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ノフィナの冒険  作者: 葵ウォーリア
第2章
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転売ヤーを倒せ!

「次の入庫は明日の朝5時、その時に同時に転売ヤーも来るかも知れないわ!その人が買い占めてから私達で捕まえましょう!」

「シャムちゃん…どうして私の為にそこまで…」

ノフィナは思わず涙が溢れた。


「何言ってるの?友達だからじゃない!」シャムはこう答えた。

「ありがとうシャム…本当にありがとう…」

『泣かないでくださいよ…オイラまで…オイラまで泣きたくなるじゃないですかうあ〜ん!!』

ワイマも大泣き、こうしてそれぞれの持ち部屋に戻り、一眠りする。


そしてそして、その日がやってきた。

ノフィナ達はその時はベッドに横になっていた。


「コンコン」とノックが叩かれるが、その主はシャムだった。


「シャム、準備は良い?」

「うんっ!ちょっと待って!」

そしてそして、ノフィナは防寒や色々な意味も込めてまだ寝ているワイマを頭に覆い被せる。


「行きましょう!」

そしてそして、ノフィナとシャムはドラックストアにやってきた。


朝の5時半まだ外は薄暗いが、その時に一台のトラックがやって来て、その後方に一般車がついて来ていた。


そしてその倉庫付近にトラックが止まり、一般駐車場に一般車が。


「あの車、怪しいわね」

「そうね、でももう少し待ちましょう」

一般車の主が何者かはまだわからない。


そしてそして、倉庫のシャッターが開かれて商品が次々と入荷されようとしている時だった。


一般車の主の男がそこに現れて従業員と何やら取り引きしているのが見えた。


「その段ボールの箱は何円ですか?」

「○○円です」

「○○円に勉強してください」


次々と男が値切っている様子が見える。

そしてそして、根負けした従業員が大きめのダンボールの箱を男に手渡す。


そしてそして、転売ヤーがそれを車に乗せている時に、ノフィナ達が身を乗り出した。


「待ってください!」

転売ヤーが立ち止まる。

帽子を被っていて顔はよく見えないが30歳くらいの男のように見えた。


「どうしたんですか?」

「その段ボールの中身、マスクですよね?」

「それが何か?」


そしてそして、シャムが色目を使ってきた。

なんと手まで掴んでいるではないか。

「そのマスク、半分だけでも私達にください♪」

「ちょっとシャムちゃん!?」

ノフィナが軽く突っ込むがシャムはノフィナに貴女も誘惑するのよ!と逆に紡ぐ。

「わ、私からもお願いします…♪」


ぎこちないやり方だがノフィナなりのやり方で男を誘惑する。


男は誘惑に負けてマスクをいくらか渡そうとした所、別の女が現れた。


「アンタ何やってんの私の彼氏に!!」

なんと女が同時に車に乗っていて、ノフィナとシャムの色気攻撃に負けそうなのを見かねて身を乗り出したのだ。


「先輩!??」

なんと現れたのはシャムの先輩だった。

しかもなんと運の悪い事に、ノフィナが打ち負かし謹慎処分にした女だった。


「名前言った方が良さそうなんで言っとくわ、私は先輩Cことルギャ・サンダークスよ、ノフィナ、この間はよくもやってくれたわね!」


ルギャが詰め寄ってくる。

シャムが怯え出しているがノフィナは毅然と前に出て放つ。


「貴女のような卑怯者は許せません、私で良かったらいつでも相手になりますよ!」


一方男は「俺は悪くない〜!!」と言って逃げ出した。


「まあ良いわ、アイツは駒、代わりはいくらでもいるもの」

ルギャは笑ってみせるが顔色は「後で覚えていろよ」感が見え見えだった。


一方シャムは「どうしよう私先輩の彼氏を誘惑しちゃった…」と怯えまくっていた。


「この間のまぐれが二度も通じると思わない事ね!!」

ルギャは棒を持ち出した。

棒が彼女の得意武器らしい。

「私は負けません!先輩だろうとなんだろうと戦ってみせます!!」


ドカンドカンドカン!!!


ノフィナとルギャが打ち合う。

棒から電撃が走る。


「熱っ!!」

ノフィナは電気にやられ、麻痺してしまう。

「おりゃ!!」

腹部を蹴られ尻餅を突かされるノフィナ。

痺れて動けない内にルギャがノフィナを足蹴にしてくる。


「先輩に逆らうからこうなるんだよ!舐めるなよ!!」

ドカドカと攻撃を浴びせるルギャ。


「二度と仕事が出来ないようにしてやるよ!」

防戦一方となってしまったノフィナ。

今度はルギャはケタケタ笑いながら刃物を持ち出す。

それはいけない!


(動け!動け私の体!)

シャムも恐怖で動けなかったが動かないとノフィナが危ない。


意を決してシャムはルギャに体当たりした。

ルギャは刃物を落としてしまうが…。


「うわっ!てめぇシャム!!」

「ご、ごめんなさい!!」


ルギャはシャムに掴みかかろうとする。

そこでノフィナが再度起き上がり、ルギャに向かった。


「離れなさいっ!!」

「ちょこざいな!!」


ルギャはまたしても棒から電気を流しノフィナを痺れさせようとする。


「ノフィナちゃん!これを使って!!」

その時シャムがあるものを投げ出した。


それは避雷盾エレキシールドだった。

それは電気系のダメージの影響をカットする優れものだ。


「ありがとうシャムちゃん!」


構わずルギャが電気棒で攻撃を仕掛けるが。

「うりゃ…えっ電気が出ない!?」


シャムの渡した避雷盾の効果で電気はカットされた。


「これが友情パワーです!っえい!!」

「ぐはああぁい!!」

ルギャはまたしてもやられた。


「「ハイタッチ!やったね!!」」

そしてノフィナ達はマスク一万枚を無事にママに贈り届ける事が出来た。


「ふん、お前達にしては上出来だよ、これで賠償金の事はチャラにしてやる!」


ぶっきらぼうな返事だったがノフィナ達はこれで稼いだ給料が相手の賠償金に消える事は無くなったと安心した。


しかしこれで終わりではない。

ママはこうした後自分の部屋に戻り、不在着信のあった相手に電話をかけた。


『しくじったの?』

「申し訳ありません、タリア様…」

『まあ良いわ、アンタ達なんて当てにはしてなかったし…それでそれで、アイツは上手くやってるんでしょうね?』

「はい、そろそろだと思いますが…」

『フフフ、妹の絶望色に染まる顔が目に浮かぶわ…オッホッホ!!』


電話の奥で女の高らかに笑う声が丸聞こえ、他の看護師に「静かにしてください!」と怒鳴り声が響いた。

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