第27話 Eクラス改造計画 その2
あれから1週間、いつもどうりの練習をして俺とリリとカヤとともに帰路に着く。
放課後になり、俺はリリとカヤとともに帰路に着く。
「やっぱりリリは魔術のセンスがいいね」
「ほんと!?」
「うん、リリはすごいよ、最初からこれで良かったじゃん」
「えへへぇ」
あ、照れてる、最近リリが表情豊かになって結構面白いこの前まで世界に絶望してるような顔してたのに。
「...それで、エルさんたちはどうなんですか?」
「ああ、そうだな...」
マルス、ベルリ、リリ、カヤは成功した、4人とも自分の力を活かして戦えるようになった、今は技術的なものを身につけている途中だ、カヤには別のことをやって貰っているが今のところこの4人は順調だ。
問題はあとの4人だ、エルは一向に魔力が増える気配がないもちろんそんな簡単に魔力が増えるわけじゃない、ただ同じ時期に始めたベルリは見間違えるほど増えた、一方でエルは何も変わらなかった、俺の考えが間違ってるのか?シリカは結局何も分からなかった、ヴァルキリアの図書館はこの世界随一の情報が集まると言われているはずなのだが、全く成果はなかった、バルサは来ない、なんでや。
フィーアはミナを待ってる、精霊魔術はミナに聞けばいいと思ったから手紙を送った、なんなら他2名も見てもらおうと思ったからだ、それをリリとカヤに伝える。
「そっか」
「それでミナさんに連絡は取れたんですか?」
「あぁ...それはなぁ...」
実は連絡が取れていない、前会ってからそれっきりだ、ただ学園にいないわけじゃない、会いに行けば多分会える、でもルッピィ先生曰く、剣魔祭の準備で教師は全員忙しくなるそう、ルッピィ先生も忙しいらしく見るからに疲弊してた、ミナも多分大変なんだろうなぁ、思いながら納得している、ミナ仕事出来そうだし。
「やっぱり忙しいって?」
「多分ね、いつもならすぐに飛んでくるんだけどな」
「S級が飛んでくるの?」
まあ冗談は置いといて、とにかくフィーアに関してはミナ待ちだ、寮に着いてふたりと分かれ部屋に戻りドアを開ける。
「...え?」
「クロム様、遅くなってしまって申し訳ございませんでした」
「.........」
「...」
この部屋だけ時が止まったかのような時間が流れ、ミナはキョトンとした顔でこちらを見ていた、シャルは「どうするのよ」みたいな顔してた。
「...えっと、なんでここに?」
「?手紙をくれたじゃないですか?」
「まあ...送ったけど...」
「...私出てく?」
「あ~頼むよ」
シャルが出てったあとミナにフィーアに関して伝えるとミナは口を塞ぎ、難しい顔をした。
「...ミナ?」
「...なるほど、翌日会いに行きます」
「え、あ、明日!?」
「はい、それでは私はこれで」
そう言いミナは窓から飛んでった。
「まじで飛んでいきやがった...」
翌日、朝のホームルームの時、ルッピィ先生の隣にミナが居るのを見て全員驚いていた、すぐに全員校庭に出てミナにフィーアを紹介する。
「フィーア、です」
「ミナです」
なんか堅いな、エルフってみんなこんな感じなのか?
ミナはフィーアの顔に触れる。
「...やはり、貴方は」
「?」
「...?ミナ、フィーアのこと知ってるのか?」
「いえ知りません、精霊魔術について聞きたいのですよね」
「はい、よろしくお願い、します」
フィーアはミナに任せれば何とかなると思う、あとの3人はどうしようかな...
「精霊魔術は自分で使うのではなく、空間に使うのです、イメージは使いたい魔術を思い浮かべながら空気に魔力を込める感じです」
「...待ってそれってどうやるの?」
「私もわからない」
魔力を空気に使う...俺はてっきり魔力は放出することしか出来ないと思ってたけど違うのか?
「あ、できた」
「え、嘘!?どうやったの!?」
隣のフィーアを見るとなにか感じる。
「どうやって...」
「クロム様、精霊魔術は人族では使えません」
「...あ、そっか」
そういうことか、エルフは空気に魔力を使うことができて人族にはできないから人族は精霊魔術を使えないのか、なるほど勉強になった。
「精霊ってそんな簡単に力を貸してくれるの?」
「はい、精霊は至る所に存在しているので、かなり身近にいるのですよ」
俺のイメージ的には大いなる存在とか神秘的なものだと思ってたんだが違うらしい、受け答えができる精霊とできない精霊がいるらしく、受け答えができるだけで上位精霊呼ばれるそう、フィーアは既に魔力のコントロールを覚えた、人族の魔術と精霊魔術の違いは在り方だけで基本的には同じらしいそのため俺が魔術を教えることはできるらしい。
「そういえばミナは無詠唱魔術だよね?」
「はい、私は昔師匠に教えて貰いました」
「師匠!?ミナにも師匠っていたんだ...」
エルフは長寿だミナの言う昔ははるか昔のことだろう。50年か100年か...
「懐かしいですね、あれから500年ですか」
500年前かよ!!つまりミナは最低でも500歳以上ってことに...いでぇ!!
「なんで耳引っ張るんだよ!!」
「これは失礼、フィーア様これ以上施しは要らないようですので、次の方を見させて頂こうと思います」
「えそうなの?」
「ええ、あとは当人次第です、彼女は強くなりますよ」
「...そっか、じゃあシリカを見てもらおうかな」
「待ってください!!」
その声の主はエルだった、エルは切羽詰まった様子でミナを見ていた。
「確かエルさんでしたね」
「はい、シヴァー・グラッテ・エルです」
「長いのでエルさんと呼ばせていただきます」
「私ではあなたを治すことはできません」
「......え?いま、なんて?」
「私ではあなたを治すことはできない、と言いました」
「...そん、な」
エルは絶望した顔で膝を着いてしまった、正直俺も驚いている、ミナに頼めば解決できると思ったからだ、そっかダメなのか、エルは顔を俯いてしまった。
「治すのはクロム様です」
「え」
「.......あ?」
え?
「待って!治せないって!!」
「何故ですか?貴方は治癒魔術を使えるじゃないですか?」
「だからってエルを治せるわけないじゃん!!」
「いえ、魔力槽なら下級治癒魔術でも治せます」
「ま、りょく、そう?」
「魔力槽ってなんですか?」
「魔力を貯める臓器です」
「いや、それは分かるけど」
「そんな高度な治療はできないよ!」
「そんな高度ではありません、こちらに来てください」
そう言ってミナは俺の腕を引っ張ってエルに近づく。
「エルさんをよく見てください」
「よく、見る」
「要領は先程と同じです」
「さっきって、精霊のやつ?」
「はい、そう言っても...」
「大丈夫です、あなたならできます」
ミナの言うことを信じ、エルを、見る。
...なんだろう、なにかモヤモヤしているような...袋の中が破れているような。
「そこです」
魔力を消費し、魔術を使用する。
「下級回復魔術」
「治療は出来ました」
「え」
...あれ?
「もう終「治ったんですか!?」
「はい、既にエル様は魔力量が増えていますよ」
「え、あ、本当に?」
「それでクロム様」
「あ、はいっ!」
「先程の感覚を覚えてください、魔力感知というスキルです」
「え、スキル?」
自分に『鑑定』をするとたしかにスキル欄に『魔力感知』があった。
「魔力感知は戦闘において最重要技術です、敵の位置、使用する魔術、その全てを理解することができます」
「なるほど」
「それではシリカ様の方へ行きましょう」
「あ、はい」
「...あ、待ってクロム!」
「?」
「ありがとう!!」
そう言われるとなんだか照れてしまうな、治って良かった。
設定作るのムズい(´;ω;`)




