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Lyle~エイリアン物語~  作者: 霜月 幽
第4部 終着行きは麻薬でいっぱい
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終章 (第4部・完)

 終章


 銀河中に散らばり巣くっている麻薬組織の掃討には、まだまだ永い時間と多くの労力と犠牲が必要だろうが、頭主を失った彼らに今までのような活動は難しくなるだろう。何時の日か、必ず絶滅するに違いない。



 シャーリーとプリートは、それぞれの希望の世界へと向かった。チャーリィが連盟関係の仕事か何か定職を世話しようと持ちかけたが、彼らは今まで通りの気楽な生き方が好きだからと断ったのだ。

 ネグスとデグラも、エプテ四を発って以来すっかり手慣れた麻薬組織の船をそのまま譲り受けると、また、奔放な旅に出かけて行ってしまった。

 後から仲間になって一緒に命を賭けてくれた元麻薬組織の連中も恩赦を受けて、それぞれまっとうな世界に帰って行った。




 チャーリィはそれから間をおかずに、エプカトル星へ行った。

 エプテ四は麻薬取り締まりの一斉手入れを受け、事実上そこの組織は解体され、研究所にも捜査が入っていた。

 収容されていた労働者達は解放され、治療を受け、それぞれの世界へ無事搬送されていった。強制・自由意志に拘らず集まっていた女達も保護されていた。



 そこでまだ捜査中のパトロール隊員達に、トレーン出身の青い女のことを尋ねた。

 思えば、チャーリィは彼女の名前さえ聞いていない。

 パトロールでは誰も、彼女の行方を知らなかった。


 パトロールの手入れが入った時、いち早くエプテ四を出て行ったことまでは判ったが、それっきり宇宙の海に溶け込むように姿を消してしまったらしい。

 彼女の中に在る無尽蔵の情報を手に入れそこなって、パトロールの連中は相当に悔しがっていた。



 彼女がいた路地裏の二階の部屋を、チャーリィは訪ねてみた。

 パトロールの者が執拗に情報を探し回ったらしく、青い壁紙どころか床まで剥がされた散々な様子で、もとの部屋の面影はなくなっていた。


 だが、チャーリィは扉の柱に刻まれている青い文字に気づいた。


『赤い髪の英雄へ。私の愛と祝福を』


 チャーリィはその青い文字をそっと指でなぞった。

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