表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私は聖女じゃない?じゃあいったい、何ですか?  作者: 花月夜れん
第一章・光の精霊の国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/189

17話・できた!

「どうしてそんな面倒なことしてるの?」


 真顔でライトが聞いてくる。こっちは恥ずかしさで爆発寸前なんですが……。


「リサは光の魔法が使いたいの?」

「ん?」


 さっきの恥ずかしいポーズのことを聞いてたんじゃないの?


「光の魔法が使いたいなら、()()の名前を呼んでよ」


 ???

僕達? 名前を呼ぶ?


「ライトさん?」

「さんはいらないよ。それに命令も一緒にしてくれないと」


 ん、命令? キラキラ光ってとかでいいのかな?


()()()っ!」


 さっきは何も起こらなかったのに、今ですか! といわんばかりに私のまわりがキラキラ光りだした。

 ちょっと、いやだいぶ眩しい。でも!


「出来たできた! ライトさんありがとう!」


 嬉しくて、お礼を言おうと振り返ると、またライトの姿はなかった。

 もしかして、ライトは……光の精霊さんだったりするのかしら?でも、あんなにはっきりくっきり見えるし。アリスにも確認してほしかったな。結局、ライトを見たのは私だけになっちゃった。それに、またありがとうを言いそびれてしまった。

 うーん、また会えるよね。きっと。そうだ!

 まだ、アリスは来ていないから、他に魔法が使えないか試そう!

 光がライトなら、火はファイヤーとか風はウィンドとかかしら?

 そして、命令をする! と、


「ファイヤー!」


 しーーん。


「ウィンド!」


 しーーん。


 うん、そんな単純じゃなかった!


 ーーー


 結局あれから、唯一成功したのは水のウォーターだけだった。でも、アリスが作ったのと同じ水球を作れたし、手伝ってくれた水の精霊さん? らしき姿もまた見ることができたから満足満足。


「リサちゃん。お疲れ様。どうだった?」


 もうすぐ、お昼になるかなという頃にアリスが戻ってきた。


「あれ、ルードは?」

「なんだか、急に用事ができたみたいで、急いで何処かへいっちゃいました。アリスちゃんにもすいませんって」

「ふーん」


 あれ、なんだか、怒ってます?


「私は大丈夫だから行って下さいって言ったんだよ?」

「ボクはリサちゃんをよろしくってお願いしたのになぁ!」


 あ、やっぱり怒ってる。ここは、気をそらせるか!


「ねぇ、アリスちゃん! 見てみて! ライトっ!」


 キラキラとした光を飛ばす。


「かーらーの、ウォーター!」


 水を霧状にだす。光の乱反射で小さな虹を作る。

 アリスはとても驚いた顔をしていた。

 どーだ! っと、鼻高々に私がふんぞり返るとアリスはとても困った顔をしていた。


「リサちゃん、これは……。ルードに教えてもらって出来たの?」


 え、えーっと、それはどういう意味なんでしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ