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プロローグ①
誤字脱字は御了承下さい。
サムロの身体は傷だらけだった。胸、腹部、腕、脚とあらゆる部位に夥しい傷を負っていた。それでもサムロを奮い立たせるのは、身体の背面、逃げ傷は一つもない事と、今まで共に戦いに出て行き志し半ばで散っていった数え切れない友への自責の念だった。次こそはと思う。しかし…
(私も…老いたな…)
サムロは最早、焼き払われ廃墟と化した焼け野原で苦笑した。これまで幾度となく敵陣へと攻め込めど、とうとう敵陣の中枢へすら辿りつく事は叶わなかった。
(もはや…これまでか…)
政府軍の率いる討伐隊も、つい数日前に壊滅した。この星には最早、大多数の能力を持つ者と少数の持たざる者しか残されていない。サムロは後者だった。
…それでも…とサムロは想うのだった。それでも、もし、後者に私があみだした術を巧みに操れる者が現れるので有れば…、まだ希望はあると…。
サムロは夜空を見上げた。そう言えばとサムロは思い出した。今宵は夜空をいく数千の星達が駆け抜ける[流星群]の夜ではなかったか。そのほんの数秒間の間に願い事を三つ唱えれば、その願い事は叶うのだという。
サムロは夜空を見上げたまま瞳を閉じた。
誤字脱字は御了承下さい。




