表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Spring Storm  作者: 五円玉
2/21

Episode2 とある日の放課後

今回は本編第4話番外編!!


主人公は泡岸麗!!


 「明日、生物の小テストだって。麗、どうする?」

 

 ここは葉城高校、一年五組の教室。

 

 「どうするって・・・別に・・・」

 

 現在、6時間目の授業が終わり、帰りのSHLを受けている所。

 

 「ねぇ麗、今日の放課後、空いてる?」

 

 「空いてるは空いてるけど・・・」

 

 「じゃあさ、放課後図書室で勉強しない? 小テストで赤点取ると、再テストあるらしいし」

 

 「・・・再テストかぁ〜・・・」

 

 ・・・私の名前は泡岸麗。

 

 「どうせ暇なんでしょ? はい、放課後図書室決定!!」

 

 さっきからしつこく勉強を進めてくるコイツは、今川鈴。

 私の後ろの席で、入学してからやたらとちょっかいを出される。

 

 「別に私、そこまで生物は苦手じゃ・・・」

 

 「ほら、もうすぐHL終わるから、早く支度しな!!」

 

 ・・・人の話、聞いてない・・・。
















 その日の放課後

 図書室

 

 「麗、これ分かる?」

 

 「・・・それは染色体、これはミトコンドリア、そっちのは葉緑体」

 

 「凄い・・・」

 

 今、私は鈴と生物の勉強中。

 

 「細胞壁と細胞膜って・・・何が違うの?」

 

 「・・・教科書31ページ」

 

 「えっ!?」

 

 鈴は呆れるほど勉強が出来ない。

 

 「あー、本当だ!! 載ってる!!」

 

 「・・・そこ、感動するとこ?」

 

 はぁ・・・

 

 「じゃあさ、細胞の核の中身は?」

 

 「教科書35ページ、もしくは資料集46ページ」

 

 














 で、少し勉強した後

 

 「ゴメン、私ちょっとトイレ行ってくる!」

 

 「あ、うん」

 

 鈴は立ち上がり、一旦トイレへ。

 

 「・・・全く」

 

 まさか、鈴がここまで生物が苦手とは・・・。

 細胞の構成すら分からないなんて。

 

 「はぁ・・・」

 

 ・・・疲れた

 

 その時・・・

 

 「はい次、因数分解の問題」

 

 「も、もう無理!!」

 

 ・・・隣の席から、何やら声が。

 

 「春、明日のテスト赤点取りたいの?」

 

 「い、いいえ!!」

 

 「だったらやる!!」

 

 ・・・隣の席で、何やら男子と女子が何かやってる。

 

 「だいたい、春はいつも適当過ぎるのよ。もっとやる気を出して・・・」

 

 「わ、分かった、分かったから竹刀は止めて!」

 

 ・・・ネクタイとリボンの色が緑。

 つまり二年生・・・

 

 「いやだったらやる気を出しなさい!!」

 

 パシーンッ!!

 

 「うおっ!! ちょ、おま、止め!!」

 

 パシーンッ!!

 

 ・・・どっかのバカップル?

 とりあえずは見ない事にしよう。

 

 「おまたせー・・・って麗?」

 

 「ん・・・あ、ああ」

 

 鈴が帰ってきた。

 

 「どうかした?」

 

 「ん、あ、別に」

 

 「そう?」

 

 そう言うと鈴は教科書を閉じた・・・え?

 

 「よし麗、今から遊びに行こう!!」

 

 「えっ!?」

 

 勉強は!?

 

 「だって勉強に飽きたんだもん。麗も早く片付けて遊びに行こ!!」

 

 「飽きたって・・・」

 

 再テストの覚悟を決めたのかな?

 

 「どうする? カラオケでも行く?」

 

 「カラオケって鈴、明日テストだよ? もう諦めたの?」

 

 「諦めた!!」

 

 きっぱり言った・・・

 

 「そんなテスト勉強より、早くカラオケ行こ!」

 

 「・・・明日、泣いても知らないから」

 












 で、カラオケ店

 

 「申し訳ございませんが、あと30分ほどお待ち頂くようになりますが、よろしいですか?」

 

 「あ、はい」

 

 30分待ちか・・・まぁそれくらいなら。

 

 「ねぇ麗、私ちょっとトイレ行ってくる!!」

 

 「あ、うん」

 

 また・・・。

 

 「じゃ!」

 

 で、鈴はトイレへ。

 

 「・・・・・・」

 

 ・・・暇だなぁ。

 

 とりあえず今のウチに携帯小説でも・・・

 

 「お前、図書室で勉強じゃなかったのか?」

 

 ・・・え?

 

 「だってよ、春吉がふざけ過ぎてて・・・」

 

 ・・・ん?

 

 「権三朗、春吉は基本ふざけ人間だ。そのくらいで諦めてたら、出番なんて一生ないぞ」

 

 「うるせぇな、少なくとも俺はテメェよりかは先に物語には出てんだぞ、そのへん弁えろ赤佐!!」

 

 ・・・地味メン男子二人が口喧嘩してる。

 

 「なっ・・・お前、痛いところを・・・」

 

 「へっ、調子乗るな赤佐!!」

 

 「・・・でも多分、今後お前より俺の方が出番多くなるぞ?」

 

 「・・・・・・」

 

 「フッ・・・権三朗、部屋空いたらしいから、早くカラオケしようぜ」

 

 「・・・・・・」

 

 ・・・二人は近くの部屋に入っていった。

 

 「おまたせー・・・って麗、どうかした?」

 

 「えっ!?」

 

 目の前には、いつの間にか鈴の姿が。

 

 「あ、いや、別に」

 

 今日は何だか変な人を良く見かけるなぁ・・・。

 

 「麗、部屋空いたらしいから、早く行こ!!」

 

 「あ、うん・・・」

 

 まぁ、いいか。

次回は本編第5〜6話番外編(予定)!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ