表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/11

2話

前世がかぐや姫らしい人と別れた俺は、1人でノコノコと下駄箱へ向かう。

 前世が童話の住人なんて奴初めて見た。そんな人もいるんだな。てことはゲームとかアニメのキャラが前世だったやつもいるのかな?もしかしたら俺の前世は、めちゃくちゃイケメンな俺TUEEEE無双主人公キャラかもしれない。それだったら、前世いい思いをしすぎたから、今世がこんなんだって納得がいく。そうであってくれ。


 そんな馬鹿なことを考えながら、入学式ということもあって自分の名前が書かれた教室を探し出さなければ行けないというミッションをなんとか完了し、自分の席へ速やかに着く。


 教室では、既にクラスメイトは友達作りに励んでいるが、毎年ぼっちの俺にはそんなイベントは存在しない。ここは秘技寝たフリをかますのが丁度いいだろう。

 俺は大きく伸びをし机に突っ伏そうとしたら、足に何かが当たる感覚がした。

 俺は何が当たったのか気になり、机の下をのぞいてみる。

 あれは·····消しゴムか?俺は手を伸ばし、なんとなく消しゴムを持ってみる。


 うーん、どうしたものか。大声で「この消しゴム誰のですかー?」なんて言う勇気もないし、そこまでしなくても俺の席周辺の奴らに「この消しゴム誰の?」なんて聞くこともできない。

 ここは無難に先生の机の上に置いておくべきか。


 俺はのっそり席を立ち上がって、教卓に足を進める。

 しかし、誰かに肩を叩かれて俺は反射的に後ろを振り返っていた。

 振り向いた先にいたのは、薄いミルクティーのような綺麗な髪を二つに結った女の子。顔は小さく幼い顔立ちなのに、胸の主張が激しい。間違いなく絶世の美女だ。

 俺はこんな可愛い子に肩をトントンと叩かれたという事実に頭が着いてこず、言葉が出てこなかった。

 

 「あ、あの·····その消しゴム私のなんだ。拾ってくれてありがとう」

 

 ありがとうと言ったと同時にツインテールの彼女は、俺の目を見てニコっと笑う。

 俺はその笑顔だけで射抜かれてしまった。かわいい。かわいすぎる。この笑顔はこの世のものじゃない。

 

 「·····?」

 

 俺が彼女に見とれていると、彼女は不思議そうに首を傾げている。

 

 「あ、け、消しゴムだよね。はい」

 

 こんなに可愛い子に喋りかけられたことなんて人生で1回だってないから、自分でも引くほどキョドってしまった。恥ずかしいし情けない。仕方がないだろ、童貞なんだから。


 はーあ。こんなに可愛いんだからこの子の前世は小野小町とかクレオパトラだろうな。

 俺はまた、目を凝らして彼女の前世を覗いてみる。

 さあ、なんだ?美少女ロリの前世は。

 すると俺の頭の中にイメージが湧いてきた。ここは森の中か。木の影にいるのは·····狼?狼の視線の先には、レトロなワンピースに身を包んだ赤い頭巾を被った女の子がいる。

 

 これって超有名童話の赤ずきんだよな·····?

 

 1日で2人も異色な前世の持ち主を見つけるなんて、なにか起きるんじゃねえか?

 

 「·····そんなわけないか」

 

 この時、俺はしっかりフラグを立ててしまったことを後になってから気づいた。

ご覧頂きありがとうございます!もし良ければ☆5、ブックマーク、レビュー等々していただけると非常に嬉しいです!お待ちしております!


☆5とブックマークを沢山いただけるとランキングに乗ることができます·····


それが私の頑張る種となりますので、みなさんの種を沢山ばらまいてください·····

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ