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ノフィナの冒険  作者: 葵ウォーリア
第1章
3/38

奴隷の少女

廃工場ーーー


そこでは年端のいかない少年少女が従順な奴隷になるように、あらゆる事を行なっていた。


更に酷い場合だと、研究者のモルモットにされてしまうと言う事も行われていた。


そしてそして、一人の少女がそのモルモットにされかけている所だった。


(苦しい苦しい…ここはどこなの?私は誰?なんでこんな暑い空間に閉じ込められているの?)


少女は暗闇の中で必死に手足を動かそうとするが手足が拘束されている為動かせない。


そこに眩い光が少女の目を襲う。


「うっ!」

久しぶりの光に少女は思わず目を瞑る。


すると少女の目に映ったのはニヤニヤと笑みを浮かべた初老の研究員の姿だった。


「悪く思うなお嬢ちゃん、恨むなら奴隷商人に抵抗して脱走した自分を恨め!」


研究員はそう少女に言った。


「私は………!」

少女は言いかけたが肝心の名前が思い出せずにいた。


「自分の名前も忘れたか、お前は589番だ!」


(違う!数字で呼ばれた名前じゃない!ちゃんとした名前で呼ばれてた!でも肝心の名前が思い出せないんだ……!)


「失敬、儂はお前と違って名前があるから言っておこう、儂はDr.ヘル、マッドサイエンティストだ!」


ヘルは名乗った。


「君は運が良いぞ!この有名なマッドサイエンティスト、ヘル様の実験材料となれるんだからな!!」


ヘルはけたたましい声を上げた。


「冗談じゃないわ!私は名前は忘れたけど一国の王女よ!どうしてモルモットなんかに落ちないといけないの!?」


少女はもがく。


「残念だったなお前の国は滅ぼされて父親も母親も一文なしになってお前を売ったんだ!」


「嘘よ!!」

少女の強気な反論、しかし信じたくなかった。

まさか自分の国が滅ぼされて自分が売られた身である事を。


「お前は幸せな方だ、本来なら殺されるのがこうして奴隷として可愛がって貰えるんだからな!!」


ヘルはいやらしい目で少女の体をいたぶる。


「汚い手で触らないで……嫌ぁ!!」

涙目で悲鳴に近い怒号をあげる。


「まあ良い、貴様には3つの薬を選んで飲んでもらおう、どれが良い?」


ヘルは液の中に何かが蠢いている3つの小瓶を少女に見せ、選択肢を迫る。


「誰が飲むもんですか誰が!!」

「そんな事言って良いのかな?」


ヘルが指を鳴らすと長く大きな蛇が少女の体を這いずってくる。


蛇は舌を出しながら少女の体を右往左往這い、少女は嫌な感触を暫く蛇から味わい強い恐怖を覚える。


「あわわわ……飲みます飲みます!」

流石の少女も恐怖に耐えられなくなったのか降参し返事をしてしまう。


「良いぞブライアン!向こういけ!」

ヘルはブライアンと名付けた蛇に元の場所に戻るよう命令をする。


ブライアンはヘルの言う通り元の場所に戻った。


(うう…屈辱…)

蛇が去った後も少女は悔しさを覚え歯を噛み締めた。

しかし3つのうちの一つを選ばないといけない。


飲んだところで少女の身に何が起こるのかわからない。


どっちにしても少女にとって良い結果にはならないだろう。しかし拒否したらしたでさっきみたいに蛇に纏わりつかれる事になる。


少女は決めようか決めまいか迷う。

「早く決めないと蛇をまた呼ぶぞ!」

ヘルは揶揄うように少女を脅す。


「左……にするわ…」

少女は左を選んだ。


ゴクリと固唾を飲み込む少女。

嫌ーな汗が噴いている。


自分の身に何が起こるのかわからないのが怖い……下手したら死んでしまうかも…。


生きていても良い事は無いだろう。

しかし今の状況は選ばないといけない状況だった。


手足も拘束されて動かせないし。


「ほらあーんしろ!」

「あ…あーん…」


しかしヘルは無理やり少女の口を押し広げる。


「こんな半開きだと薬が入らないだろう!これくらい開けるんじゃ!!!」

「ひひゃいひひゃいあほがはすれる!!(痛い痛い顎が外れる!!)」


ゴックン!

そしてそして少女は無理矢理薬を飲まされた。


(の…飲んじゃった…私どうなっちゃうの…?

助けてお父様お母様………助けてチイさん!!)



少女は恐怖で涙をぼろぼろ溢して嗚咽する。

はてさて少女の身に何が起こるのか?


「愛してんぜゾノミ!」

「あぁっうふっはっ!」


ユグドはゾノミを刺激し、ゾノミは刺激の強さに表情を歪め、シートを力いっぱい握りしめる。


(ユグド激しい…狂いそう…普段の温厚さからは考えられない位…)


ゾノミは汗いっぱいにかき湿り気を帯びる。

そしてそして、ユグドはその表情、そして反応を楽しむようにもっともっとゾノミを刺激する。


ゾノミは刺激に狂い踊るように体を仰け反ったり出そうになる声を手で抑えたり強い反応を示した。


そしてそして翌日。


「お若いの二人とも、昨日は楽しんでおったそうじゃないか♪」

「も…申し訳ありません…」


二人は顔を真っ赤にして王に詫びた。

その微笑ましい光景とは裏腹に二人は緊張感を持ち廃工場へと馬を走らせる。


少女の運命は!?そして人身売買を取り締まる事が出来るのか!?


挿絵(By みてみん)

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