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倫理観は破綻している

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

倫理観が破綻した恋愛です。故にR15です。

苦手な方はご注意下さい。


まぁ私以外にも付き合ってる子いるって言ってたし、その事になんも疑問も抱かなかったし。それでも凄いと思うのが、絶対にしんどいと思わせないところにあると思うんだよ。


昔から彼女のことを見てきた。病める時も健やかなる時もずっと。何者にも頓着も執着もせず、何時もぼんやりした子だった。だから彼女に彼氏がいる事も知っていたし、その彼氏が結構な女誑しである事も知っていた。なんなら何股掛けたか分からないくらいに。それでもその事不満や不平を垂れる事無く、比較的関係は良好なようだった。

そんな彼女と今日も会う。彼女は彼氏から貰ったと言っていた熊の縫いぐるみを膝上に抱えながら、ぼんやりとしている。

「元気にしてる? 彼氏とは」

「まぁそれなりに。今日は他の子とデートなそうだよ」

彼女は熊の手を指先で弄りながら、此方に向かって手を振る。結構気に入っているらしく、会う際には必ずと言って良いほど持ち寄ってくる。

その様を見ていると、こうしてぼんやりと問答に徹しているが、実のところ寂しいのではないかと思う。

「寂しくないの?」

「うーん......思った事はないかな。夜には会えるし、一緒にご飯食べてるし。寝た後は知らないけど」

話から察するに、寝ている間も抜け出して別の誰かと会っているのだろう。歪な恋愛観。それでも彼女は嫉妬に狂う事無く、日々を満ち足りて過ごしている。その証拠に今も頬は薔薇色だった。話している最中も何処か夢見るように穏やかだった。

「付き合う時も他に付き合ってる子が居るって言ってたし、今も何股してるか分からないけれど、絶対に寂しくはさせないんだよね。寂しいと思った時には必ず傍にいる。うーん......だから来る者拒まずに見えて、結構選んでそうなんだよね」

そう言って、こてんと首を傾げた。それからまた熊の手を持って、左右に振る。

「身勝手な言い分だけど、ああいう女誑しなら許せるかな」

そーいやモテてたんだよなぁ。

でも絶対辛いとは思わせないんだよなぁ。

何だかんだ、人誑しなんだよなぁ。


この三文句が浮かんで出来ました。


こうなったのは、

『絶対寂しくさせない。一人にさせない』

というコメントを見てから。

人格者に向けた言葉なので、一種の冒涜を感じます。


多分愛してると思いますよ。付き合った一人一人を。

よく見てるからなせる技。

お勧めはしませんが。


熊がバイバイしているのは、彼女なのか彼なのか気になるところ。

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