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鋼で創る神様への贈り物  作者: ルナサ
1/3

神様が放つ理不尽な願い事

 

「──ここ……どこ?」


 特徴のない髪、ぼーっとしている目、普通の高校の制服、唯一他の人と違うのは……冷静すぎるところだろう。


 僕は鋼坂こうさか 琉斗りゅうと。ただの高校生で、何も持ってない少年だ。


 僕がいるところは……何も無い空間──まぁテーブルとイスがあるけど──のようだ。


 確か……コンビニの帰りに友達に会って……その後……ダメだ、それ以上は覚えてない……


  とにかくここから出なくては……


 ──────


 一通り見てみたけど……ここ狭いんだな……──たった2m前後の立方体のような空間であった──


「やぁ!」


(ビクッ‼︎)


「ビックリした……いきなり話しかけられたらそりゃ驚くよ……ん? 話しかけられる?」


 ふと気づいた僕は声がした方向に体を向けた。


 中学生くらいの身丈、カーブのかかった金髪、大きく開いた目と青い瞳、白いワンピースっぽい衣服、手には何やら神様っぽい杖を持っていた。


「私は神様だ!君は?」


 ──神様だったよ。


 いきなり神様だと自称した女の子にドン引き中の僕を察したのか自称神様は頭をポリポリ搔いて口を開いた。


「あー……もしかしていきなりのことで何が起きたかわかってないっぽい?」


 ……まぁこの神様がどうやってこの空間に来たのか(正しくは現れただが)わからないことに関しては何も言わないが、確かに僕が何故ここにいるかは検討がつかない。


「なるほどなるほど! ならばこの私こと神様が説明してやろう!」


 心配だなぁ〜……一言で簡潔に説明されそうな場面なんだけ


「──簡単に言おう! 今から戦争という名のゲームに参加してほしい! もちろん拒否権はないぞ!」


 ……今日は頭が冴えているようだ。予感的中でしかも逃げ口すら奪われた。


「あ、安心しろ! お前に一つ贈り物があるんだ! それがあればある程度は戦えるからな! というわけで……頑張れよ〜!」


 いろいろと解せないところのある説明をした神様は杖でカツンと床を叩くと、眩しい光が僕を照らし、僕は気を失った──


 ──────


 ──夏はどういう季節?


 いきなりの質問で困惑してる人もいるだろうが、敢えて言わしてほしい。


 夏はおかしな事が起こる季節だと僕は思う。


 もちろんこんなことを言われてドン引きする人もいるだろう。

だって、普通の人なら「宿題が山のように降ってくる地獄の季節」だとか「夏季大会に向けて汗水流して運動する季節」だとか「家にこもってアニメを見る季節」という返答が来るからだ。


 だとしても……だとしても……


「こんなことになってたらこう言わざるをえない……ね……」


 なんと──


 僕の(アパート)が粉砕しました


 ──────


「なぁぁぁにぃぃぃぃ⁉︎ お前の家が壊れたぁぁぁぁ⁉︎」


 学校のホームルーム前に目を丸くしてこちらを向き、叫んでるこの男は僕の学校のクラスメートの宮崎である。


「そうなんだ……朝起きたら壁は綺麗に斜めに切られてて、家具とかはペチャンコになってた……」


「だ、だけどよ……そんなこと起こり得るのかよぉ!?」


「普通は起こらないよね……しかも僕だけ無事だったことが1番ビックリだよ……」


「ちなみに……お前のアパートの大家さんはその事についてどうしたんだ?」


「……グスッ」


「わ、分かった!どうなったかは分かったから泣きやめって!」


 今にも泣き出しそうな僕を宮崎は宥めようとした瞬間、あるものに目をつけた。


「おい……お前……お前の左手……どうなってるんだ?」


「え?──」


 ──見てみると、左手はプラスチックや鉄の塊で覆われており、床の一部がえぐり取られていた。


「……神様ァァァァ‼︎」


 不満と嘆きを合わせた渾身の叫びは教室の壁に反響して学校中に響いただけだった……


はい!初めましての方は初めまして!

ご存知の方はお世話になっております!

ルナサと申します!

やっと新作ができてホッとしてます……

(特にあらすじとかどうしようか迷ってました)

活動報告で事前にタイトルを公開しましたが、諸事情により変更しました……(微笑)

これからこの作品で頑張っていくのでよろしくお願いします!

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