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ノフィナの冒険  作者: 葵ウォーリア
第1章
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風邪とメシ

「ゴホッゴホ!」

ノフィナは高熱を出しベッドに寝かされていた。

昨日、丸裸にされ冷たい川に入れられると言う虐待を受けたので無理も無い。


ユグドは一件一件病院に問い合わせてみるも病院はどれも医療崩壊を起こしており診察も許されない状況だと言う。


「どれもコロナの病棟でいっぱいになってて入れないだとさ……」


肩を落とすユグド。


「もう!何よコロナコロナって!!」

苛立つゾノミ。彼女は何よりもノフィナの事を気にかけているのだ。


その理由は、同じ「魔法生物を入れられた経験のあるもの」だからだ。


「本当にみんなどうかしちゃってるよ…情勢がおかしくなってても治安が悪くなっても少子高齢化が進んでもコロナの事ばかり気にしてるからな…」


「ああノフィナ!!」

ゾノミは力いっぱいノフィナの手を握り嘆く。


「ゾノミさん…ゴホ!私はゴホッ!大丈夫…だから…私はゴホッ!幸せ…ゴホゴホ!!」


ノフィナはゾノミに言葉を伝えるも痛々しい程咳が絡み言葉にならない。


「クゥン…」

ワイマがベッドに登りノフィナを気遣うように近よる。


「ワイマ…貴方のせいじゃない…こんな風邪早く治すからね!」


ワイマはノフィナに触れられているその時、ノフィナと同化しているノフィンとコンタクトを取ってみた。


『ノフィンさん、調子はどうですか?』

『見ればわかるだろう?』


ノフィナがワイマに構う事が多くなっているのでノフィンは若干ワイマにぶっきらぼうとなっている。


『お腹めちゃくちゃ減ってるのでは無いですか?』


ギュルルルル…。

図星だ、体調が悪くなると人は「食べる」元気を失い、殆ど食べられなくなる。


なのでノフィナに取り憑いている寄生虫「ノフィン」も何か食べたい欲に襲われていた。


『何か食べたい何か食べたい何か食べたい………いっそのことワイマを……』

『や、やめてください!今食べ物を沢山持ってきますから!』


ワイマは危険を感じノフィナに栄養を付けさせる為に食べ物を探してくる。


お粥や消化に良いものをゾノミは作ってくれるがこれじゃ足りない。


食物、栄養を全部譲ってあげる程ノフィンは寛容な人物でも無く、せめて半分くらいは「摂りたい」思いに駆られていた。


ーーそのいっぽう、ワイマは袋を担ぎながら食糧調達に奔走していた。


(食べられるものなら何でも良い…沢山の食糧を持って帰らないと…ノフィンさんに食べられちゃう!)


そしてそして、先ずはトマトをちぎりそれをいくらか袋に詰める。


「あっドロボー!!」

大声で叫ばれ、慌てて逃げるワイマ。

『ハァハァ…心臓が止まるかと思った…』


ある所まで来てハァハァと息を切らすワイマ。


「ププーーーーー!!!」

とその時、そこに車がものすごいスピードでこっちに向かって来る。


目の前がどんどんと大きくなり、音も大きくなっていく。


しかしやけにスローモーションに見えて来る。


しかしワイマは恐怖からか、これを避ける判断能力も失っている状態だった。


ああ駄目だ!おいらはここで終わってしまうの!?


奴隷にされかけてたのを助けられてせっかく良い人達に出会ったのに!


おいらは何も罪作りな事はせず良い子ちゃんでいたのに!!


おいらは可愛くてプリチーで愛されキャラで一躍人気が出そうなのにっ!!


ノフィナちゃんをも凌駕する人気ぶりでおいらが主人公の「ワイマ君の冒険」も作られそうなのにっ!!


そのいくつかはワイマの虚像だが良い子でプリチーで愛されキャラなワイマに早速、危機が訪れていた。


『テレポーテーション!!』

その時、甲高い叫び声が聞こえたかと思うとワイマは別の場所に瞬間移動テレポートされる。


そこはワイマが通ろうとしているすぐそこの歩道だった。


『あれ?おいら生きてる?』

『生きてるよー!』


謎のえらく高い声に少しビックリしてワイマは前を見る。


するとそこに耳が尖っており背中に羽を生やした大変愛くるしいミニサイズの少女が舞っていた。


『君は誰?』

ワイマは少女に尋ねる。


『私はラルル!妖精だよ!』

少女はなんと妖精のラルルだった。

そしてそしてラルルは言った。


『見たよ見たよ!君が泥棒しているの、駄目じゃ無いの人様が育てた畑のものを勝手に盗っちゃ!!』


『うっ!ごめんなさい…』


ワイマはラルルからお叱りを受ける。

『まあこの私の懐の大きさに免じて許してあげるわ、所で何でそんな事をしたのか教えてくれる?』


ワイマは事情を説明する。


『かくかくしかじかあれあれ…』

『ふむふむ、風邪で寝込んでいる女の子に寄生虫が取り憑いていてその寄生虫が餌を欲していて沢山持って来なければ君を食べると……ごめんわかんないや♪』


ラルルはすっとぼけて見せた。


『早い話ノフィンさんに食べ物を貢がなければおいらが食べられるんです!だから人が満腹食べられるだけの食べ物を持って来ないと駄目なんです!!』


ワイマは必死にわかりやすいように試行錯誤しながら説明する。


『ふむふむそう言う事なの……じゃあ私も協力してあげる!だから泥棒なんてもうしないでね!!』


『ありがとうお姉さん!!』


そしてそして、ラルルはある青年の元にやって来た。


「あ、ラルル何処に行ってたんだ?」

『ごめんマイト!男の子が食べ物を求めてるの、出来るだけ沢山食べられる位の…』

「うーん事情はわからないけど真剣そうだね」


マイトは冷蔵庫から二、三個の食糧を詰める。


「これで良いかい?」

『あともう半分欲しいな!』


ラルルは袋一杯に詰めるとワイマの元に羽を飛ばした。


しかし食糧の重さに腕と羽がついていけず、すぐに落下する。


「俺が持ってやるよ」

『ありがとうやっぱり持つべきは飼い主だねー!』


そしてそして、ワイマの待ってる公園にマイトとラルルがやって来る。


『持ってきたよワイマ!!』

ラルルが公園に向かって呼びかける。

すると一匹の犬が飛び出してきた。


「ワン!ワン!」

ワイマは思いっきり尻尾を振っている。


「君の言う男の子って犬だったのか…」

マイトが軽く突っ込む。

『えへへごめんなさい♪』

「まあ困ってる子を助けるのは悪い事じゃ無いけど中には人の良さに漬け込む奴もいるから気を付けるんだぞ!」

『それくらいの分別は出来てるもん!』


二人は喧嘩する程仲が良いという風にやり取りしている。


『ありがとうございます!』

『え、ええ♪』

「気をつけてな」


とりあえず助けてもらったので礼を言い家に戻るワイマ。


ノフィナはその時ベッドで咳をしながらも携帯を弄っていた。


エブリスタをやっていて自分の書いた小説とか、足跡が気になるのだろう。


でもノフィナ、風邪なんだから休みなよ…。


その時ゾノミは夕飯の支度をしておりそこにはいなかった。


そしてそして、ゾノミはノフィナ用にもお粥を作っていた。


『持って来ましたノフィンさん!!』

.「え?ワイマどうしたのこの食べ物!?」

中にはリンゴ、バナナ、お肉など色々な物が敷き詰められていた。


『ノフィナさん、何も言わずこれを全部口に入れてください!!』

ワイマは切羽詰まった様子で求める。


「そんな…無理だよ風邪引いてるし…」

『おいらの命がかかってるんです!!』


ーーー

下からそのやり取りを聞いていたゾノミは

「ノフィナちゃん風邪でも元気ね、とにかく早く風邪が良くなるように栄養つけさせなくちゃ!」

と張り切っていた。


ーーー

「おいらの命…?」

『と、とにかく全部食べてください!!』

「だから無理だってば!!」


(気持ちは嬉しいけど今は風邪だから全然食欲が無い…)


じゃあなんでスマホ弄ってんだと…。


『強行突破です!!!』

「ふごっっっっ!!!」


ノフィナは無理矢理大口を開けられ、丸一日分の食べ物を押し込まれた。


そしてそして無理矢理飲み込みゼエゼエと息をつく。


そしてそして体内でノフィンは『うおおぉ久しぶりのご馳走だーー!!』と言わんばかりにノフィナの体内で暴れていた。


「やん、ノフィンやめて!そんな暴れたら!!」

体内でノフィンが暴れ回りノフィナは喘ぎまくる。


そしてそして、最高のリバースをその場に催し、後でたっぷりゾノミからお仕置きを受けるのだった。

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