第14話 スキル
翌日、ララとリリの旅立ちの日がやってきた、ちなみにあの後俺はサルムに叱られ続けた。
なぜ教えなかったのかとか、魔術は危険だとか、言いたいことはわかる、誰だって自分の子供は想うものだ、ミナのおかげでその場は許して貰えたが多分まだ怒ってる気がする。
ひとまず俺はララとリリの家に行こうとこっそり抜け出してきた。
これで最後だ、別れはちゃんとしなきゃ。
「あ!クロム!!」
「来てくれた」
「おう、当たり前だろ」
そんな挨拶をしていつもどうりの会話を続ける。
「昨日父さんに魔術のことバレちゃってさ」
「言ってなかったの?」
「え、2人はお父さんに話してたのか?」
「うん、許可してくれた」
「そ、そうなのか」
「あ、そうだ!聞きたかったことあったんだ!」
「昨日のあの魔術、何」
「ああ、あれか範囲が広いだけの氷結魔術だよ」
「氷属性魔術!?」
「え?」
「それ、使える人、少ない」
「え、そうだったのか」
「そんな魔術も使えるなんて...やっぱクロムはすごいなぁ」
そんな会話続けると。
「お時間です、こちらへ」
「あ...はい」
「...」
「...そんな顔すんなリリ、ララもだ」
「「......」」
「大丈夫だよ、俺もすぐそっち行くから」
「約束、だよ」
「絶対...こっぢに、ぎでね」
「大丈夫だって、ほら泣くな」
「うぐっ、ひっぐ...」
「...それじゃあ、またね」
「...ああ、またな」
そうだ最後じゃない、また会おう。
その後、馬車が見えなくなるまでそこにい続けた。
「寂しくなるわね」
「...いつの間に」
「最初からよ」
「そっか」
いつの間にいたのか分からないが村長がそこにいた。
...一つだけ、聞きたいことがあったな。
「ねぇ村長」
「ん?なぁに?」
「ユニークスキルがなくても学園には行けるの?」
「行けるわ、でも年が7つ以上じゃなきゃダメよ」
「7歳...か」
今俺は4歳だ...3年か長いな、かなり待たせることになるかもしれない...
「それに最近は入学試験が難しい、って聞いたわ」
入学試験...そんなものもあるのか。
そうか
強くなる理由ができた
「村長」
「ん?」
「これからもよろしく」
「...ええ、もちろん貴方は強くなれるわ」
目標を掲げ俺は今日もいつもどうり生きていく。
そして1年後。
ここは人知れずに栄える村その端の森、そこに綺麗な妖精がひとりいた。
「ファイアショット!!」
そんな妖精に、火の散弾を飛ばすのがこの俺だ。
尚渾身の俺の魔術はかすりもせず全て躱された、ただ当たるとは思っていない、1年間の修行でそれは分かってる。
だから次点を考えてある。
「はあぁぁぁぁぁ!!」
「...」
風魔術で強化した剣を横に振る、しかし涼し気な様子で受け止める、その瞬間ミナか消える。
「くっ!?」
「...」
(やっぱ、速すぎんだろぉがよ!!)
ミナは強化魔術をかけた目でも追いつけない程速い。最初に見た時は文字通り消えてた、そこらじゅうから声が聞こえるから怖いくらいだ。
今もまだ見えはしないが音で判断しようと思う。
「火炎槍!!」
「!」
火炎槍は速い槍のような火を出す魔術だ。
しかしスピードが速い代わりに威力が低い、しかし足を止めた。
ここで仕留める。
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「惜しかったですね」
「くそぉ」
「最後の魔術は私でも躱しきれませんでした」
そう言って頬の傷を払う。
「まさか1年でここまで強くなるとは、さすがに想定以上です」
「...そんなに?魔術覚えただけじゃん」
「いえ、強化魔術なんてほとんどの人間は使えませんよ」
「そうなのかな…」
ミナ曰く、俺は想像力が豊からしい、そのおかげで魔術を覚えやすいと言われた。
多分これは異世界人だからだと思う、確証はないがそんな気がする。
「さて、そろそろ着きますよ」
「...そういや結構久しぶりだね、アデヴァーレに来るの」
「確か...半年前のあの事件からですね」
「あれ、半年も?結構時間たってたんだな」
「着きましたよ」
「うん、それじゃあ行こうか」
「おや、あなたは...」
「あ、どうも」
今日は俺の鑑定の儀式の日だ付き添いはミナ1人、神父はララとリリの儀式をした人と同じだ。
どうやら俺のことを覚えているらしく、少し驚いた様子でこちらを見ていた。
「次」
「よし!それじゃ行って来るね」
「はい、お待ちしております」
去年より人は少なく、鑑定はすぐに終わった。
「.........」
「えっとどうしました?」
「あ、いえ...申し訳ありません、こちらを」
神父さんが絶句していた、ので聞くと紙を渡された。
「......え?」
見てびっくり、見たことない量のスキルがベッタリと紙に書いてた。
数えると18個もスキルがあり、10でも珍しいのに18なんておそらく前代未聞だと思う。
「な、なにこれ」
...なにこれ




