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第3話 夜襲

着々と準備が進み日が落ちきった時


「嫌な...予感がするな」

「父さん?」

「サルム馬車の用意を急がせろ」

「!?ですが...いえ分かりました」

「大変です!!旦那!!」


執事2名が慌てた様子で何者かを背負いやってきた


「?......アルフレッグ!?」


それは瀕死状態のアルフレッグだった


「...アル坊何があった?」

「申...訳...国、王が、」


傷が酷いのかはっきりと喋れないようだ。


「...」


しかしあれだけでだいたいは理解したらしい


「旦那様こちらへ兵来ています」

「...聖教国へ行く訳ではないよな」

「ええ、武装をしていますし量が多いです」

「さすがに聖教国へ行く訳ではありません」

「まずいな...サルム!馬車はどうだ」

「そろそろ着くはずです!」

「そうか...よしサルム皆を連れ今すぐ共和国へ迎え君たちは皆に伝えろ」

「「は!!」」

二人は部屋から出る

「...父さんは?」

「俺は残る」


衝撃的だったのか一瞬だけ静かな時間が流れるそれを壊したのはサルムだった。

「ダメです!!そんな事!!」

「全滅よりはマシだ」

「っ!?」

「ここで誰かが何とかしねぇと確実に全滅する」

「っ!...ならば私も!」

「馬鹿野郎!!」

「!!」


でかい声でサルムの肩を掴む。


「お前がいないならあの子はどうなる!!」

「!!!!」

「あの子を幸せにするんだろ!!お前がいなくてどうやって幸せにするんだ!!」

「...」

「っふ...まあ安心しろ俺は《斧武王》だぞあんな奴らに負けはしねえよ」

「...」


すると別の人が来た


「サルム様!!馬車の用意が出来ました!!」

「あ...」

「...そうだなサルムこの子の名を決めていいか?」


すると俺を抱き上げる


「...」

「ふむ...クロムお前の名はクロムだ...よしっ」


するとニカっと笑い俺をサルムに返した


「また後で会おう!!」

「...はい!!」


そして2人は別れ、サルムは馬車へ向かう。


「...あ!サルムこっちこっち!!」

「アイリ!」

「あれ?サルム、旦那様は?」

「時間を稼ぐそうだ」

「時間を稼ぐって無理に決まってるでしょ!!」

「それでも!!俺は父さんを信じる!!...また会うと約束したのだから!!」

「...サルム行きますよ!」

「っはい!」




「《斧武王》か」

「よう国王」

「まさか余が出ることになるとはな」

「っは!いつもあぐらかいて玉座の上に座ってるから戦況の動かし方も知らんねぇんだろ」

「...」

「今攻められたらまずいんじゃねぇの?」

「...黙れ」

「なんせこの国の3万の兵、すべてやってやったからなぁ」

「死ね」

「死ねないなぁ大事な家族の約束がある」


その日王国で《斧武王》ムルース・ベンと《最凶王》ペルドラゴ・シャリアの激突があった

たった二人のこの大戦は隣国を巻き込み王国の70%を犠牲に《最凶王》の勝利で終わった。

後にこの大戦を【王国大決戦】と呼ばれることになった。

《斧武王》の生死は不明であるが、死んだとされている。




そしてあれからの話をしよう





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