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【感謝!8万pv!】双子の出涸らしの方と言われたわたしが、技能牧場(スキルファーム)を使って最強のテイマーになるまで。  作者: いとう縁凛


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080 相談結果

朝更新ですが、少し長めの文章量です。


 しっかりと寝たように思いましたが、習慣というのは恐ろしいです。朝とはわかりますが、日が昇りきる前に起きてしまいました。

 わたしは、寝ぼけているようです。

 今起きたばかりで寝具は乱れているはずなのに、すでに誰かの手によって整えられたかのような状態になっています。

 まるで、時を戻したかのような。

 いえ、そんなことはあり得ないですよね。

 きっと、わたしが寝ぼけながら整えたのでしょう。


 ステータス画面を確認します。

 昨日使い切ってしまったスキルの<Ⅱ>と<Ⅲ>が半分ほど回復していました。

 どうやら、寝ることが回復の兆しとなるようです。

 ですが、睡眠時間が足りなかったのかもしれません。全回復とはなりませんでした。


 ひとまず朝食を取り、イザヤ様と合流するまで街の様子を見てみましょう。

 わたしは忘れ物がないかどうかを確認し、部屋を出て鍵を返却しました。

 冒険者ギルドは食堂も併設されています。朝食はそこで取ろうと思い向かいましたが、調理場に人がいらっしゃいません。

 というよりも、冒険者ギルド内に活気がないのです。

 朝と言えば、クエスト受注の争奪戦とまでは行かなくても、多少は賑わう時間のはず。

 ですが、一人もいらっしゃいません。

 ここは、冒険者ギルドですよね?


 知っている冒険者ギルドとはあまりにもかけ離れているオルビの様子を不審に思い、わたしは外へ出ます。

 オルビは貿易の玄関口。深夜以外は多くの人で賑わうはず。それなのに、まるで誰もいないかのように静まっています。

 どこか、様子がおかしいです。

 すぐに調査をした方が良いと思いましたが、一人で行動するのは危険かもしれません。

 イザヤ様を待ちましょう。


 わたしは冒険者ギルドの隣にある、雑務用の庭に行きます。

 この場所であれば、周囲を見渡せて有事の際はすぐに対処できるでしょう。




 イザヤ様を待ち、合流できたのはお昼頃でした。

 街の様子が変だと相談すると、イザヤ様も同じように思われたようです。


「門からここまで来る途中、何人か街の人を見かけたんだ。でも誰も彼も、こう、なんていうか……ぼんやりとしているような気がする」

「やはり、そう思われますよね。わたしが来たときは深夜だったので、門の方も宿の受付の方も眠いだけだと思ったのですが……」

「どうやら、調べてみる必要がありそうだ」


 街のことを調べる前に、イザヤ様に技能牧場のことを相談しました。


「属性マークを開拓するか、全開拓をするかか。今後何があるかわからないから、強くなっておいた方が良いとは思うけど……。ファラが最初から拘っていたのなら、その結果も気になるね」

「そうなのです。わたしだけでは決められなくて」


 相談してみると、イザヤ様は可愛らしくこてんと首を傾げました。


「んー、ちょっと気になったんだけどさ、技能牧場が全開拓できる状態の時って、必ず全部開拓されちゃうのかな」

「どういうことでしょうか」

「テイマー自身が選べるとしたら、属性マークを開拓したい友獣だけそういう進め方をしたら良いんじゃないかって思って」

「なるほど! ルーガの一件がありますので、もう全開拓一択だと思っていました。街の様子からして問題ないとは思いますし、わたしも聴力が上がっていますけども、周囲の警戒をお願いします」

「わかった。結果が出たら教えてね」

「かしこまりました」


 やはりイザヤ様に相談してみて良かったです。わたしだけでは思いつかないことを提案していただきました。


 わたしはイルの技能牧場を開きます。

 イルの名前は赤く点滅していますので、名前を触ってしまうと全開拓が進んでしまうので注意が必要です。

 開拓する草を、一つ触りました。

<攻撃力Ⅰ>の右から九番目だけ、小さなイルが草を食べる演出が入ります。少し待ちましたが、それ以上開拓が進む様子はありません。


「イザヤ様! 赤く点滅している名前を触らなければ希望する場所だけを開拓できるようです!」

「おお! それなら良かったね」

「はい! ファラだけ希望通りにしようと思います。今後のことを考えて、それ以外の友獣方はスキルを優先。全開拓できそうならするという方向性で進めたいと思います」

「良いね! そうしよう」


 早速イルとゴルを全開拓しましょう。

 どんな数値まで跳ね上がるのかワクワクしていると、イザヤ様が思い出したようにおっしゃってくださいます。


「そうだ、エミリア。エミリアがどれだけすごい数値を持つテイマーになっても、エミリアはエミリアだからね? 他の誰に何か言われても、エミリアは絶対化け物なんかじゃないから」

「は、はいっ……。ありがとうございますっ」


 イザヤ様の優しいお言葉は、胸を熱くします。トクンと、心が弾んだような気もしました。

 わたしの師匠はやはり、とても素晴らしいお方です。


 心強い師匠が周囲を警戒してくださっている間に、わたしは開拓を進めます。

 まず、イルから。すでに全開拓できることはわかっておりますので、赤く点滅している名前を触りました。

 小さなイルが草を食べる演出が入ります。

 きっと、またステータスの計算に時間がかかるでしょう。その間に、ゴルの赤く点滅した名前も触りました。

 さて、二体分の全開拓はどれくらいまで数値が跳ね上がるでしょうか。


 ステータスの結果が出るのを待ちます。

「!?!?」が出ていますね。

 百万超えのときは「!!!!」でしたから、数値はそれ以上ということでしょう。

 まだまだ時間がかかりそうだと思いましたが、今回は早く終わったようです。

 パッ、パッ、パッ、パッと、<攻撃力>から順番に文字が金色に点滅しました。


「イザヤ様。どうやら結果が出たようです」


 イザヤ様と一緒にステータス画面を見られるように、一度閉じてから開示しました。

 一番上、<攻撃力>を触ります。

 ポンッと、小さな画面が出てきました。


「<ステータスの上限値を超えました。これ以上は計算できません>ということです」

「ステータスって、上限値があったんだね」

「上限値はどれくらいなのでしょうか」


 小さな画面を触って閉じると、<攻撃力>の隣にあるのは「∞」の記号がありました。そこを触ってみると、<上限値は1億です>とまた小さな画面が出ます。


「すごいね、エミリア。体力以外が全部『∞』だ」

「この規格外の力……王族も監視下に置きますよね」

「そういえば、リンウッドに行っていたんだよね。そこのお嬢様はどんな感じだったの? エミリアみたいにすごそう?」

「いえ、淑女教育を受けていないだけの普通の令嬢でした」

「それなら、今テイマーとして活動しているのはエミリアだけってことになるね。これだけ数値が高くなれば問題ないと思うけど……」

「わたしよりも、イザヤ様が危険だと思います」

「おれ?」


 わたしは、自分が化け物だと思っていたときに考えた懸念を伝えます。


「イザヤ様に限らずですが、イザヤ様がわたしの最大の弱点です。いえ、イザヤ様はお強いのですが、イザヤ様がもし捕らわれてしまった場合、わたしは従うしかありません」

「そっか。おれは、エミリアの弱点なのか」

「あの、イザヤ様? なぜ嬉しそうなのでしょうか」

「うん、いや、ごめん」


 イザヤ様は嬉しさがこみ上げてきているかのような笑顔を見せてくださいます。

 恐らくわたしの発言によるものだと思いますが、なぜ弱点と言われて喜ばれるのか。

 イザヤ様のことをすべて理解できているわけではありません。イザヤ様が嬉しそうならば、それで良いでしょう。


 イザヤ様には追加の報告として、スキルは睡眠時間によって数値の回復があるようだと伝えました。

 技能牧場の開拓によって数値は増えているものの、今は本来の半分ほどとなっております。

 スキルの時間や回数を、今日は特に注意して使わなければいけません。






現在のステータス

<攻撃力、∞>

<防御力、∞>

<敏捷性、∞>

<幸運、∞>

<技能、∞>

<器用、∞>

<体力、85>

<スキルⅠ、461>

<スキルII、302>

<スキルIII、234>


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