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第11話 S級冒険者 『妖精剣』 ミナ

「ああ、やっと見つけました。この日をどれほど待ち望んでいたのでしょう

「あ〜、えっと...誰で」

「このアマがぁぁぁ!!」

「...あ、全員止まりなさい!!」


チンピラの叫び声で正気を取り戻したアリアが剣を抜く。


「へっ、ただの衛兵に何が出来んだよ!!」

「2人でかかればイチコロだろぉがよぉ」


2人のチンピラが片方は斧で、片方は剣を持ち、アリアさんに襲いかかる。


「死ねぇ!!」

「はぁ!!セイ!!」

「何!?」

「ああ!?」

「「ぐ、がぁ!?」」

「!?...すごい」


アリアさんは剣先でチンピラの剣を落とし、チンピラに向かって突進する、チンピラを盾に、斧を持つチンピラに迫まり、そして2人のチンピラを同時に斬る。


「あの衛兵...腕が立つな」

「頭ぁ、どうしたらいい!?」

「...とりあえずあのガキと女を連れていくぞ」

「ヘイ了解!!」

「来る!お姉さん!!ここから逃げて!!」

「いえ、ここはお任せ下さい」

「え!?」


そう言うと女性は布を外し、顔を見せる。

その顔はとても美しく、綺麗な金髪で誰でも2度見してしまうような美人だった。

何よりめちゃくちゃ尖っている耳!


「エルフだ...」

「エルフだとぉ!?」

「...」

「エルフだぁ!?最近はかなり売れるって言うあのエルフかぁ!?」

「...」

「金髪の...エルフ...2対の剣に、杖...まさか、そんな、馬鹿なことがあってたまるか!?」

「金髪のエルフ!?それにあの妖精王の印!!」

S()()()()()『妖精剣』!!」


この世界の冒険者には8つの階級がある。


G級、最初の階級、留まることはなくすぐに上がる

F級、冒険者の中でも底辺の階級

E級、一般人よりははるかに強い

D級、ここから上がることが難しくなる

C級、第3級冒険者 ちょっとした群れ程度なら余裕

B級、第2級冒険者 例のゴリラの群れくらい余裕

A級、第1級冒険者 ドラゴンくらいなら余裕


そして、最後の階級である。


S級、目指すものはいない、目指してなれるものでは無い。

ドラゴンの群れは赤子のように、災害はなかったことに。

この全てが誇張では無い化け物。


それがS級冒険者。

世界に9人しかいない最強の化け物。

それが目の前にいるのだ。


「え、S級...だと?」「そんな馬鹿な!?」「こんなところにいるわけないだろう!?」


チンピラは全員もれなく絶望に落とされた。

空気が変わった。

あの猿でも感じたことの無い殺気。


「全員、殺してやる」

「「「「「!?」」」」


この場の全員が絶望した。

チンピラたちは死を覚悟した実際ほとんどが漏らしていた。


「ま、待ってくれ!!『妖精剣』様!!」

「「!?」」

「こ、殺すことは無いと思うんです!やっぱり」

「ミナです」

「......え?」

「ミナ、とお呼びください」

「...えっと、ミナさん」

「ミナです」

「ゑ?」

「ミナです」

「.........ミナ」

「はい」

「殺すのは...やめましょう」

「はい」


.............なんだこれ?





あれから数時間後チンピラ達は他の衛兵達に連れていかれた、よく問題を起こす人達だったようで衛兵さん達は疲れた様子だった。

かという俺はと言うと。


「...つまりこのブレスレットには追跡魔法なる物がついていてそれを追ってきた、と」

「その通りです、アイリさんから泣きながら縋られて...」

「泣きながらって...」

「...」

「...」

「どうかいたしましたか?」

「あ〜いや、ナンデモナイデス」


あれから『妖精剣』であるミナは俺たちに着いてきている、俺たちと言うより俺にだが...

そんなこと考えてると俺達はアイリと合流した。


「ああ!!クロム!」

「あ、ごめんなさい」

「良かったぁ無事で...その人は?」

「えっとぉ」

「初めまして奥様」

「奥様!?」

「どうかお願いします。私をクロム様の専属メイドとして雇って欲しいのです」

「...ん?」

「私をクロム様に付かせて欲しいのです」

「え、ええ??」


うんそうだよなお母様、それが正常だよな、やっぱり俺もアリアさんも間違ってなかった。

実はさっきからずっとそう言っているのだ、でもなぁS級冒険者って全員化け物って言ってたしなぁ。


「と、とりあえずサルムに聞いてみましょ」

「あ、流した」

「しょうがないでしょ私が決められることじゃないわ」

「いや、でも気持ちは分かりますよ」

「でしょ!!アリアさんっ」


ということで全ての判断はサルムに任されることになった、しばらくするとサルムらしき人影が見えた、背がとても高いためわかりやすい。


「サルムさ、ん」

「...え?」

「え、嘘だろ」

「旦那様初めまして私はミナと申します、メイドとして雇っていただけないでしょうか」


そこに居たのはサルムが抱かれている子連れの女の姿だった。


「え...あ、アイリさん?」

「あ、アイリ違うんだ」

「......」

「お、お母様?」

「雇っていただけませんか?」

「こ、」

「こ?」

「あ、アイ」

「このっ裏切り者ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「グボォォ!」

「父さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

「ど、どうしよう私のせいで...」

「雇っていただけませんか?」

「ああ、もうめちゃくちゃですよ...」






「えっとつまりクロムの世話をしたい、と」

「はい」

「...親としては警戒心が低いと感じると思うが...私はあなたを信じてる、クロムをよろしく頼む」

「ありがとうございます」

「...お父様その顔でかっこつけるのは無理だと思うよ」


サルムの顔はアイリにボコボコにされていた。

俺たちは街の宿で休んでいた、サルムが気絶していたのもあるが今日は元々その予定だった。

ちなみにアイラは衛兵の仕事があると帰った、ミナは

自ら金を出し、同じ宿にいることになった。

それと同時に例のサルムの浮気相手もここに泊まることになった。

それにしてもサルムの浮気相手はとんでもないやつだ、性格が悪いとかではなく、ただただその立場がまずい。


「そもそもなんであなたがいるんですか!?()()()!?」

「それ、は」


その人はサルムの元カノ、いや違う()()であるミラ・ミネルバだった。


「...いろいろすれ違いがあったんだ」

「サルムは黙ってて」

「はい」


情けないぞ、父よ。


「私は、サルムが生きてるって...知って」

「ちょっと待って...ひとつだけ聞きたいことがあるの」

「はい...」

「その子は誰の子?」

「...この子は、サルムの子じゃ...ない、わ」


じゃあ誰の子か?とは聞く人はいなかった。


「...話を聞かせてもらえる?」

「はい、もちろん...ですが」


あれ?こっち見てるけど...なにか?


「ああそっかじゃあクロムそろそろお時間だからおねんねしましょう」

「......」


そのまま寝たふりをしたが外へ行っていたせいでその後の会話は聞けなかった。





翌日、俺たちは村へ帰るため来た時とおなじ馬車で帰った。

この馬車は4人乗りだったがミナは馬車の外で走って追いついていた。


「ミナさ」

「ミナです」

「...ミナ大丈夫?」

「ええもちろんS級の名は伊達じゃ無いんですよ」

「あ、ああそう?ならいいけど」


そんな話をしているともうつきそうだ。


「疲れたな…」

「誰のせいよ」

「うぅごめんなさい」


サルムとアイリがそんな話をして、後ろではミラがものすごい居心地悪そうに赤子を抱いていた、名前はエルトと言うらしい。


村に着くと俺達はすぐに休むことにした。

でも俺はあんま疲れないんだよな...よしっとりあえず俺はいつものとこ行ってまた魔術の練習してやろうかな。

と、考えていると。


「どこに行くんですか?」

「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!!!!!!?????????」


後ろにはミナがいつの間にか着いていた。

も、もしかしたらミナ伝いにサルムとアイリに伝わるかもしれない。

あの二人謎に過保護だから言いたくないんだよな。

しかしこの人は何考えてるか一切わからん、どんな行動に出るか...


「魔術の練習ですか?」


なんで知ってるの!?


「えっとぉ」

「私があなたを強くして上げましょう」

「...え?」


......え?


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