スピンオフ タルタルエビその後
練習メニュー下ネタサブタイトルシリーズが一つしか出てないとまずいと思って書いたスピンオフになります。
タルタルエビ目線
先輩達は県ベスト8を決めて部活を引退された。佐藤先輩から部長は2年の篠崎先輩に譲られ、一時代を築いたあだ名と下ネタ練習メニューは刷新されるはずだった。なのに何故
「タルタルエビ、このボール、調整しといてくれ、」
「タルタルエビ、ベジタブルにテーピングの補充頼んどいて。」
何故、無くならないのだ。あだ名呼び。
挙げ句の果てに
「タルタルエビ、次は必殺谷間見せレシーブだから、タイム測っといて。よし、谷間が綺麗に見せられるまで特訓だー!」
練習メニュー名まで変わらないじゃないか!
仕方ないので、次期部長と言われている一年の部員大野くん(あだ名は巨乳、こんな解説いります?)を部活中ではなく、授業合間の休み時間に捕まえて問いただした。
「なんで、あだ名呼びとか練習メニュー名とか佐藤先輩が引退したのに変わらないのよ。あれ、セクハラ入ると思うのよ。そのうち大問題になるわよ。顧問の意識も低いわよね。」
と腕を組んで威圧してみた。大野くんは熊のような巨体を縮こませて
「練習メニューはもとの名前を言っても通じないと時間ロスだから。まあ、徐々に。あだ名は大崎先輩が残せって」
と答えてきた。そこで、ダーリンの名前が出てきてびっくりした。
「大崎先輩は、あだ名呼びに染まってなかったのに。なんで?」
「さあ〜。俺にも分からないよ。お前の方が仲良いんだろ、聞いてみれば」
「やあだー部員公認?照れちゃう」
バシバシと大野くんの背中を叩きながら、これ以上問い詰めても仕方ないなと思い、後で、ダーリンに理由を聞かなくてはと下校デートを企てることにした。
ダーリンが佐藤先輩の彼女への想いを(佐藤先輩へではない。冷静に考えてダーリンに限ってあり得ない。よし。)諦めたかどうかは分からない。でも、私のSNSに返信はくれるし時々一緒に下校してるし、何より真帆って呼ぶ声が優しくって大好きだ。いつかきちんと気持ちを聞いてみたいけど、私の方からいつも好意は伝えてる。それに笑顔でうなづくダーリンを見ているだけで幸せだ。
真剣にバレーをやってる方には申し訳ないです。陳謝。




