6話 ステータスの格差社会(白目)
寝床に付いた僕たちは食事を済ませた後、今後のお互いの境遇について話し合っていた
「では君は気が付いたら森の中で寝ていたと言うことか」
「はい、気が付いたら寝ていました」
素直に起きたことを話す、基本的にこれ以外の状況を説明することはできない
バグったステータスの話はどうやって切り出そうか(白目)
とりあえずステータスは忘れて話を変えよう
「あ、そうだ! アンナロッテさんはどうして村の外で盗賊と戦っていたのですか?」
僕は思っていた疑問を口にする
「アンナで良い、私は交易都市ハルトから依頼を受けた冒険者だ」
僕の知らない都市の単語が出てきた
「交易都市ハルトですか?」
「そうだ、この村から西に行ったところにある、この辺りでは随一の交易都市だ私はハルトから村の防衛を任され派遣された冒険者だ」
「この村は規模も小さく魔物や今回のような盗賊に戦える者がいない、なので冒険者が派遣されて期間を決めて警備をおこなう要は用心棒みたいなものだ」
彼女は僕の疑問に淀みなく答えてくれる
「盗賊との戦いはその一環ですか」
「そうだ、君のおかげで盗賊の戦力を削ることが出来た、このままアジトに乗り込み壊滅させてしまいたいのだが君も手伝ってくれないか?」
私はそう言って彼に提案する、彼の盗賊を一撃で倒した力を放っておくには惜しいが故の提案である
…
……
………
おいおい、盗賊って命が危なくないか? あの頭のおかしいステータスで思考停止していたが人の命を奪うのは立派な犯罪だぞ?
自分の命も大切だし、あまり乗り気はしないな
そう思っていた時であった
「もし手伝ってくれるなら、君の滞在を村長に口利きしよう」
渡りに船の提案である、今の僕には生活への基盤がない、このまま追い出されたら自分の命にかかわる背に腹は変えられない
「わかりました手伝います」
「そうか! ありがたい、そうだレベルアップしたので今から私は物見の水晶を使うが今後盗賊と戦う以上お互いのステータスは把握しておくべきだろう。良ければ一緒に使っては見ないか?」
絶句する完全に頭の中から外したステータスの話題が振られたのだ、しかし僕のステータスがまともなことに一筋の望みを託し彼女の提案を了承する
「はい、わかりました」
「そうか、そうか、物見の水晶に手を置き水晶から映し出された画面がステータスだ、ちょうどこう言う感じに」
アンナロッテ・リーエン
レベル 12
ヒットポイント 85/120
マジックポイント 20/80
筋力 18
技術 24
魔力 30
スピード 24
まともなステータスが映し出される(白目)
「こんな感じだ、さあ君も」
彼女に急かされ水晶に手を置くそこに映し出されたステータスは
サトウキビ・畑
レモン は 黄色
ライブ ハウス
マッドサイエンティス ト
力点がずれている 背筋も歪む
ギンギン なにが?
マッチョ ボディビルダー
クラブのA
ピピピッピピピッピピルピー
………おいおい(白目)