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「目が・・潰された、、ぐぅぅうう・・・思考がまとまらねぇ、はぁ、何がおきた!?」
片目を抑えながら周囲を見渡すと、羽の生えた小さな人がいた。しかも1匹じゃない・・・
「クソガキがぁ!!」
針を1匹に1本ずつくれてやったら、全員の身体に突き刺さった。
「があぁ!・・投げた衝撃でも目が痛む・・・・」
痛みを耐えながらゆっくりと倒した奴らを吸収し、確認する。
New
・エンチャント 火
・エンチャント 水
・エンチャント 雷
・エンチャント 氷
・エンチャント 土
「また、エンチャントかよ・・妖精か何かだったのか、っつぅ!血が止まらねぇ・・・やってみるしかないな」
どのみちこのままじゃ出血多量で死んでしまう、投げナイフにエンチャント“火”で取り出す。
「ふぅ・・・一気にいくぞ!」
ジュ――――ッ!!
「があぁぁああああああああああああああああ!!!!!」
傷口を焼き、周囲に肉の焦げる音と匂いが充満していく・・・・
俺はそのまま数分間気合いで当て続けた。
「はぁ、はぁ・・・血は収まったな。右目を失ったが、死ぬよりはマシだろ・・・ふぅ、多分妖精の魔法が顔の右側に当たったんだな」
妖精が油断しなければやばかった。一瞬の油断をつくことができたから生き残れた結果だ。
「エンチャント便利だが、最初に自分に当てるとは思わなかったな。一度今作れる物を確認してみるか」
・手投げナイフ
・手斧
・針
・糸
・鋼糸
エンチャント
・火
・水
・風
・土
・雷
・氷
物資
「エンチャントが増えたのは戦いに有利でいいことだ・・・この物資ってなんだ?」
物資って何か考えてると・・・
・物資一覧
・狼の毛皮
・狼の肉
・狼の血・・・・etc
作れるようになったものと同じように頭に浮かんできた。
「これは、俺が今まで回収してきた魔物か!それにきっちりバラされてあるな。これと俺のケガが治ってることだけは感謝だな」
試しに狼の肉を少しだけ取り出して食べてみた。
「んぐ・・・意外とうまいな。これで飢えに苦しむことはなくなった」
腹を満たした後、狼の毛皮と糸で焼いた顔の右側を隠せる眼帯を作り出した。
「これからは常に緊張した状態で動くか。それにしても・・・五体満足になったってのに一瞬で欠損したな。これ以上潰されるわけにはいかん、早く進もう」
魔物は見つけ次第エンチャントを試しながら殺す。
その信念で俺は先に進み続けていく。
次回は2月3日の朝7時なり