表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【感謝!8万pv!】双子の出涸らしの方と言われたわたしが、技能牧場(スキルファーム)を使って最強のテイマーになるまで。  作者: いとう縁凛


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/141

086 年の瀬の休息


 オルビを出たわたしとイザヤ様は、ラゴサに向かいました。

 イザヤ様と合流できたことと、オルビで起きたこと及びその他の報告をするためです。


 レベルアップによりわたしの体力値は増えましたが、まだまだイザヤ様には及びません。

 敏捷性だけならば一日で行けますが、イザヤ様と別行動になってしまいます。

 その調整の結果、ラゴサへ向かう間、三日ほど野営を行いました。

 朝晩にファラの<付与>を使っています。そのため、ラゴサへ向かう当日の朝に火を消した後に技能牧場を開拓しました。


<技能Ⅰ>、<器用Ⅰ>、<忠誠Ⅰ>は右から二番目。

<敏捷性Ⅰ>は右から六番目。

<スキルⅢ>は右から二番目と三番目を開拓です。

 ファラはこれまで、<付与>を使用することで開拓を進めてきました。

 ですがこれからは、もっともっとファラに力を借りれそうです。


<スキルⅢ>の内容は、なんと火の攻撃に状態異常の属性を着けられるとのこと。

 これは個別スキルではなく、火の属性ならば共通の力です。開拓していれば、どの子でも使えます。

 魔獣をテイムし友獣となってもらうための条件は、懐かせる、戦闘意欲を削ぐ、状態異常。この三つ目の条件に、まさしくうってつけのスキルとなります。

 これまでもファラは火の粉を使っていましたが、それ以上の効果があるようです。

 一度目、二度目、三度目と連続で使ったときのみ効果が出るものもありますが、一度目は確実に火傷を負わせると。

 このスキルは回数のため多く使えますが、同じ<スキルⅢ>の力のことも考えながら使わなければいけません。


 イザヤ様と共に、ラゴサへ入ります。

 今後のためフスラン帝国でシャミー様にアロイカフスをいただき、体力以外のステータス値が200万を超え、イザヤ様と別々になってしまい、リンウッド辺境伯領を経て、ルコやオルビの問題を解決しました。

<∞>というステータス値を手に入れ、力の制御もできています。

 その間、わずか一ヶ月程度。とても濃い時間でした。


 数多くの報告と、イザヤ様に対してやってみたいことがあります。

 わたし達はギルド長様の部屋へ行き、諸々の報告を終えました。

 本日は年末。ドニー様への対応など難しいことは新年を迎えてからにしました。

 年を迎える前に、一つだけ試してみましょう。

 左耳五番目のアロイカフスに触ります。オレンジみのある白い犬型友獣(カッチャ)が出てきました。

 カッチャはわたしの周りをくるりと歩き回ると、足下でお座りをします。


<ご主人! 遊ぼ!>

「カッチャ。今日はあなたに、していただきたいことがあります」

<何でもするよ!>


 キラキラとした眼差しでわたしを見上げてくるカッチャを抱き上げ、長椅子に座っていたイザヤ様の隣に下ろします。


「イザヤ様の嗅覚回復のため、イザヤ様と遊んでください」

<わかった! ご主人も遊ぼ!>

「わたしは良いのです。イザヤ様と」

<ご主人と一緒じゃないとやだ!>


 カッチャは元気良く話していますが、わたしが遊びに参加しないとわかるとクーンと悲しげな声を出して落ちこんでしまいました。

 パタパタと動いていた尻尾はしょぼくれて、垂れていたお耳はもっと垂れてしまっているように見えます。

 落ちこませたいわけではありません。


「わかりました。わたしも遊びましょう」

<やった! 何して遊ぶ!? こいつを踏めば良い!?>


 そう言うと、わたしに視線を向けながらイザヤ様の頭の上に乗りました。

 パシンパシンと、興奮しているかのような尻尾が、イザヤ様のお顔にビシバシ当たっています。


「カッチャ。イザヤ様で遊ぶわけではありません。イザヤ様と、遊ぶのです」

<同じ! こいつで遊ぶ!>

「イザヤ様、申し訳ありません。カッチャによく言って聞かせますので……」

「問題……よ。そ……おれは……良い?」

「カッチャ! 一度離れましょう!」


 イザヤ様が話す度、カッチャがふさふさの尻尾でイザヤ様の口を塞ぎます。

 途切れ途切れのお言葉でしたが、恐らく何をすれば良いのか聞いてくださったのでしょう。

 カッチャの両前足の下に手を入れてイザヤ様から離しました。


「カッチャは友獣になると、嗅覚を発達させます。なので、カッチャにイザヤ様の鼻を舐めてもらったら、何か変化があるのではないかと思いまして」

「なるほどね。感覚を発達させるなら、もしかしたら回復できるかも。やってみよう」


 イザヤ様が、わたしが抱えているカッチャを受け取りました。そしてご自身のお顔へ近づけます。

 そのままカッチャがイザヤ様のお鼻を舐め、回復するかどうかの検証をしたかったのですが。


<離せ!>

「っ……」

「カッチャ!?」


 イザヤ様に抱えられたカッチャは、それはもう青ざめるほどの勢いで、イザヤ様のお鼻に噛みつきました。

 さすがのイザヤ様も、カッチャからの攻撃に怯んでしまったようです。

 すぐにカッチャをイザヤ様から離しましたが、痛みがあるのかお鼻を擦っています。

 カッチャを下ろして、わたしはすぐに<治癒>をかけました。

 しかし、それがいけなかったのでしょうか。なぜかイザヤ様を敵対視するカッチャが、イザヤ様の脛に噛みつきます。


「カッチャ!! もう、止めてください!!」


 カッチャは友獣です。基本的にはわたしの言葉を聞いてくださいます。

 ですが、なぜかイザヤ様への攻撃を止めません。イザヤ様から離し、注意するために床に置いたらまたイザヤ様へ攻撃を仕掛けに行く。

 そんなことを繰り返していましたので、検証は強制終了としました。

 カッチャをアロイカフスへ戻し、散々カッチャに攻撃されてしまったイザヤ様に<治癒>をかけます。


「申し訳ありません、イザヤ様。検証をするはずが……」

「気にしなくて良いよ。何となくファラからも敵対視されているような気がするし、ルパやルーガも、出てきたときはおれに向かってくるからね」

「友獣とテイマーは、何か特別な絆があるのかもね」

「絆はあっても、イザヤ様を傷つけても良い理由にはなりません」

「まあ、そうだね」

「イザヤ様、散々な検証となってしまいましたが、嗅覚に変化はありませんか」

「んー、残念ながらないかな」


 ただ痛い思いをさせてしまっただけの結果に終わり、わたしは再びイザヤ様に謝罪しました。


現在のステータス

<攻撃力、∞>

<防御力、∞>

<敏捷性、∞>

<幸運、∞>

<技能、∞>

<器用、∞>

<体力、85>

<スキルⅠ、473>

<スキルII、314>

<スキルIII、255>


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ