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ノフィナの冒険  作者: 葵ウォーリア
第2章
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魔女の館

「ノフィナちゃんごめんね?」

「大丈夫もう気にしてないよ♪」


昨日の出来事、シャムがノフィナに興奮してしまい、アレコレとちょっかいを出しまくり、その上ノフィンからの攻撃で幽体離脱してしまったノフィナ。


『やめなさいっ!!』

ワイマの咆哮で事態はようやく沈滞化する。


「う……ん……」

ワイマがノフィナの体を温めているうちにノフィナが目を覚ました。


「ノフィナちゃん!良かった!」

心配そうにしていたシャムがノフィナに飛びついた。

『僕もちょっとやり過ぎた……体調は大丈夫かい?』

ノフィンも気絶したノフィナを(流石に)気にかけ、見守っていた。


「私はもう大丈夫!あ、ワイマ服持って来てくれたんだね!」

『うん、こう言うのしか無いけど…』


サイズは合ってない感じだが着れるだけでも良かった。


そしてそして、森の外は昨日の喧騒からかバリケードが設けられ、「猛獣注意」と書かれた看板が立っていた。


「凄い事になってるね……」

早朝な為か、立入が制限されているのか辺りは静かだが、焦げた道路の跡とかから凄まじい事が起こっていた事は想像がついた。


『昨日は大変だったんだからね!』

「ごめんねワイマ一匹ひとりに行かせて…」

『良いよ、オイラはご主人様の喜ぶ顔が見れたらそれで良いんだ!』


ワイマは照れ臭そうにする。

「あーでもでも、体も汗とかでベタベタだしどっかで体でも洗いたいなー銭湯にでも行きたい」

「賛成賛成!ワイマも良いでしょ?」


そう、昨日の戦いとかあるし周りは山ばかりで何もない中戦い?の連続だったのでなんとか顔を洗う事が出来てもサッパリする余裕が無かったのだ。


臭いとか気になるところ。


『良いよーけどオイラの体元に戻らないかなー街言ったらさっきみたいな騒ぎになりかねないし…』


「ワイマには悪い事したなーあそうだ!目印をすればいいんだ「人を襲いません」て!」

「それが良いそうしようそうしよう!」


そしてそして、ノフィナ達は看板にボードをコンビニで買い、マジックペンで「人を襲いません」て書いた後、紐でボードを吊るしておいた。


「これでよし私って冴えてる冴えてる♪」

「わーワイマちゃん似合ってるよー♪」

『いやーそれほどでも♪』


語尾にニッコリマークが出来る程に猫撫で声で照れるワイマ。


そしてそして、銭湯に行くノフィナ達。

ノフィナは尻尾や背びれみたいなのが生えている(それはモルモットで利用されてた為) が、シャムの画期的な「見えない君」と言う器具で見えなくさせていた。


だから視線を浴びる事は今の所無い。


「あー久しぶりの風呂は気持ち良いなー♪」

つい羽を伸ばしてしまって言うノフィナ。

周りの人は「えっ!?」と言う目でノフィナ達を見る。


風呂入ってなかったのかよと言った感じで。


「ノフィナちゃんこれだから姫らしくないて言われるのよ」

シャムもついこんな事を言ってしまう。


「本当にね、でも私お姫様じゃなくなったし…」

「貴女がた、ちょっと良いですかにゃん?」

とそこに、優雅な物腰ではあるものの、語尾に特徴のあるうら若い女性とふくよかな女性が現れた。


なんとなく、二人とも三毛猫のような雰囲気を漂わせている。


「今、お姫様と言いましたにゃん?」

「あ、今のは聞かなかった事にしてください!」

ノフィナは手をぶんぶん振って否定する。


「良かった、私達の事を言ってるのかと思ってましたにゃん」

「貴女達は?」

シャムが聞く。


温泉の中に四人が囲んで談話する形となる。


「私はミケーラ、カイジュー王国のお姫様にゃん、そしてそちらはコブネ」

「コブネでございますにゃん、子分ちゃまをやっておりますにゃん」

ミケーラとコブネが恭しく挨拶を交わす。


「ノフィナです、ガーランド王女でしたが滅んでしまい今はフリーです」

「シャムです、ちょっとノフィナちゃんそんな事言って良いの?」


何気に打ち明けてしまったノフィナにシャムが突っ込む。


「でも向こうは正直にそう仰ってるし私も正直に言わないとって…」


そう、ノフィナは向こうが正直に打ち明ける事でこっちも何とかしないとと考えるタチである。


ミケーラとコブネはこう言う。

コブネ「おぉ律儀に交わす性質はお姫様そのものですにゃん、でもでも…」


ミケーラ「自分が亡国の王女とは名乗らない方が賢明だにゃん、ここでは、貴女を狙う輩もおりますにゃん!」


「そうなの?」

「それとそれと…」

ミケーラが何かを思いついたように挟んできた。


ーーーいっぽう魔女の館。


「うふふ私の元へ来ようとしているのね、愛するリアナイ・パトリシカ・ガーランド…。

これまでの貴女も素敵だったわ…苦痛に表情を歪む姿、立ち向かう姿、そしてそして…♪貴女を私の一番好きな表情に今してあげるのよ♪リアナイ・パトリシカ・ガーランド…楽しみにしててね、ぐふふふ、ぐふふふ♪」


そしてそして、タリアはノフィナを見まくっては果てる。


そしてそして、ノフィナとシャムは「美しい人達だったなぁ」「カイジュー王国か、行ってみたいなぁ」とカイジュー王国から来たとされるミケーラとコブネの事を駄弁りあい、専用の部屋に寝泊まろうとしていた。


部屋は簡素な宿屋の為かシンプルではあるがテレビとか冷蔵庫、エアコンも付いている。


そして、早速テレビを付けるとテレビアニメ「かくめー!ナポリタン」がやっていた。


「わーお私が毎週楽しみにしていたアニメだ♪」

「面白いんだよねー♪ヒロインも魅力的だし!」


今回の内容は、姫紀と言う女の子が料理オンチにも関わらず自信を持っていて、騒動を起こす。


しかししかし、別の事件で気狂いの人が暴れ出し、それをナポリタンが止めるがそれにはある秘密がある………と言うものだった。


「ポピュラーなのにホラーちっくな展開がたまらない!」

「次はどうなっちゃうんだろうどうなっちゃうんだろう!」

手に汗が止まらない展開に乞うご期待だった。


そしてそして、マベアクも観た観た。


イナ組とスマ組の抗争。

ひとつは仲間を守る為、もうひとつは復讐の為にぶつかり合う。


一方両方の組織に入ってしまったヒカルンは両方のうちの生き残った方につく事にし、争いを見守る。


「マベアクも気になるねー…」

「ヒカルンどうなっちゃうんだろう?」


そしてそして、明日の身支度をして二人は就寝する。

一方魔女の館ではある儀式が行われようとしていた。


「寝静まったようね…私の愛するリアナイ・パトリシカ・ガーランド、そしてそして、いたいけで可愛らしいそのお仲間さん♪」


風呂から出て色々お洒落をし部屋のメイキングまで決めたタリアはノフィナの仲間として付き添っているシャムと言う少女に目星をつける。


「あの子気に入ったから夢の中に入ったその時、私が妖術であの子の夢に入り、こちらに導くとするわ、そしてそして、私から離れられないようにするの、あぁ、リアナイ・パトリシカ・ガーランド……愛する妹よ、貴女の絶望色に染まる顔が見てみたいわぁ♪クスクス…クスクス…♪」


そしてそして、愛するノフィナの姉、タリアは妖術を使い、シャムの夢の中に入っていった。


ーーーシャムの夢の中。


「やめて!やめて!」

シャムは先輩にいじめられていた。

トラウマは結構残るもの、シャムは遊郭で働いていたがそこで先輩達にいじめられていた為、その強烈なトラウマが残っていたようだった。


「やめなさいそこの美魔女達!!」

そこで、魔女を思わせる美女がシャムを庇うように立った。


(あれ…?この人は誰?)とシャムは思った。


「何よアンタ!邪魔しないでくれる!?」

「美しい貴女達、このいたいけで可愛らしい少女をいじめているとそのお美しい姿も台無しでございましてよ!」

とタリアは指差した。


「余計なお世話よ!うりゃー!!」

いじめっ子の先輩達が襲いかかる。


「タリアシャイニング!!!」

タリアは体を閃光状に輝かせ、手を突き出す。

すると手から光の線が飛び出し、いじめっ子達を貫く。


するといじめっ子達は瞬く間に消滅した。


「そこのいたいけで可愛らしい少女、お怪我はございませんか?」

「貴女は…?」


タリアがシャムに手を差し伸べる。

一方で(ノフィナちゃんじゃないの…?)と思いながらシャムが手を取る。


「急に現れてごめんなさいね♪私はタリア・イシュメル・ガーランド、今は無き王国、ガーランド城の姫君よ、いたいけな少女、シャイミ・アラスカシア、これから貴女は私の虜になるの、美しいでしょう?クスクス…」


「どうして私の本名を……あぁ……」

しかしシャムはタリアの妖艶な姿の虜にされてしまう。


「ここは貴女の夢の中よ、だからこそ貴女の事は手に取るようにわかる……そしてそして……」


タリアはシャムの体を後ろから抱きつき、さわさわしてきた。


「怖がらなくても良いのよいたいけで愛らしい少女、シャイミ・アラスカシア…いまいま、貴女を極上の世界へ連れていってあげるわ連れて行ってあげるわ♪」


そしてそして、タリアはシャムの体をさわざし、刺激してきた。

一方シャムはタリアの意のままに操られている為か、身体の自由がきかない。


しかししかし、それ以前に対抗するのをやめていた。

それどころか、このまま刺激されて天にでも昇りたい気持ちが勝っていた。


「うふふ、ここまでよいたいけな少女シャイミ・アラスカシア♪」

「やだ、やだ、お姉様もっと……♪」


いたいけな少女シャムは眼鏡の奥に秘めた犬のようならうるうるした瞳をタリアに向け、そして頬を紅に染め上げ、もっと欲しいもっと欲しいと乞いていた。


「良いわ、そうしたらそうしたら、私に着いてきて、もっともっと素晴らしい快楽の楽園に、貴女を導いてあげるわ、シャイミ・アラスカシア、いたいけな、いたいけな、可愛らしい少女……」


「ああ……お姉様お姉様……♪」


タリアは背を向けて歩き出す。

シャムはそんなタリアにただ導かれるように歩いて行く。


そしてそして、シャムはノフィナの元から姿を消した。


ーーー翌日

「ん…シャムは…?」

ノフィナは目覚ますがシャムがいなかった。

「先に起きたのかな?」


そしてそして、ノフィナは朝食を取りに行ったものと思い、降りてみる。


「あ、おはようございます」

「おはようございます、私の友達を見ませんでした?」

「さあ…?」


女将さんが掃除をしていた。この機会にシャムの事を聞いてみたが女将さんもわからないと言う。


『これは匂うぞ?』

「なあにノフィン?」


ノフィンが何かに勘づいたようだ。

ノフィンはノフィナと同化している寄生虫であるが、前世は立派な勇者で人間だった。


人の意識は一応あるが寄生虫としての特性(暴走しやすい、突如狂暴化する)も持ち合わせており、それが時にノフィナを困惑させる元となっている。


手術して取り出せと言う話だが医者にそれをしたらノフィナの命もリスクを伴うし、取らなくても命に問題は無いと言われているので仕方なく付き合っている。


とは言え、彼がいてこそピンチを乗り越えられたのもあるので切っても切れない感じになっている。


そしてそして、そんなノフィンの勘が今も当たったのだ。


「とりあえずとりあえず、ワイマを起こしてこよう」

『犬なんだから咄嗟に気付いて欲しいものだが……』

「あはは…」


そしてそして、ワイマは動物預かり所に預けている。

部屋に入れるのにも、入れられないと女将さんから断られている為だ。


「ここの所ワイマには不便ばっかりかけてるね」

『まあね、でもパワーアップしただけでも喜ばなきゃ、彼のパワーアップがなきゃ君も無事じゃ無かったわけだし』

「そうだね」


そしてそして、ワンワンニャーニャーと騒がしい鳴き声のするところに行くと一際大きな獣が犬や猫に遊ばれている姿が見えた。


そしてかけられたボードには「人を襲いません」と言う文字が書かれている。


『あ、ご主人様、やけに早いお出迎えで、そしてそして、シャムさんはどうしたの?』


ノフィナに向き直りワイマが聞く。


「大変な事になってるようなの、シャムがいなくて…」

『そいつは大変だ!』


そしてそして…。

ーーーいっぽう魔女の館。


タリアの住む魔女の館にシャムが連れ込まれている。


夢の中で彼女を誘い、妖術によって夢遊させ、魔女の館に導いたのだ。


彼女は現実の中でも尚夢うつつな状態でタリアの従順な傀儡になっている。


「あぁタリア様もっともっと♪」

シャムは物欲しげな表情をして狂っている。


「もっとして欲しかったらシャイミ・アラスカシア、いたいけな貴女の持っている優秀で確実な秘密兵器で愛するリアナイ・パトリシカ・ガーランド達を足止めして頂戴!」


タリアは冷たく言い放つ。

それでもシャムはタリアの期待に応えるべくケースから兵器を取り出した。


「これで奴らを足止めしてみせます!だから…だから…!」


シャムは秘密兵器を見せ、物乞いする。


「良い子ねシャイミ・アラスカシア、リアナイ・パトリシカ・ガーランドを足止めした暁には私の逞しい逞しい所物で狂わせてあげる♪」


「はあぁ素敵ですタリア様…♪」


タリアはなんと、逞しい逞しい所物を持っていた。コロナの薬の副作用がそうさせたのだ。


しかししかし、それよってホルモンが分泌され、いつにも増して魔性の力が働くようにもなっている。


それはそれは、シャムを魅了するのには充分過ぎる程の魔力であった。




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