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ノフィナの冒険  作者: 葵ウォーリア
第1章
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ノフィナの稽古

「私はユグドさんみたいに強くなりたい!!」

『わっ!どうしたんだ急に!?』


ノフィンが驚く。

ノフィナの体に引っ付いている寄生虫だ。


「ユグドさんってカッコいいよねカッコいいよね!」

『まあ否定はしないけど、彼もそこまで強くなるのに血の滲む訓練とかしてきたと思うよ?それにさ…』

「それに何?」

『女の子は無理に強くならなくても可愛くなれば良いんじゃないかな?チイさんみたいに』

「私は男に守ってもらうばかりじゃなく守ってあげられる位強くなりたいの!」


ノフィナは頬を膨らませた。


『しょうがないじゃあ少し稽古でもつけてやるか、確かこの家木刀があったよね?』

「うんユグドさん専用のやつだね!」


そしてそしてユグドの素振りとかで使う木刀を手に取るノフィナ。


「木刀って結構重いな…」

ズッシリした重さを感じる。


『剣は威力と斬れ味重視に重くしてあるからね、それを再現しているんだろう』

「ふうんじゃあこれを毎日使ってたら私もユグドさんみたいになれるんだね?」

『わかんないけどね、じゃあ外に出ようか』


ノフィナは外に出て広場に立つ。

するとノフィンの背中がノフィナの向かい側に伸び、ノフィンはそれを剣を握る人物の姿に変えた。


「うへぇ気持ち悪い…」

ノフィナはそこに現れたノフィンの「見た目」に思わず漏らす。


『そう言われたら傷つくんだけど…』

「冗談冗談♪じゃあ始めよう!」


こうしてノフィナはノフィンから稽古を受ける事となった。


「とりゃーうぉーせーい!!」

バシィバシィバシィ!!

木刀の打ち合う音が響く。


『甘いよ!』

「きゃあ!」

ノフィンの一撃でノフィナは地に滑る。


『降参するかい?』

「ま…まだまだぁ!」

ノフィナはノフィンを倒そうとめがけまくった。


そうしているうちにノフィンの「禁断症状」がまた現れるのだった。


それはノフィンではなく寄生虫の所謂「本能」で定期的に理性が効かなくなってしまうと言う大変厄介な特性である。


『うっ!またあれが始まった!目の前にこんな可愛い子がいたら襲いたくなってくるではないか…!』


「何やってるの先生?」

ノフィナがノフィンに聞く。


『きょ…今日はここまでにしないか…?』

「え?まだ始まったばかりだよ…?」

『僕の理性が効かなくなってるんだよおおぉ!!!』

「キャアアァ!!」

ノフィナはまたもノフィンに襲われはじめた。


「聞いてるのノフィンさん!?こんなのユグドさん達が見たら…むぐっ!」


大声を出すノフィナを口封じするノフィン、そしてそして触手を使ってノフィナの纏っていた鎧を剥がしてしまう。


そこからムワッとノフィナの汗の匂いが。


なお鎧は触手から湧き出る体液でベトベトになったまま地に落ちる。


そしてノフィナも抵抗していたが抵抗し疲れ「も、もうやめて……」とか細く訴えている。


しかしそんなノフィナの訴えは寄生虫ノフィンには逆効果であった。


ノフィンは更に更にノフィナの衣服を脱がしてしまい体を弄ぶに至った。


(あぁ私が私で無くなっちゃう…!私一体どうなっちゃうの……!)


ノフィナはだんだんと自分が自分で無くなっていく、そんななんとも言えない感覚を覚えた。


ーーー

そしてそして、暫く経った後ようやくユグド達が帰ってくる。


そしてそしてゾノミは犬が突然変異して出来た「帽子犬」と言う犬種の犬を大事そうに抱えている。


帽子犬はモンスターでも大人しいモンスターで、ペット用として人気である。


彼を凶悪なモンスターから救い、仲間にしたのだ。


暫くユグド達の家に着く頃、そこには沢山の人だかりが出来ていた。

何か騒ぎが起きているのか?


「ん?あれは俺達の家じゃないか?」

「え?ノフィナちゃんがいるけど大丈夫かな??」


ユグド達が駆け寄るがその前に庭辺りでベチャベチャと物音を立てて異形のモンスターがそこで蠢いていた。


「くそっ、モンスターめ俺達の家に何しに入り込んだ!!」


ユグドが剣の鞘を握る。


「ワンワン!」

「待ってユグド!この子が何か言ってるわ!」

果たして何を言ってるんだろう?


『あのモンスターは女の子を襲っている!多分ご主人様の飼っている子じゃないかな!?』

「ノフィナちゃんはペットじゃないのよ…でもありがとう!」


ゾノミはこの間ロクと言う動物学者からペット語を学んだので動物の言葉がわかるようになったのだ。


「ノフィナちゃんが触手に…?僕なんかが出たら下手したら斬ってしまうかも知れない!」


「私に任せて!」

するとゾノミが詠唱を唱えだす。


「待て!君が魔法をぶつけたら今度は君を標的にして襲われるぞ!」


「私にいい考えがあるの!」


暫く詠唱するとゾノミは溜め込んだ魔力を解放した。


「ゾノミサイクロン!!」

ゾノミはありったけの魔法をモンスターにぶつけた。


「グオオオオォォ!!!」

すると触手はゾノミに標的を変え、彼女を一斉に襲いかかる。


「さあワイマちゃん飛んで!!」

「わんっ!」

ワイマと呼ばれた帽子犬は高く跳躍した。


「そしてモンスターが襲っている女の子の頭に覆い被さりなさいっ!!!」


ゾノミはこう命令を発し敢えて触手に襲われだした。

しかしこのまま襲われてはゾノミも餌食になるリスクは大きい


「さあ来るなら来い!俺も一緒だ!!」

ユグドはゾノミに襲いかかる無数の触手を斬りまくる。


その間ゾノミが囮になり、ユグドの助けもあってノフィナの姿が見えだした。


『あれだなっ!今助けるからね!!』

ワイマはそう言いノフィナのベトベトになった頭に覆い被さる。


すると『あぁ…力が抜けていく……』とノフィンの体が縮こまりだし、元のサイズに収まった。


ゾノミと途中で拾った帽子犬ワイマによって騒動は収まった。


なおワイマの帽子としての効果はリラックスの魔法がかけられていて対象の緊張と興奮状態を治めてくれる効力があると言う。


そしてそして、ノフィナは無事に解放されて着いてしまった体液と嫌な臭いを風呂場にてワイマと一緒に洗い流された。


「この子は?」

「ワイマと言うの、仲良くしてあげてね♪」


ノフィナはワイマを抱いて目を輝かせる。


「可愛いなぁ♪これからも宜しくねワイマ!」

「きゅ〜ん♪」


しかし同化したノフィンとは外れるまで行動を共にしないといけないのかと思うとちょっとしんどくなるノフィナ。


その時ワイマが語りかけた。


『じゃあ僕を使ってよ!帽子に利用する事でノフィンさんの定期的に起こる禁断症状を収められる筈だから!』


「そうだね♪」

『してしまった事は悪いと思うけど僕は結局置いてけぼりしくしく…』


(暫くこうして反省させないとね!気を許したらまた調子に乗るかも知れないんだから!)


そしてノフィナはノフィンは暫く相手にしない事にしてワイマと遊んでいた。


こうして表紙にあるワイマの勇姿が完成したのである。

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