表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/47

魔獣が教えてくれた事と、世間一般の差

本日2度目の更新、間に合いました! 頑張りました!



 その日、帰宅した俺とシアは、兄や祖父や母、この前まで王都に出張していた姉と食卓を囲んでいた。

 

「いやはや、アルト。開拓は進んでいるようで何よりだな。正直、畑一つ分の収穫を一人で終えたのは驚いたぞ」


「いや、俺だけの力じゃなくて。シアやスライムたち、仲間の手があったからだよ」


 事実、俺だけではどうにもならなかっただろう。そう思って言うが、


「その仲間も、羊飼いのスキルで、君自身が努力した結果だとも。アルト、そこは誇りに思って良いんだよ」


 兄はそんなことを言って褒めてくれた。

 

 食卓に並ぶ美味しいご飯を食べながら、しかも褒めて貰える。

 とても嬉しいなあ、と思っていると、

 

「アルトも頑張ってるし、私も教授の仕事、もっと頑張ろうかしらね」


 そんな事を姉が微笑みをもって言った。


 姉は最近、王都に出張して仕事をしているらしく、大変だと話は聞いていたのだが、


「ティアラ姉さんがやってるの、王都の魔法学校の教授だっけ?」


「そうね。パーティーの仲間に頼まれたからちょっとだけやってるの。この前は、召喚術を教えてきたんだけど、大変だったのよ?」


 その言葉に、兄が反応する。

 

「優秀な学生のクラスを担当していると聞いたが」


「勿論、職業的には優秀だと思うわ。得た職業は 《魔術師》とか《魔導研究者》とか、そういう子たちばかりだから。でも、自分の職と能力にプライドがあり過ぎるのか、頑張り過ぎちゃってね。……というか、アルト、召喚術って知ってる?」


「あ、うん。本でも読んだことはあるかな」


 基本的な事だけしか書いてなかったので。あとはシアに言われるがまま覚えているというか。ほぼシアが先生になって教えてくれている知識しか持ってないけれど。

 

 そう思っていると姉が追加で解説してくれた。


「召喚術ってね、一回召喚したら、召喚した子を戻さないと、魔力の負担が倍増するし、コントロールも難しくなるから、次の召喚を使えないの」


「え? そうなの?」


「ええ。でも、召喚魔法って難易度も高いし、魔力消費も大きいから、一回目の召喚も上手くいかないし。上手く行っても、返し忘れて二回目の召喚をしようとした子や、無理する子もいてさ。その子たち、魔力を使い過ぎてぶっ倒れちゃったのよ」


 姉は、吐息する。


「それを機にこっちの言う事や注意点を守るようにはなったけれど。大人数を見るのは難しいなって思ったわけなの。まあ、頑張りがいあっていいけれどね」


 そんな姉を見て、そして俺を見て、ジンも頷く。


「ティアラもアルトも努力しているのだな。俺も剣の道を究めるために、頑張らねばな!」


 そんな感じで、家族の会話を夕食の最中、聞いた訳だが。

 

 自室に戻った俺はシアに聞いてみた。

 

「同時召喚、あんまり普通じゃないみたいだな?」


 シアも不思議そうな顔をしている。


「おかしいわねえ? 100年前は結構使える人間見たんだけどなあ。……人間じゃなくてエルフだったかしら……? でもまあ、貴方は使えるから良いじゃない」


「まあ、そうだけどさ」

 

 どうやら、世間の常識と教えの間に差があるようで。

 同時召喚の使いどころや消耗度の感覚など、掴んでおいた方が良さそうだ。


【お読み頂いた御礼とお願い】


 お陰様で、日間top10入り、ありがとうございます!

 目標の表紙入り、5位以内まであともう少し! 


 このチャンスに、皆さんのお力添えと応援を頂ければ非常に助かります!!


「面白かった」

「毎日連載、頑張ってるな」

「アルトとシアの続きが読みたい!」


 少しでもそう思って頂けましたら、広告の下にある☆☆☆☆☆のポイント評価、そしてブックマークの登録をして頂けますと、作者のモチベーションになります!

(☆5個で10ポイントになります。この10ポイントを頂けると本当に嬉しいです!)


 どうぞよろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
●書籍版のお知らせ
 お陰様で書籍化&コミカライズが決定しました! ↓の表紙から公式サイトに飛べます!
b28ih2vbeyxk5icv7qnt5ef6j71f_y5w_m8_vl_k7na
― 新着の感想 ―
[気になる点] 返し忘れて→戻し忘れてor帰し忘れて? でも物(扱い)の場合、返し忘れてであってるか? [一言] 面白いです。
[一言] 人化したシアをもっと出してください!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ