Episode6 風邪を引いたら首にネギを巻こう
どうもです!
最近更新が少なくてすみません!
今回は1話以来、2度目となる美羽が主人公のお話です。
ボコッ!!!!
「え・・・?」
皆さんお久しぶり。
濱垣美羽です。
ボゴォッボコッ!!
「な、何・・・?」
今日は5月の半ば。
ついさっきまで、学校で球技大会の練習をしていました。
あ、ちなみに私はサッカーと・・・バスケに出ます!!
ボガァッ!!!
「うわっ!?」
で、ついさっき帰って来た私は汗でびっしょりだったので、シャワーを浴びようと思い、風呂場に来たのですが・・・
ボゴアオガッ!!
「・・・・・」
さっきから、シャワーの方から奇妙な音が・・・
ボガァッ!!
「・・・・・」
どうしよう・・・怖いけど、一回お湯を出して見ようかな?
ゴアッボコッ!!
「ちょっとだけ・・・出そうか・・・な」
音はシャワーヘッドから聞こえる。
・・・よし、怖いけど一回お湯を・・・。
キュッ!!
そして私は、恐る恐るお湯を出した。
ドッバーンッ!!
「きゃっ!!?」
私がお湯を出そうと蛇口をひねった瞬間、
シャワーヘッドが吹っ飛んだ。
そして、ヘッドなしのシャワーから辺り一面に冷水が放出!!
「ひゃっ!! つめたっ!!」
・・・しゃ、シャワーが壊れました・・・。
で、翌日。
「うぅ・・・嘘だ・・・」
昨日冷水を思い切り浴びたせいか、何だか朝から熱っぽい。
で、体温計で熱を測ったら・・・
37、7度
「美羽、とりあえず今日は念のため学校休みなさい」
「・・・うん」
そして、お母さんに言われるがまま、今日は学校を休む事に。
「お母さん一階にいるから、何かあったら呼びなさいね?」
「うん・・・ありがとう」
ちなみにウチは一軒家。
私の部屋は二階。
・・・にしても
「頭痛い〜・・・」
そして、熱による頭痛と戦いつつ、時刻はお昼の1時。
「冷え〇タぬるくなってきた・・・」
とか思っていた時、
♪〜♪〜♪♪〜♪!!
「・・・ん?」
携帯から、メールの着信音が。
「誰から?」
私は携帯画面をチェック。
そこには、メール受信3件と表示されていた。
「3件? もしかしてメルマガ?」
けど、3件ともメルマガではなかった。
1件目は小夜からだった。
『熱、もう大丈夫? 今日は美羽も入れて5人も休みがいたんだよ。早く風邪、治して球技大会頑張ろう!!』
「小夜・・・・・」
メールだとキャラ明る・・・じゃなくて、わざわざ心配のメールを・・・
あれ? 何だか目頭が熱く・・・
「あとで返事書かなくちゃ」
そして2件目は楓から。
『おっす、風邪か? だったらたらふく飯食って、沢山寝ればすぐ治るぞ!! 早く元気になれよな!!』
「楓・・・・・」
子供っぽい・・・じゃなくて、楓まで私の心配を・・・。
あれ? 何故だか目から汗が・・・。
「楓にも返事書かなきゃ」
そして3件目は・・・
「うそ・・・は、春から!?」
贈り主は木山春吉。
・・・って、あれ?
「え? 画像ファイルだけ?」
メールには文が1行も書かれていなかった。
けど、代わりに画像ファイルが1つ。
「な、何だろう?」
私は恐る恐る、画像ファイルの文字をクリック。
そこには・・・
「・・・え?」
・・・な、何これ?
これ、もしかして・・・権三朗?
・・・画像は、白目剥き出しの権三朗の顔のアップ。
「・・・・・・」
とりあえず削除っと。
「あ〜、権三朗のアップ見てから余計に頭痛が・・・」
現在午後4時半。
・・・そろそろ学校は下校の時間。
本当だったら今日、生徒会の仕事があったのにな・・・。
「はぁ〜、明日は早く学校行って、今日の分の仕事しなくちゃ・・・」
学校だよりのプリント作り、生徒会総会の資料等のまとめ、生徒会朝会の原稿制作などなど。
「明日は頑張らなくちゃな」
その時
ピーンポーン!!
家のインターホンが鳴った。
「はーい」
そして、お母さんが対応に出ていった。
数秒後、お母さんが階段を登り、私の部屋へ。
「美羽、小夜ちゃんと春吉くんがお見舞いに来たわよ!」
「え?」
私と小夜(団地に引っ越す前)と春は、家が近所だった。
もちろん幼稚園、小学中学と一緒。
だから昔、よく三人で遊んだせいか、お母さんは二人の事を小さい時からよく知っていた。
あ、ちなみに楓の家は同じ市内でもウチから結構遠くて、小さい時はあまり遊ばなかったなぁ・・・。
って、今はそれ所ではなくて。
「美羽、二人通してもいいわよね?」
「あ、うん」
そして・・・
「よぉ、呪いの権三朗写メ見たか?」
「・・・美羽、もう風邪大丈夫?」
春と小夜がお見舞いに来てくれた!!
「うん、写メは削除したし、風邪もだいぶ良くなった!」
さっき熱を測ったら、36度台まで下がってたし。
「なっ、お前、削除しちゃったの? せっかくの魔よけ画像を・・・」
「あれ、魔よけだったんだ・・・」
むしろ逆な気が・・・
「・・・美羽、これ」
「ん?」
その時、小夜が私に何かを渡してきた。
「・・・今日、楓部活で来れないから、とりあえずお見舞いの品だけでもって」
「楓から? ・・・って、これ・・・」
小夜から渡された物。
それは、
「こ、コンビニのカレーパン・・・」
しかも辛口・・・
「・・・たらふく食って早く寝ろって、楓が・・・」
「・・・とりあえず、有り難く貰っておくね」
・・・明日にでも食べよう。
「あ、そうだ」
その時、何かを思い出したかのように春が呟いた。
「美羽、生徒会の仕事、おおかたやっておいたからな?」
「えっ!?」
春が・・・自主的に・・・生徒会の・・・仕事を・・・!?
「何だその目は? ・・・とにかくやってはおいたから、明日元気だったらチェックしといてくれ」
「そんな・・・」
いつも誘っても嫌々ながらって感じの春が・・・そんな事・・・!?
「だから何だその目? 俺ぁやる時はやる男だぞ?」
「ありえない・・・」
本当に・・・ありえないよ・・・。
「・・・お前、今まで俺を何だと思ってたの?」
で、翌日!!
私は見事復活!!
「あ〜、体が楽!!」
で、学校へ。
「さてと、春がやってくれた仕事のチェックでもしようかな!!」
そして私は、生徒会室へ向かった。
しかし・・・
「・・・うそ」
生徒会室にあったプリントの束。
生徒会総会資料の表紙の下に、学校だよりのプリントがホッチキスで留められてあった。
「・・・春、もしかして・・・」
嫌な気はした。
けど、一応確認。
「・・・・・」
全部、間違って留めてありました。
「・・・どうしよ」