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作物の効果が出た。ステータスに変化があった。

 次の日の朝。


 昨日の食事を終えてから、色々とミゲルと話をしたのだが。

 

 役員の会議は明日行われるとのことで。

 迎えは明日の午後に来るそうだ。

 

 なので今日は普通に過ごそうと、日課のトレーニング――屋敷の中庭に出て、重めに作られた剣の素振りをしようと思ったのだが、

 

「……軽い?」


 明らかに、手にした剣が軽く思えた。

 

 戦闘職で有名だからか、グローリー家には筋力トレーニング用に重く厚く作られた剣がある。全く鍛えてない人だと一度振るのにも苦労するものだ。

 

 ……今の俺でも、筋肉はついたけど、こんなに軽く使えるほどじゃなかった気がする……。


 少なくとも昨日までは、もっと重さを感じていた筈だ。

 

 なんだろうか、と思っていると、


「おお、アルトもトレーニングか! 精が出るな!」


 兄が小走りでやってきた。


「あ、ジン兄さん。走り込みですか」


「ああ! 昨日、夕食を食ってから体が軽くて軽くてな! 今日も調子がいい。朝は、汗を流すには持ってこいだからな」


 と言って、屋敷の中庭から、外に向かって走り出した。


 一歩で数メートルを進んでいく加速度をしている。


 兄は元々、素早いので、驚きは少ないが、それでも、、

 

 ……今日は一段と素早いなあ……?

 

 気合いが入っているのだろうか。ともあれ、そんな疑問を得ながら日課のトレーニングを終えた俺は、シアと共に農場へ赴く。 

 

 今日も開拓だ。

 

 一個の収穫物が終わったからと言って、まだまだ買ってきた作物の苗は育ち切っていないし、耕してもいない土地はまだまだある。

 城の瓦礫が残っている場所もあるし。

 

 ……地道に、ちょっとずつでもやっていかないとな。

 

 そう思って、鍬を振るうのだが、

 

「……?」


 畑を耕しても耕しても、いつもより疲れがこない。

 鍬が、軽いし、土だって簡単に耕せる。

 

 ハンマーで、地中の岩や、硬い瓦礫を砕く作業もしているのだが、それすらも、いつもより楽だ。


 ……この感覚は……。

 

 近いものを、一度味わったことがある。

 一気にレベルが上がり、一気にステータスが上がった、あの時の感覚だ。

 

 ……その時よりも数段弱めというか、気持ち悪くはならないほどだけど……。

 

 ただ、もしかして、と思ってステータス表を広げてみる。すると、



《羊飼い》アルト・グローリー レベル360

筋力  A(+D)

知力  D(+D)

魔力  D (+D)

体力  D (+D) 

速力  D (+D) 

異常耐性力 C(+D)

 

 

 と、見慣れないものが、あったのだ。


【お読み頂いた御礼とお願い】

 本作品をここまでお読み頂き、有り難うございます。


「面白かった」

「この先が気になる」

「アルトとシアの続きが読みたい!」


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― 新着の感想 ―
[一言] んん? これはつまりエルフのトマトを食べたことで 本来の能力にDランク相当のバフがかかったということかな? 食事から得られる効果としては破格ですねぇ! 流石、本来は十年掛けて育てるトマト。 …
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