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ノフィナの冒険  作者: 葵ウォーリア
第2章
33/38

因縁のバトルフィールド

「臭い臭い!そんな身体で部屋に入って来ないで!!」

「ご、ごめんなさい!!」


タリアに吐き捨てられ、ノフィナは思わずドアを閉める。


『何やってる!』

「ごめん、ゾンビのヘドロを浴びた体は洗いたいの!シャワーとか借りれたら良いんだけど…」

『あるか馬鹿か?ルルイエのインフラが機能してると思ってるのか?』


ノフィンが捲し立てる。

ノフィナは再度ドアを開け、タリアに尋ねる事にした。


「お姉様ごめん、どっかシャワー借りれる場所ある?」

「ふん、自分で探す事だね!」

タリアは見下すように吐く。


「手当たり次第探せって事か…」

『良いから入れよ』

「でもこんな体でシャム出迎えられないじゃん!」

『それもそうか…』


シャムを出迎ある事を考えると体の臭いは取って置かないとならない。


そこで各部屋の蛇口を捻って調べてみる事にした、


しかし部屋は埃が被っていてインフラが機能してるとはとても思えない。


キュッキュ…。

「出ないな…」

『当たり前だろう!』


少し悩むが外からザーザーと水の落ちる音が聞こえた。


「もしかしてもしかして!?」

ノフィナは外に出る。


岩山を少し進んだ所に滝が落ちていて、そこに綺麗な水が溜まっているのが確認出来た。


「よしこれで体を洗おう、ウェットティッシュじゃ臭いもろくに取れないし」


あらかじめ用意していたお風呂グッズでとにかく洗いまくる。


「冷たい冷たい!」

ノフィナは冷たさに耐えながら体を洗いまくった。


『畜生僕も冷たい気を使いたまえ!!』

「辛抱してシャムちゃんの為だもの!!」


そしてそして、体は冷えるもののリフレッシュしたノフィナは再度戦いに挑む。


「き、来たよお姉様ブルブル…」

少し寒さに震えながらノフィナがやってくる。

「遅かったわね!」

とタリア。


まあ冷たい水のまま体を洗ったからと言うのは良いとしてシャムの事だ。


「ところでところでシャムはいるんでしょう?」

「いるわよ?会ってみる?」


すると奥からシャムがやって来た。


「シャム迎えに来たよ!帰りましょう?」

ノフィナは優しく語りかけるがシャムはどう言う訳かこちらに殺意を剥き出しにし刃物を向けていた。


「何しに来たの?私達の恋路を邪魔する奴は抹殺よ!」

と捲し立てシャムが襲って来る。


「シャム!やめなさい!!」

ノフィナはシャムの攻撃を避けまくる。

『くそっ!』

ノフィンが攻撃を仕掛けるも「ノフィン手を出さないで!」とノフィナが止める。


「刺されなさい!!」

シャムは殺気を露わにし突きにかかる。

「シュッ!」

それをそれを、後方に飛び退くノフィナ。

シャムはもう少しだったのにと言った表情で舌打ちする。


「お姉様!シャムに何かしたのね!?」

「あら曲解ねぇ、その子は私に勝手に懐いてきたのよ?」


シャムはギリギリと刃物を握っていたがそれをノフィナに向けて投げ出した。


『ちっ!』

ノフィンが投げた刃物を弾く。


そしてそしてシャムは次なる攻撃を仕掛ける。


タリアから与えられたドレスを広げるとそこからボウガンが現れ、ビュビュビュッ!とそれを矢継ぎ早にノフィナに撃ち放って来たのだ。


「ハハハハすっかり嫌われてるわねリアナイ・パトリシカ・ガーランド!貴女はその程度の美少女なのよ!!」


シャムが敵意を向けて無数の飛び交うボウガンの矢を避けるノフィナを見て気狂いのように笑うタリア。


「シャムやめなさい!ノフィナボール!!」

ノフィナが魔法を撃ち放つ。


「きゃあっ!私を傷つけるなんて!私達は友達同士じゃなかったの!?」

シャムが泣き崩れる。


「都合の良い時だけ友達顔しないで!」

ノフィナは見破っていた。

尚も強気な姿勢を崩さない。

「ちいっ!同じ手は何度も通用しないか…」

とシャムは漏らす。


「さあ覚悟おしっ!」

ノフィナが攻撃を仕掛ける。


ノフィナは手のひらを突き立てて攻撃魔法をぶっ放す。


そして水色の光を纏った衝撃波がシャムに襲いかかる。


それは自分のオーラを物質化させて衝撃波をぶつけると言う所謂「気功波」だ。


しかしシャムは不敵に笑みをこぼしドレスを広げてあるアイテムを落とした。


それは球型のロボットのような物体で、細い手足のようなものを生やしている。


そのロボットは細い手足でシャムの前をテクテクと歩く。


そしてそのロボットはジャンプし、『マジックガード、発動します!』と起動音で放った。


するとロボットを中心に緑色の薄い膜が出来る。

ノフィナの放った攻撃魔法はその薄い膜で無効化された。


シャムの仕掛けたアイテム。

それは自作のロボット「マジックガード」と言うアイテムだった。


それは術者の攻撃魔法をガードしてしまうと言うロボットだ。


「シャム…以前にも増して手強くなったわね!」

「これがラブパワーよ!愛の力は偉大なの!ねタリア様!!」


シャムは放つがタリアは腕を組んだまま笑みをこぼしている。


ノフィナはきっとシャムは操られていると思った。

そして意地でもシャムを元に戻して連れて帰ろうと気高いプライドが発揮された。


「物理でも私は強いよ!!」

「そう、私は物理は苦手だけどとっておきのアイテムがあるのよ!」


ノフィナが今度は近接戦闘に持ち込むがその前にシャムはあるアイテムを持ち出す。


「煙幕弾!!」

そこでシャムはそのアイテムをノフィナの足元に投げ落とした。


ノフィナの周りは煙で満たされ、見えなくなる。


「くっ!どこなのシャム!?」

ノフィナが翻弄されている内にシャムは新たにナイフをノフィナに突き立てた。


途端、ノフィナは咄嗟に思いつく。

「秘技煙破り!!」

それは自身の周りに突風を起こし、煙を破ってしまう奥義だ。


その技を見たタリアは「そう来たか」と言う感じで髪は踊るも体は微動だにせず、腕を組んだままでいた。


目の前にはシャムが刃物をノフィナに突き立てているも狼狽えている様子だった。


「あわわ…ご、ごめんなさい…私達親友あだから許してくれるよね!?」

シャムはビクつき平謝りする。


「もうこの手は喰らわない!!」

ノフィナは手に魔力を込めて精一杯手刀をシャムのうなじに放った。


ドスンッ!

鈍い音が鳴る。


ブワアァ…!

するとシャムの体から蒸気が湧き出た。

『ギャアァ!タリア様ごめんなさい〜!!』

そして、蒸気はそう断末魔を上げてそのまま天に昇っていった。


それはシャムのタリアへの想いと言う一種の「呪い』であった。


一方のシャムは死んだように眠りにつく。

ノフィナは一息つくと勝気な目線をタリアに向けて紡いだ。


「やっぱりシャムを操っていたのね!」

「流石ね、元ガーランド城の姫君タリア・イシュメル・ガーランドの妹!」


ノフィナとタリアは睨み合う。


ーーーそしてそして、ユグド達は四天王代表、ヘルと対峙していた。


「ふははは!ようこそここが君達の墓場だ!」


ヘルはドクターコートを広げて悪役らしく笑う。


「コイツを倒すと大魔王コロナを攻略したも同然!一刻も早くやっつけるぞ!!」


ユグドがパーティーの士気を高める。


「果たしてそう問屋が許すかな?」

ヘルは身体中に闘気と言う紫色の気体を揺らつかせ、体を宙に浮かせる。


その目は赤い光を放っている。

ユグド達は警戒するようにそれぞれの武器を構えた。


「皆んな頑張って!フルブースト!!」

フレナが全員に強化魔法をかけた。

淡い光が4人を包み、皆の力がみなぎる。


「ありがとうですにゃん!さあヘル行くぞにゃん!!」


素早いミケーネが連続突きでヘルに連打を浴びせる。


ドゴーーーーン!!

ヘルはぶっ飛ばされる。


「でかしたミケーネ!トドメだヘル!!」

そしてユグドが跳躍して大剣を縦薙ぎに振るいトドメの一撃をヘルに放とうとした。


「調子に乗るな!!」

ヘルは身体中の闘気を暴れさせる。

闘気は衝撃波となってユグド達を襲い、ユグド達は吹っ飛ばされた。


「ぐわああああぁ!!」

「きゃあああぁ!!」


パーティーは吹っ飛ばされ、一番体力の無いフレナが壁に打ち付けられそうになる。


それをミケーネがフレナの体を引き、自分がフレナの代わりに壁に打ち付けられる形となる。


ミケーネは表情が苦痛に歪むもフレナを気遣い、笑みを崩さず言う。


「フレナが助かってよかったにゃん…」

「ミケーネさん!今手当を!!」


フレナがミケーネに回復魔法をかけようとするもヘルがこっちに向かって鋭い一撃を放とうとした。


「この野郎!!」

そこに現れたのは攻撃魔法のエキスパートのグリン。


グリンは最高出力で極大魔法をぶつける。


「ニュークリアボール!!」

無数の光の球体がヘルを襲う。


しかしヘルは両手をつき翳し、その極大魔法を跳ね返してしまった。


「キャアアアァ!!!」

グリンはまともに喰らい、吹き飛ばされる。


「ふはははお前達が束になってかかろうともこの儂には勝てぬ!!」

「うおおぉ!!!」


ヘルが高らかに笑う中ユグドが斬りにかかる。


ガキイン!!

ヘルは大きな盾を出現させてユグドの剣を防いだ。


「くそう!!」

ユグドは全身全霊をかけて剣に全体重をかけてヘルを潰そうとするがヘルは余裕すら浮かべてユグドを弾き飛ばした。


そしてそして、ヘルは更に手を突き出してそこから衝撃波を放つ。


「くそっ!」

ユグドは盾でそれを防ぐがそのまま天井へと背中を打ち付けられた。


ガチャン!!

ユグドの鎧が天井にぶつかり天井にヒビが入る。


そしてそして、ユグドは着地するも衝撃とヘルの強さに表情が歪むのだった。


「お前達の力はその程度のものか?」

ヘルは更に挑発する。


「お前の秘密は見切ったにゃん!!」

そこで、フレナの治療魔法が功を奏して全快したミケーネがユグド達の前に立った。


「ふっ、悪あがきを!!」

ヘルは右手に漆黒の剣を出現させ、ミケーネに斬りかかる。


ヘルの横薙ぎの剣を屈んで避け、そしてそして、突きも躱す。


「面白い!ならば!!」

ヘルはミケーネの目にも止まらぬ素早さに目星をつけ、自分自身も素早くさせた。


「そこだにゃん!百烈ぶんどり!!!」

ミケーネは連続して突きを放った。


「なんだこやつの手から無数の……!?」

ヘルは翻弄される。


「取ったにゃん!!」

「あっ!!」


ミケーネがヘルから何かを奪い取った。

それはとあるポケットに収まる大きさの機械だった。


そしてそして、その機械は人には聞き取れない機械的な声で『スピードを相手に合わせます』と言って光を放っていた。


「やっぱりそう言う事だったにゃん!」

「どう言う事だ?」

ミケーネは強気に放ったのに問いかけるユグド。


「これはコピーパラメータマシンと言って相手の強さの分強くさせるマシンなんだにゃん!」


とミケーネは言った。


「そう言う事か小狡い奴め!!」

「くそう…!例えそれが無くとも貴様らなんか貴様らなんか!!」


ヘルは雄叫びを上げて破れかぶれの攻撃をユグド達に仕掛けた。


 


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