表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

Dear Chiemi

一九八九年、僕は二十歳で、そして恋をしていた。

それは僕という存在が世界に対してあまりにも無防備で、しかし今にして思えば、人生の中で最も眩い光を放っていた季節だったのかもしれない。

まだインターネットもスマートフォンもなかった頃、僕は黒電話の前でじっと君からの電話を待ち、ポストに届く手紙を心待ちにしていた。

もうずいぶん前の、遠い時代の忘れられない大事な記憶だ。

その記憶の中では、時間はもっとゆっくりと流れ、言葉の一つひとつが今よりもずっと意味深く感じられた。

世界はもっとシンプルで、少しだけ不便だったけれど、その不便さこそが、僕たちの感受性を豊かにしていたのだ、と今ならそう思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ