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空白のイテル  作者: 阿古しのぶ
子育て編
13/292

人の子を拾ってから八年と二ヶ月後

 人族支配地域の中で最も広大な土地を持つ帝国領域までやって来た。


 ここは人族の数ある国の中でも圧倒的な武力を誇り、千年に渡り魔族と敵対関係にある国家。

 例に漏れず、ここ百年あまりは大人しく、侵略は行っていないと聞く。


 私たちは行商人の馬車に護衛依頼のついでに乗せて貰って、移動していた。

 帝国領域に入ってから、明らかに魔物との遭遇回数も減った事で、スペロは少し驚いてる様子だった。


「なんでこんなに魔物が少ないんだ?」


 すると馬の縄を持つ行商人が教えてくれた。


「そりゃファルナス騎士団のお陰さ」


 ファルナス騎士団。私も初めて聞いた。

 どうやら五十年ほど前に設立された、帝国の精鋭部隊らしい。


 商人のおじさんは話を続けた。


「私も昔、ファルナス騎士団の『七本槍』のお方に助けられた事がありましてね。複数の魔族をあっと言う間に倒してくれました。あれはもはや勇者様ですな」


 そんなのが七人もいるとなると、魔王が人に紛れるように指示してきた理由も分かった気がする。

 人族には勇者以外にも大魔族に匹敵する英傑は存在する。それぐらいでなければ最大の武力国家などと大それた呼称が成される訳はないのだ。


 こうして帝国領に入って最初の街、グランコールに到着した。

 以前立ち寄った城塞都市に匹敵するくらい大きな街だ。これで首都ではないのだから人族の繁栄力には感心すら覚える。


 しばらくはこの街に滞在して、帝国についての情報収集と、路銀稼ぎが必要になる。

 今度はスペロに冒険者登録してもらって、修行がてら魔物の討伐依頼を熟して貰おうか。

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