第26話 Eクラス改造計画 その1
魔剣祭まであと2ヶ月、それまでにこのクラスを戦えるまでにはしないとまずい、ただ今のところ戦えるのは俺だけだ、魔剣祭では何やるか知らんけど大食い対決とかじゃないのと魔術と剣術を使うことは確かだ、だから最低限こいつらを戦えるようにしたい。
まず始めたのは魔力強化を全員に教えることだ、魔力強化はこの世界の基礎中の基礎で誰もができる技術のはずだった、この中だとフィーアとシリカが出来なかった原因を考えて見たが、シリカは魔力暴走を恐れてしまい、上手く魔力を纏えないとわかった、しかしフィーアは全く分からない、魔力の練り方も魔力量も十分なはずなのに何故か出来ない、原因の手がかりもない、正直お手上げだ。
ひとまずベルリとエルの2人を呼び出し、魔力の件について話す、ベルリとエルは魔力強化は出来てはいたがめちゃくちゃ薄く、会ってないようなものだ。
やはり原因は魔力の少なさだが魔力が少ないことは全然なんとかなる、魔力というのは生まれで決まる訳ではなく成長は可能だ。
「聞いたことないんですけど...」
「すいません僕も知らないです...」
あっれぇ?
魔力は生まれた時から総量が決まっていると言われており、魔力が増えるとは考えていないようだ。
ただ生きた承認がここにいる、俺は生まれた時と今では魔力は全然増えている、そのためこの理論は破綻している、それと村長から聞いた話だと魔力というのは成長につれ伸びなくなっていくそうだ、まあ身長と同じといえばわかりやすいだろう。
「魔力を消費し続ければ魔力は増えるはず」
「...本当ですか?」
「ああ、多分な!」
「多分って...確証は無いんですか!?」
「お、おう」
声をあげたのはエルだ、いきなりでかい声を出したのでびっくりした。
「確証は無いけど間違いないと思う」
「なぜそう思うのですか?」
「俺は3年前からずっと魔術の練習をしてきた、実際それで魔力は増えてる」
「...なら、どうして私は」
エルが何か言っていたが聞き取れなかったがとりあえずこの2人は魔力強化を続けて貰うことにした、もちろんこれで解決するとは思ってない。
次はエルには下がってもらってマルスを呼んだ、マルスとベルリは剣の才能がない、2人とも剣のこだわりもないつまりこうする。
「弓...ですか?」
「こっちは槍だ」
「そう、2人にピッタリだと思ってな」
マルスには弓を、ベルリには槍をプレゼントした、って言ってもあんまいいもんじゃないそこら辺の鍛冶屋で1番安いものだ、ちなみに俺はサルムから大金を渡されているため金にはあんま困らないのだ。
マルスの集中力の高さを活かすなら弓が1番と考えた、ベルリは単純に間合いを伸ばしてしまおうということで槍を勧めた、まあまだ試作段階だ、問題点は出でくるだろう。
次はリリだ、リリは決めてある。
「ユニークスキルは諦めてまずは魔術を覚えよう」
「分かった」
リリはあれからなんか知らんけど素直になった、助かるけど昨日までのリリを比べると違和感がすごい、でもまあ元気出たようで良かった。
リリは元々魔力は多い方だ、一応剣士になることも提案はしてみたけど魔術がいいの一点張りだった。
次はフィーアだ、フィーアは魔力量が多いが何も出来ない、正直解決策がない、だから今日は色々調べることにしたんだけど...
「フィーアってもしかしてエルフ?」
「うん」
「...なるほどね」
やっと分かった、実はエルフと人族の魔力は違う、ミナから聞いた話だけど人族は自分が使うことで魔力を消費するけどエルフは魔力を消費して精霊に魔術を使って貰うって聞いた、そのことをフィーアに教えると。
「へぇ...そうなんだ」
あんま興味無さそうだった。
「私、捨て子だった、拾ってくれたおじいちゃんに魔術、教えてもらった、でも、出来なかった、育ててくれたお礼したくてここ、来た、でも...やっぱりダメだった、だからお願い、クロム、私に精霊魔術を教えて」
フィーアは決意のみなぎった目でそう言った、俺の答えはもちろん。
「無理!!」
「!?」
「って言うか俺は人族だから精霊魔術は教えられないんだよ」
「あ、そっか」
「まあアテはあるから問題ないよ」
「なら、良かった」
そう言うとフィーアはいい笑顔を浮かべた、思わずドキッとした、エルフってなんでこんな顔いいんだよ。
そして最後はシリカだ、シリカは魔力調整が下手ですぐ暴走してしまう、おそらく技術面の問題のため魔力の使い方を教えてやれば何とかなる気がする。
そう思ったんだが...これは...違うな。
シリカが魔力を貯めると魔力が分散する、簡単に言うと魔力を貯めることが出来ない、そのため中途半端な魔力になり、そのまま魔術を使うと暴走する。
もしかしたらシリカが1番難しい問題を抱えてるかもしれない。




