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ノフィナの冒険  作者: 葵ウォーリア
第2章
34/38

姉妹対決!

睨み合うノフィナとタリア。


二人の戦いの火蓋が切って落とされようとしている。


「タリアお姉様、貴女の気持ちはわかるよ…」

ノフィナは静かにこう言った。


「何よ突然に?」

タリアはそう聞いてくる。


「私もコロナにかかって隔離病院に移され、そこで迫害を受けてきたの……。

ただコロナにかかったってだけなのにね…。

その時に言葉では言い表せないけどガーってなったの…」


そう、ノフィナが隔離病院に移されてずっと孤独に耐えた時期があった。


それはノフィナにとって屈辱で、惨めにもあたかも加害者であるかのように指を差され、陰口を言われ、辛く悔しい思いをした。


そうする事で段々とノフィナの中に心の闇が蔓延っていった。


そしてそしてヒロインらしからぬ感情がノフィナを支配したのだ。


ノフィン、そしてワイマがいて、なんとかノフィナの気持ちは落ち着いたものだが彼らがいなかったらどうなっていたのだろう。


タリアのように悪の感情に支配されていたのかもしれない。


「でもタリアお姉様!貴女のしている事、していた事は決して許される事じゃ無い!貴女の目を覚まさせていただきます!!」


ノフィナは剣をタリアに向けてこう放った。

そんなノフィナをタリアは鼻で笑う。


「ふふ、言うようになったわねリアナイ・パトリシカ・ガーランド…ガーランド陥落の前はいつも私に甘えっ放しだったのに…」


そしてそして、タリアも剣を空間から出現させてそれを握る。


「さあ稽古の続きよ私の可愛いリアナイ・パトリシカ・ガーランド!私の可愛い妹!!」


「やあぁえぇい!!」

ノフィナは剣を振りかぶってタリアに激突。


闘気を纏っていてそれで周囲が少なくとも微動する。


机も一瞬浮いた。

カキンカキンカキン!!


ノフィナは目にも止まらぬ剣突きで次々と薙ぎにかかるがタリアはそれを軽々と受け流しまくる。


「まだまだ甘いよ!」

「きゃあっ!」


タリアの一閃でノフィナの体は弾き飛ばされた。


「そらそらそら!!」

今度はタリアが連続して薙ぎにかかる。


カキンカキンカキン!!

ノフィナは受け流すも苦しい表情を浮かべる。


ノフィナが受け止めた剣から溢れる空気の欠片がなんと部屋にある道具にカキンと言う音がなったりコップとかが机から落ちたりする。


(流石お姉様…一閃一閃がとてつもなく重いわ…)


ノフィナは剣を構えるがハァハァと息は乱れる。


そしてそして表情が少し疲れ汗が顔に滲む。


「降参する?」

「いいえまだよ!」


ノフィナがまたもタリアに斬りにかかる。


そしてそして、ノフィナは攻撃魔法を剣に込めてそれをタリアにぶつけた。


ゴオオオオオ!!

青い三日月型の閃光がタリアにたった今放たれた。


「お返しよ!!」


しかししかし、タリアはノフィナより更に大きな攻撃魔法を剣で放った。


バチィ!!

ノフィナの閃光が撃ち破られ、それは更にノフィナに襲いかかった。


「くっ!」

ノフィナは体を横回りさせ、その閃光を上手く躱した。


その閃光はビシィと音を立てて壁に切れ目を作る。


ノフィナは前だけを見てその跡を目で見る余裕は無かったがもしまともに当たれば致命傷となる事は容易に悟ることが出来た。


そしてそして、更にタリアは踏み込む。


キイン!!

タリアからまた剣戟が放たれノフィナはそれを受け止める。


しかしその威力は大きくて、ノフィナはそれに弾き飛ばされる。


「くっ、このおっ!」

ノフィナは遠距離攻撃に出ようと飛び退き、更に更に閃光を手のひらから撃ち放った。


それは4、5弾の光球を作り、それを次々とタリアに飛ばした。


「甘い!!」

しかしタリアは全て跳ね返してしまう。


「流石お姉様…私もかなり力をつけてきたつもりだけど…まだまだだわ…」


ノフィナは汗をドバドバ流し、息を荒げる。

しかししかし、タリアは余裕を浮かべている。


そうノフィナがレベルアップすると同時にタリアもかなりレベルアップしていたのだ。


そしてそして、ノフィナとタリアの違いはそれだけでは無かった。


ーーー幼少期


まだ城が攻められて無くなる以前の話。


ノフィナはタリアにいつもついて来ていた。

「遅いよ遅いよ!何やってるの?」

「待って待ってえお姉様〜!パタッ」


ノフィナが地面に転がる。


「う、うえ〜んうえ〜ん!!」

ノフィナが泣きまくる。


ドバーーーーーーーーー!!!

ノフィナが泣くとそこは濁流となり周囲を押し流してしまう。


「うわー津波だー!」

「ぎゃーっ!」


津波で黒い甲冑を着た者はそれに流されて行方不明になる。


大勢の住人は緊急避難し、津波が過ぎ去るのを待つ。


「………」

「行ったか?」


穴から出てきた者は確認し、原型を留めなくなった街並みに唖然となる。


「恐ろしい…」

「女の子の涙があんな激しいものだとは…」


「うえ〜んうえ〜ん!!」


泣き声でとてつもない振動と騒音が起こる。

「ああうるさいうるさい!!」


住人は穴に入り防音措置をした。


ーーー


「あ〜あもう、痛いの痛いの飛んでいけー!」


タリアはノフィナに回復魔法をかける。

するとノフィナの擦りむいた跡が綺麗さっぱり無くなった。


「泣いちゃ駄目よ蟻さんが流されちゃうでしょ!」


めっとタリアはノフィナに軽く叱った。


「うんそうだね…蟻さんごめんなさい…」

ノフィナは原型を留めなくなった蟻の街並みに向けて申し訳なく謝る。


ノフィナの謝罪の言葉は蟻に届く事は無かったが彼女の気持ちは少し落ち着いた気がした。


「ほらほら立って、今日はリアナイも好きな「美少女剣士チイ」の劇を見る日でしょでしょ!」

「うんっ♪」


そしてそして、ノフィナとタリアは劇場にてそれを見る。


美少女剣士チイ。


それは浪速の美少女チイがドジな自称勇者ナリスと共に冒険すると言うお話。


ナリスが至る所でドジをやらかしそれをチイが助けてあげる。


彼女の強きを挫き弱きを助ける義侠心は女の子のみならず大きなお友達をも魅了させてきた。


「私もチイさんみたいに強くなりたい!」


そしてそして、ノフィナは剣をも握り元からそこそこの実力を幼少期から持つタリアから教わった。


「ええい!」

ノフィナはたどたどしい動きで木刀を振るった。


「こんな剣の振り方は駄目よ!こうやらなきゃ!」


タリアは手本を見せる。

シュッとタリアは剣を振るう。


ズバン!!

すると剣からかまいたちが発生し少し離れた藁で作られた練習台が縦に裂かれ、砂がそれに舞い上がった。


「うわあタリアお姉様凄い凄い!」


ノフィナが無邪気に喜んで手をぱちぱちさせる。


「さあやってみなさい!」

そしてそしてノフィナはタリアと同じように剣からかまいたちを出せるようになるまで頑張った。


そしてそして、魔法も精一杯頑張った。

それは単に、タリアの指導もあったからだ。


タリアはノフィナの姉であり、師匠でもあった。


そしてそして、一緒に遊んだり、いじめられて泣いていたノフィナをタリアは気にかけたり助けてくれた。


ーーーもう一人のノフィナが邪魔をする。


ノフィナは非道になりきれなかった。

そのおかげで剣が鈍り、それをタリアに突かれる。


「がはぁっ!」

ノフィナは攻撃を浴びせられ、仰向けに転倒する。


「私の可愛いリアナイ・パトリシカ・ガーランド…あらあら、泣いているの?」


「お姉様とは戦えない…城が滅ぼされなかったらずっと一緒にいられたかもしれないのに…」


ノフィナは剣を落としかけた。


「剣を落としちゃ駄目!!」

後ろから声がした。


それはシャムの声だった。

シャムはタリアに操られていたがノフィナにより元のシャムに戻ったのだ。


「戦ってノフィナ!私は貴女の味方だよ!」

「シャム…うん私は負けない!!」


シャムの声援でノフィナは覚悟を決めた。

心の迷いを断ち切り、姉タリアと戦う覚悟を。


「私は負けない!タリアお姉様!貴女を必ず更生させてみせます!!」


「やれるものならやってみなさい私の可愛いリアナイ・パトリシカ・ガーランド!!」


ノフィナは精一杯タリアに向かった。


剣を振るいまくり、魔法を打ちまくり、汗を流しまくった。


そしてそして、ノフィナの剣、そして魔法を受け流し、自らも剣を振るいまくり、魔法を打ちまくるタリア。


そんなタリアの表情に歪みが見え、息を荒げる様子が見えた。


二人の戦いで大地がひび割れ、次々と振動し、電気が発生し、そしてそして、電気を帯びた竜巻が発生する。


「うわああぁ!!」

「キャアアア!!」


部屋の住人が二人の戦いで出来た大地の割れ目に飲まれていく。


「ノフィナちゃん、頑張って!!」

シャムはノフィナを思いっきり応援した。


そしてそしてシャムの応援が通じたのか、ノフィナの強さに更にブーストがかかり、ノフィナの渾身の突きがタリアに炸裂。


「ノフィナの渾身突き!!!」

「ぐはああぁい!!!」


タリアはぶっ飛ばされ、壁に打ち付けられる。

ノフィナのトドメの突きで見事タリアは改心された。


「ふふふ、負けたわ…強くなったわね、私の可愛いリアナイ・パトリシカ・ガーランド…」

タリアは立ち上がり、埃をパンパンと払う。


「お姉様…私が強くなれたのは…お姉様のおかげ」


タリアはノフィナの肩に手をやる。


「もっと誇りを持ちなさい!可愛いリアナイ・パトリシカ・ガーランド!仮にもこのタリア・イシュメル・ガーランドの妹でしょう!」

「…うんっ!」


シャムは二人の姉妹の間に再び絆が生まれた事を喜んでいた。


「良かった…本当に良かった…」


しかししかし、姉妹もシャムも理解していなかった。

この後、とんでもない惨劇が彼女らを襲うと言う事を…。


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