサポートすると決めた。
スタシアに合う男性や職を紹介するつもりだ。
「っ、…ふふっ、うれし!」
月明かりに照らされて輝く白髪は夜風に吹かれながら綺麗に靡く。
その綺麗な髪が似合う幼くも美しい顔の女性はニコッと笑う。
メアリー女王がかっこいいですね!
目の前にいる人は救う!王の威厳がありますね!
読んで頂きありがとうこざいます!




