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ノフィナの冒険  作者: 葵ウォーリア
第1章
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帽子犬ワイマとの出会い

「きゃっきゃっ♪」

「無邪気で良いなぁ♪」


ノフィナとワイマが遊んでいるのを微笑ましげに見つめるユグドとゾノミ。


一方ノフィンはと言うと『シクシク…』としている。


「ちょっと前まで可哀想な目に遭ってたんだから思いっきり幸せにしてあげないとね!私達で!」

「そうだな!」


ユグドとゾノミは互いに誓い合うが生活の維持と言うのは結構大変である。

マトモな生活を送るのも実は親の努力によるものが大きい。


『あの時ご主人様と出会ってて良かったよ、出会わなかったら僕もきっと…』


ワイマはノフィナとお話していた。

さっきまで追いかけっこしていたがノフィナが抱き上げて勝負がついた所である。


それでそれでユグド、ゾノミとの出会いの話になり、読者も気になっている事を語っている所なのだ。


ーーーそうそれはとある荒野での出来事だった。


『ハァハァ…』

「くそうどこ行ったあの帽子犬!!」


二人の人間がワイマを追っていた。

ワイマは息を殺している。


(捕まったらおいらは奴隷・・に戻って何処かに売られちまう!)


そう言った危機迫る状況があった。


一方ユグドとゾノミはその荒野でクエストを受けていた。


そこで物陰に隠れているように怯えるワイマに出会ったのだ。


「あ、そこの人!」

作業服をした二人がユグドとゾノミの元にやって来る。


「その抱いている子私達の引き取り施設のワンちゃんです、返していただけませんか?」


しかしユグドは言った。

「そう言う訳にもいきません、その施設で大変な動物虐待が行われていると依頼者から聞いたものでしてね…」


実はユグドとゾノミはブラックな引き取り施設から動物を救って欲しいと依頼を受けていたのだ。


「くっ、そう言うなら仕方がねえな!」

作業員達は化けの皮を剥ぐ。


ビリリ、乱暴に脱ぎ捨てられる化けの皮。


すると化けの皮からは昭和の不良みたいな出立ちの男とヨーヨーを持ったウルフヘアの女子高生が現れたのだ。


「このカプ様のファングの餌食になるが良い!」

「アタイをスケ番ビター様とわかっての狼藉かい!?」


殺気を沸き立たせてジリジリと詰め寄る男と女。


「俺達は勇者だ!勇者なら人でも動物でも悪い奴から守るのが道理だろう!」

ユグドが放つ。


「キザな野郎め!この激辛一味から逃げられると思うなよ!」


そしてそして、武器を構える勇者組に不良組が攻撃を仕掛けてきた。


「タイガーファングを喰らえー!!!」

カプは虎の姿となりユグドにのしかかる。


「くそっ!」

ユグドは剣で応戦するが防戦一方となり、まだここまで来るレベルでは無かったと痛感する。


「きゃあぁ!!」

一方ゾノミもビターのヨーヨーの餌食となり体を絡め取られる。


『どうしようどうしよう…誰か助けを呼ばなきゃ…しかし相手は人間…』


帽子犬のワイマはアタフタするが自分にはどうしたら良いのかわからなかった。


その時ワイマの脳裏にある者の声が。


『ワイマよ…帽子となって二人の怒りを鎮めるんや!』

『貴女は!?』


ワイマは声の主の匂いを感じ取ろうとする。

しかし匂いも感じなければ目で確認する事も出来ない。


『うちはチイや!それよりウチの大事なお子様を助けるんにあんさんの力が必要なんや!!』


チイと名乗った美少女は必死に語った。


『おいらにどれだけの事が出来るか分からないけどやってみる!』

『頼んだで!』


そして声はしなくなった。


なおカプとビターは矢継ぎ早にユグド達を攻撃してくる。


「さっきまでの勢いはどうした勇者ってのは思ったより弱いな!!」

「アタイを舐めてかかった罰だよたっぷりと喰らいな!!」


ユグドとゾノミは劣等感に打ちひしがれながらゴミ箱をひっくり返されたり犯されたりする。


『おいらを助ける為にあんな目に…!おいらは帽子犬!被された人を安眠状態にする為にここにいるのだ!』


そしてそして、ワイラは先ずゾノミをいじめまくっているビターの頭に乗る。


するとビターは惚けた状態になり膝をついて安眠状態になった。


そして続いてカプの頭に乗る。

しかしでかでかとパーマされたリーゼントなので頭に乗る事が出来ない。


「何しやがる!!」

ワイマは勢いよく放り投げられた。


「舐めたワンコロめ!」

カプは落ちていた鉄パイプを拾い殺気を沸き立たせてワイマに詰めよる。


「やめろ!!」

ユグドが立ち上がり剣を振るう。


キイン!!

重なり合う金属音。


暫くユグドとカプは鍔迫り合いをする。


「ユグド!今助けるわ!!」

ゾノミが立ち上がり攻撃魔法を放つ。


「うわっ!」

カプのリーゼントが黒焦げになり頭に覆い被せられる感じになる。


そしてそれを突いてワイマはカプの頭に乗っかった。


「うあぁ…眠くなってきた…」

カプはビターと一緒にいびきを立てて寝ていた。


「怪我は無いかい?」

ユグドがワイマに語りかける。


ゾノミはワイマを抱いてあげる。


「可愛いわねこの子、私達で飼わない?」

「そうだな、でも引き取り施設を取り締まって里親を見つけてやらないと…」


ユグドとゾノミは引き取り施設を取り締まり残された小動物の里親を見つけるのに尽力を尽くした。


そして小動物は無事里親に引き取られてユグドとゾノミはワイマを飼う事になった。

ーーー


「そうなんだ、君も凄い子なんだね♪」

ノフィナは感心するようにワイマに言う。


『本当は違うけどおいらだって良い所あるぞってアピールしたいもんね!』


実際はユグドとゾノミがカプとビターを善戦し成敗した、後は本当の話である。


「それに引き換えノフィンは駄目ねー♪」

ノフィナはノフィンにダメ出しする。


『わかってるよ僕が駄目な奴ってくらい…』

ノフィンは気を落とす。


「違うのノフィン…私も大人気おとなげなくて貴方を突き放してしまった…もう気にして無いからこれからも仲良くしよ?」


ノフィナはそうノフィンに語った。

さっきのダメ出しは彼女なりの仲直りのサインだった。


不器用なやり方だったが効果はあったみたいだ。


『まあ、わかってくれればそれで良いさ、しっかり僕についてくるように!』

調子に乗りだすノフィン。


(あぁもっと放置しとくんだった…)

ノフィンの子供っぽい返し方にノフィナは少し後悔した。


『ノフィナどんまい…』

とワイマは同情をかける。


(でもノフィンがあの時私を助けてくれなかったら私も無事じゃなかったのも事実…良い人達に囲まれて良かった…)


心残りがあるとすれば国が滅ぼされたのと自分が親に売られたと言う事だ。


しかし気にしても仕方がない。

今は今を大切にして行こう。


ノフィナはそう思った。

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