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妻子に裏切られ、会社をクビになったアラフォーおっさん、スコップ一本でダンジョン無双 〜配信したら何故かバズったのだが〜  作者: 紅瀬良
中村浩士、バズる

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38/61

38話 あれから1ヶ月

オープニングの続き。

「ふう」


 周囲に散らばる魔石とジャイアントホーネットのドロップ品。


“なんでこの人蜂の群れを余裕で倒せるんですかねえ”

“理由、スコおじだから”

“理由になって……るな”

“チッ、さっさとクタバレよ”

“視聴者増えた分アンチも増えたな”

“メッセージが消去されました”

“スコおじ様ぁ! あなた様のスコップで私の《自主規制》を《自主規制》してくださいましぃ!”

“そして変態ネキのコメントが消去されない謎”


 平日の、しかも午前中からの配信だというのにどんだけ暇なんだろうか。或いは態々仕事や学校を休んでまで見てくれてるのだろうか。

 あ、でも学校は春休みに入ってるのか。こんなおっさんのライブ配信を見てくれてありがたい事だ。


 まあアンチが湧くのは仕方ないとして。


 全ての魔石とドロップ品を拾い、バックパックに詰め込む。

 1ヶ月前の配信で1000万以上稼いだが、訳あって現在素寒貧である。いや生活出来る分には貯えがあるのだが。その辺はおいおい語るとして。


「今日は実験なので魔物を倒すのがメインではないんですけどね」


“そういや言ってたな”

“実験てなんぞ?”

“どーせ大した事ないんだろ。はよ止めろ”

“迷宮内、しかもフィールド型の迷宮で実験ねえ”

“ワクワクが止まりませんわ!”

“なんかオラワクワクしてしてきたぞ”

“変態ネキと野菜人の言ってる事が同じで草”


「ちょっと掘ってみようかと」


“は?”

“いや待ておっさんなに言うてんねん”

“迷宮内は掘ったり出来ないだろ”

“なんだよ全然大した事じゃねーじゃねーか”

“↑のヤツ、アホだろ”

“もし本当に掘れたら迷宮の法則ぶっ壊してる事になるんだぞ。そんな事も解らんのか”

“これだから素人は”

“素人ちがいますー。探索者ですー”

“ならただの無知か”

“スコおじ様、早くしてくださいませ。世紀の瞬間、この目で見たく存じますわ”

“変態ネキが急に真面になった”

“マトモか? いや本当に掘れたらとんでもない事なんだが”


 迷宮というのは基本破壊不能オブジェクトだ。例外として迷宮のコアを持ち出すなり破壊なりすれば消滅するが、けどそれは迷宮内の壁や建物を破壊するとは違う。なので物理的に壊す、手を加えるというのは不可能だ。

 だが、泡手さんはどうもそう思っていないらしく、前もって迷宮の土を持って帰ってきてくれと依頼してきたのだ。つまり。


 迷宮は物理的に破壊、手を加えられる、と。


 スコップを地面に突き立て、足で踏み込み……沈む。そして土を掬う。


「掘れた」


“んなああああああああああああ!!”

“いや「掘れた」じゃねえよ!!”

“ちょ! マジかよ!”

“けっ、そんなん嘘に決まってんだろ。どうせ迷宮じゃなくて地上なんだろ”

“だったら魔物は倒されてもその死骸は残るんだが。ジャイアントホーネットは倒されると黒い霧になって消滅したんぢゃが? どう説明するのかのう?”

“合成とか加工とかしてんだろ”

“だからそれは出来ねーっつってんだろ”

“アンチなんかほっとけ。今ワイらは決定的な瞬間を見たんだぞ”

“その通りですわ! スコおじ様の凄さを理解できず難癖ばかりつけるアンチはゴーホーム! ですわ!”

“いやGo home言われても家で見てる訳で”

“おーい、アンチ君息してるー?w”

“おっさんは迷宮の歴史に名を残した”

“うおおおおおお! スコおじ最高! スコおじ最高!”


 コメントがすごい流れてくる。そりゃそうだ。迷宮の法則の根底を覆すような事をしたんだから。


「いやー、自分でもビックリですよ。まさか本当に掘れるなんて。ではこの土を土囊袋に入れて、と」


 バックパックから土囊袋を取り出して土を入れる。この土は研究室に回すらしい。


「さて、実験も成功、やることやったので今日の配信は終了――「きゃあああああああっ! いやあああああああああ! 食べられちゃうですううううううううううう!」おや?」


“どこからともなく助けを呼ぶ声が”

“おっさん周りを見てるけど、それらしき人影ないな”

“てか声デカっ!”

“ヘッドフォンで聞いてたワイ、無事死亡”

“耳がキーンてなった”


「うーん……あ。あそこですかね、なんか魔物が群がってるの見えます?」


“おお、見えるで”

“距離にして……2~300mてところか?”

“それ程遠くはないけど……それでもここまで聞こえるとかどんな声量してんだよ”

“で、当然”


「助けます」


 何というか必死さが伝わるんだよね。声量は別として。何しろ「食べられる」とか普通に危険だ。

 ちと離れているから何の魔物が群がってるかよく解らないが、少なくとも人型の魔物ではないだろう。

 あの距離なら普通に走っても1分もかからない。まあ危機的状況なのは事実なので急いで助けなくては。

 魔物が群がる方へ走る。ある程度距離が近付くと群れていた魔物が判明する。


“グレイウルフか”

“普通のウルフよりちと強いヤツ”

“スコおじなら余裕の相手”

“ふっ、勝ったな。トイレに行ってくる”


 グレイウルフは通常のウルフより一回り大きい灰色の狼だ。集団で行動し単体の探索者を襲う。一応中層の魔物だが、正直そこまで強くない。群れると厄介だが。

 それにしても……グレイウルフが時々吹き飛ばされて消滅してるのだが。いやよく見ると魔石が散らばってる。


「いぃやぁああああああ! 引っ張らないでぇ! 死ぬ、死んじゃいますですぅううううううう!」

「いや声デカっ! 大丈夫ですか! 救助します」

「あ、あ、ありがとうございますです!」


“みみみ耳ががががが”

“”近くまで来ると更にうるせえ”

“もはや騒音”

“はよ助けてやれ”

“ワイらの耳の為にも!”


 自分も暫く耳鳴りが酷そうだ。さっさと倒してしまおう。

 それにしてもこのグレイウルフ、五月蝿くないのだろか……


 ***


 結論。1分と掛からずグレイウルフ全滅。


「ふいぃ〜、ありがとうです。助かったのです」

「いえどういたしまして……んん?」


 声はすれど姿が見えず。そういえば救助中も声だけは聞こえてたけど姿は確認出来なかったな。


“おっさん足元足元”

“ええ……こんな事あるん?”

“うせやろ”

“なんかおかしいと思ったら……”


 足元には下半身が地中に埋まった、フィギュアサイズの裸の幼女がそこにいた。


ここから第2章になります。ここから本格的にバズっていきます。




今回は評価ptネタではないです。


滝川「いつ気づいた?」

刃更「いつっていうか……声。だいたいキャストで白仮面∶???ってなっててもバレバレだっつうの」

滝川「あー……」


どうでもいいですが、最近新妹魔王の契約者観まして。因みに刃更は中村悠一、滝川は杉田智和。


うーん、この。

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― 新着の感想 ―
ピクシーとか小人とかでしょうか?
え、ptに無次元の執行かます気満々だったのに…
円10くんはアンチ活動より鍛錬をしなさいって、ほんとに、、、だから程度の低い人間的価値しかないんだよ、まったく、10円君とかよばれるぞ?そのうち
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