4話 はじめてのれべるあっぷ
おいおい、人が爆発したぞ!!どう言うコトノナノ?
これって人殺し? 関わる気がなかったが、つい出て来てしまったぞ
大男の頭数が減っていたからチャンスとも思い出て行ったがしかし人殺しは・・・
初めての殺しでショックを受け、思考が深みに嵌った時であった
ピロリロリーン
音が聞こえる
「ん? なんだこの音は」
ふと頭の中のステータス画面が意識に入る
レモン は 黄色
ライブ ハウス
マッドサイエンティス ト
力点がずれている 背筋も歪む
ギンギン なにが?
マッチョ ボディビルダー
クラブのA
ピピピッピピピッピピルピー
……やめてくれよ(困惑)
とりあえずステータスのことは頭から外す
今は目の前のことを片付けなければ一人は爆発したが、もう一人は倒れただけだ
それに盗賊の斬撃を受けて傷ついた女性の件もある
「あの? 大丈夫ですか? 良ければ止血するのを手伝いますが?」
「いや大丈夫だ自前で治せる」
私はそう言って回復した魔法力をかき集めてライトヒールを唱える
完全に治すことはできないが止血だけはとりあえず完了する
「助けていただき感謝する、私の名前はアンナロッテ・リーエンと言う良ければ君の名前を教えてくれないか?」
「あ、僕の名前は斎藤裕也です」
「サイト? ユウヤ? 変わった名前だなサイトで良いか?」
「あっハイそれでいいです」
僕は名前を間違えられたことに若干の思うところはあるが、それで引き下がる
今は目の前に転がる大男を何とかしなければならないだ
「寝ているコイツをどうしましょうか?」
僕は目の前に転がる男の処遇を彼女に問いただす
「とりあえず武装を解除して縄で縛ってこの先にあるリドル村へ連行するつもりだが君も一緒に来ないか」
渡りに船の提案である
「あ、良いんですか? ありがとうございます、この先の森の中から一日歩き詰めで」
もう夕方であり程よく体も疲れて空腹であるので、助けたお礼も期待して彼女の提案を受ける
「ではコイツを縛ってから叩き起こして連行するか」
そう言うと彼女の持つポーチから質量以上の長縄と緑色のビンが出てくる
「あのそれは?」
「ああ、これかこれは体力回復のポーションだ」
そう言うと彼女はポーションを一気飲みしてそのビンをポーチにしまう
「いえ、そこではなくそのポーチと言えば良いのでしょうか? それです」
「ああ、そっちかこれは拡張バックだ、なんだ拡張バックを知らんのか?」
「はいスミマセン何分遠くから来たので」
おそらく現実の法則が通用しない世界に来たのだなと再確認する
とりあえずそこは意識から外して再度男の様子を尋ねる
「縄で縛ることができましたか? とりあえず起こしてみましょう」
「そうだな叩き起こしてみるか」
そう言って彼女は男の顔面を2度平手打ちをする
「おい起きろ」
「うっ俺は一体?」
意識を失っていた男はたまらず起き上がる
「なんだこれはおい!! 俺の縄を解け」
縄に縛られた男は堪らずもがく
良かった爆発オチばかりだったので頭がおかしくなっているかと思ったが
そんな事はないようだ
「よし! 起きたなさっさと立てお前をリドル村まで連行する」
こうして僕とアンナロッテと名もなき山賊とでリドル村へ向かうのであった