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第12話 幼馴染の旅立ち

「詠唱が遅いです

反応が遅いです

動きが遅いです

力を込めなさい

魔術のタイミングが悪いです

全てをこなしなさい」

「できるかぁ!!」


あれから俺はミナの提案どうり修行をつけて貰うことにした。

S級の修行がどれほどかと思っていたが想定以上にとんでもない過酷すぎるものだった。


「何をへばっているのですか」

「きゅ、休憩しよう、もう2時間もやってるよ」

「疲れたのですか?」

「そう!疲れた!!」

「そうですか、なら...《身体回復(ヒール)》」

「…ん?」

「これで疲れは取れたはずです」

「...嘘でしょ」


という事があって、半日はミナとの修行で潰れていた、それなのに疲れは全くない。

ちなみに村長との修行もはまだ続けている、村長からは技を、ミナからは実戦を学ぶようになっていた。


「てか俺は魔術師なんだけど!?」

「ええ、存じてますよ」

「じゃあなんで()()の修行なんてしてんだよ!」

「いずれ分かります」

「そう?」

「ええ、もちろん」

「...なら、いいけど」

「そうですか、ならあと1000回素振りを続けましょう」

「この鬼がァァァァァ!!」


そんな日々が半年以上続いていた時、ララとリリが5歳になると聞いた、この世界では5歳になるとスキルを確認する儀式をする必要がある。

本来ならここでスキルの有無の確認をする大切な儀式なのだが、俺の場合残念ながらユニークスキルがないことは知っているためあまり興味は無い...ん?待てよ。

そういえばどんなスキルがあるのかとかは知らないな、確かすごいスキルもってるとか言ってたな、いきなり楽しくなってきたぞ。


「っと言うことで今日はララとリリの儀式を見に行きます!」

「ダメです」

「なんでよ!?」

「あら、ミナちゃんそれはちょっと酷いんじゃない?」

「村長さんもそう言ってるし!!」

「...わかりました今日だけは特別ですよ」

「っし!!」


そんなこんなで俺はララとリリ、ついでにミナとともにアデヴァーレへ向かうことになった。

儀式はアデヴァーレでやるらしく、正式な教会とかでやるらしい。

もちろんこの村にそんなものは無いのでアデヴァーレに行って見ようということだ。

ちなみになんで親がいないかと言うと、今は冬が近づいているため食料を確保しなければ行けない、そんな中流石にララとリリの父親は村のことを後回しにしようとしたがS級冒険者(化け物)が護衛すると言い出したため安心して任せてくれたらしい(ミナ談)。

ちなみに俺は無断でここに来てる。


「すごぉぉぉぉぉい!!」

「ここが、アデヴァーレ!村の外!!」

「え?あ、そっかそういえばララ達は村の外に行くの初めてか」

「うん!だから結構楽しみだったりしてね」

「!?クロムあれなに?」


2人とも初めての都市で興奮が止まらないようで今日の目的を忘れているようだった。

それからしばらくすると教会に着いた。

教会の中は想像通りで左右に椅子があり右には子供たち、左には大人が多いように感じた、儀式はもう始まっているらしく、神父らしき人が奥にいた。


「部外者は左ってこと?」

「そうですねマリア教では右を神聖視しているので5歳の子供たちに祝福するため、と伝えられています」

「へぇぇじゃあララとリリは右だな」

「うん、そうだね」

「...行ってきます」


そうして俺達は左、ララとリリは右に分かれる。

俺とミナが座り、ララとリリの順番を待つ。

そしてその時が来た。


「次」

「は、はい!」


最初はララだ、神父は教本を右手に持ち、ララを見る。


「...これは、なるほどこれがあなたのステータスです」

「あ、ありがとうございました!!」

「あの紙ってなに?」

「あれは自身の考えているものを紙に投影する魔道具です」

「あ〜なるほど」

「次」

「なんか、あの人疲れてるな」

「そうですね、おそらく今朝からあのように《鑑定》を酷使し続けたのでしょう」

「鑑定?」

「スキルのひとつです、自身より下のステータスを見ることが出来ます、マリア教の神父には必ず待たなければならないスキルです」

「へぇ、そんなスキルがあんだね」


そんな話をしていると、リリの番が来た。

「...これは...そんな、馬鹿な...」

「?」

「あの...なにか?」

「...失礼しました、これがあなたのステータスです」

「あ、ありがとうございます」

「......」

「なんかあったんかな」

「見て!クロム!!」


ララが興奮気味に先程神父に渡された紙を振り回してこっちに来る。


「見て!これ!!」

「えっと...これって、ユニークスキル!?」

「そう!!すごくない!?」

「いや、すごいよ」


神父が驚いてたのはこれだったのか、あれ?ララじゃなくてリリじゃなかったけ?


「クロム...」

「お、リリはどうだった?」

「見て、」

「ん?.........ユニークスキル!?」

「え!?リリも!?」

「も、ってもしかしてララも?」

「うん、私も...」

「それと...このスキルって同じじゃないか?」

「え、あホントだ」

「こんなことってあるの?」

「いえ、聞いたことがありません」

「ミナが言うならなぁ」

「...とりあえず帰ろ!私もう疲れちゃったよ」

「ま、そうだな」


その後、俺たちは安全に村に帰った。

...ユニークスキルとはその人のみが持つはずの強力すぎるスキルだ、ひとりだけでも強力なはずなスキルが2人も持っているのだ。


「うぅ、羨ましいぃ」

「なんかいった?」

「...いや、何も!」

「何よ...」


村に着くとすぐに解散することになった。

そして、事件は翌日に起きた。




翌日、騒がしい音とともに俺は起きた。


「な、なんだ?」

「クロム、起きたのかい?」

「あ、おばあちゃんなんか騒がしくない?」

「そうねぇこの村にユニークスキル持ちが生まれてしまったからねぇ」

「ララとリリのこと?」

「そうよ」

「あれってマリア教?」

「ええ、マリア教を通じて...そうね、少し遠い所へ行くわ」

「...遠いところって?ってことはララとリリはこの村から離れるの?」

「...選択権はあの子たちにあるわ、でも...」

「...そっか」


そうか、そうなのかララとリリはどこかにいくのか。

それは少し...寂しいな。


「クロム!ララちゃんたちよ」

「あれ?行くんじゃなかったの?」

「そんなすぐは行かないわよ」

「あ、ソスカ」


玄関に行くとララとリリがいた、2人とも少し俯いていて...少し、落ち込んでるように見えた。


「どうしたの?2人とも」

「...あ、あのね…」

「着いてきて欲しいの」

「?...分かった」

「ありがと」


大人しく着いていくと、そこはいつも魔術の教えて貰っているとこで村長が待っていた。


「...で、何?なんで村長もいるの?」

「それは、お二人さんから直接聞いたらどう?」

「...クロム」

「お願いがあるの」

「「私たちと戦って欲しい」」


...あ~なるほどまあよくあるよなだって村長さんがいるもんな兄弟子対妹弟子(2人)ってことか、っと言うとこでみんなが思ってることをはっきりと声に出して言おう。


「なんで!?!?!?」


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