プロローグ
初投稿です!!
稚拙なところがあると思いますがよろしくお願いします!!
痛い、体が動かない、声も出ない。
(俺はどうなったんだ)
馬鹿な頭で何があったか思い出そうとする。
(そっかあの子を庇って)
周りを見回すとそこには足を擦りむいて足から血が少し出ていた半泣き状態の女の子がいた、俺はあの子を庇い車に轢かれてしまったようだ。
(無事...だな)
幸いその子は足の傷以外には怪我もなく無事のようだ、ただ本人は何が起きたか分からないようだ。
すると、あの子の父親だと思われる人が電話をしながらこちらへ近ずいてくるのがわかる、おそらく救急車を呼んでいると思う。
(俺そこまで重症なのか)
車に轢かれたのだ当たり前だろう、どうやら思っていたより頭がに状況を理解していないようだ。
それと同時に理解してしまう。
俺はもう、助からない。
(クソ、まだやりたい事とかめちゃくちゃあったのに)
やり残したことはあるが正直俺が死んでも迷惑をかける人達は少ない、家族は悲しむだろうがそれだけだ。
それより助けた子の方が若い、俺も若いが未来ある方がいいだろう。
これが俺の人生だ、それだけの人生、そんな人生だ。
(....た...ない)
(...にたくない)
「死にたくない!......」
本心は届かず、意識は薄れていく。
そして、完全に気を失った。
俺は多分、死んだ