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便所から始まる性剣の伝説  作者: てるる
序章、下水管篇
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5話 異世界はムスコと共に ②!?

 たった数分間の内に私の眼前にはしかばねの山が出来上がっていた。

 正確には彼女らは死んではいない。

 それらは、性剣により徹底的に○かされ気絶した四人の取り巻き連中だった。

 さて、残るは恐喝姉さんただ一人となったわけだが...どうも様子がおかしい。


「うっうっ...」


 なんと、さっきまで威勢の良かった姉さんが目に涙を浮かべながら嗚咽しているではないか。

 もう絶対こいつ四天王じゃないじゃん。

 数ある種族の中で最強であり『万能チート種族』とも言われている魔族。

 その王たる魔王とは、この世界で文字通り最強である。

 そんな魔王の側近とも言える四天王様の一人が、こんな僻地へきちの喫茶店でむせび泣いているというのは流石に世も末が過ぎる...。


 しかし、年端も行かぬ子供ならまだしも、彼女はどう見ても20代半ば。

 自分の行いに責任を持つべき年頃だ。

 可哀想だが私の未来へのいしずえとする方針は変わらない。

 私は静かに奴の方へ性剣を構えた...。


「ひっ、こ...来ないで!消し炭にするわよ!?」


 そう言った奴の指先からは、マッチかと見紛う程の炎が灯っている。

 なんて恐ろしいんだ。

 あんなのに当たった日には火傷やけどをしてしまう。


『やれ!やってしまえアリシア!あ奴に僕の隠されしもう一つの能力を見せてやれ!!!』

(う、うん...。それは良いけど、なんかこの剣ヌメヌメしてきてない?気の所為?)

『あぁ、それ?我○汁じゃない?。』


 なるほど。 

 ”それ”がチ○コである以上その言葉で納得しておこう。 

 私はぬめりで性剣を滑り落ちないように手に込める力を強め、すすり泣いている奴の方へと歩を進めた。


 私は考えた。

 覚醒後から今も性剣の剣身を覆うこの白い光が何であるかを。

 そして理解した。このまばゆい光の正体を、性剣のもう一つの能力を。

 大切なのは性剣がチ○コだということだ。

 チ○コ絡みで白いものなど一つしかない...。


「く、来るな!来るなぁーーー!!!」


 そう言って奴は私に背を向け走り出し、同時に『ボシュッ!』っと言う音と共に指先の炎が床に落ちた。

 だが、逃しはしない。

 輝ける賢者タイムの為に!


『逃がすな!挿せー!!!』


 私も”それ”の言葉と共に疾走する。

 奴の方が一瞬動きが早かったが、私には性剣の分のリーチがある。 

 私が性剣を持つ腕を力の限り伸ばすと、その剣先がわずかに奴の無防備な背に触れた。


「あ゛ッん♡」


 姉さんの口から嬌声きょうせいが漏れ出るが、そこで終わる私ではない。

 そのまま片足を大きく前へ踏み出した私は、先程取り巻き連中にやったのと同じ様に奴の身体へ性剣を深く挿し込んだ。


「いやっ!あ゛っ♡」 


 だが、私はまだ止まらない。

 これで最後。

 私は性剣を挿し込んでいる”穴”へとまとっていた白く輝く光を放出した───。


 必殺”射光しゃこう”ッッッ!!!


「イ゛ヤアァァァァァーーーーーーア゛ア゛ア゛♡♡♡」



◇◇◇



 気がつくと私の目に、あられもなくその場に倒れている恐喝姉さんとその取り巻き達の姿が映った。

どうやら変身は知らぬ間に解除されたらしい...。

 気になる事は色々ある...しかし、どうも頭が回らない。

 あの光を放出するとこんなにも無気力になるとは......。

 これが所謂いわゆる賢者タイムか。


 窓から店の前に人だかりができているのが見える。

 ニートぽっいおじさんから貴族らしき者まで、様々な人々...。

 無理からぬ話だ。私だって喫茶店から淫らな声が聞こえたら絶対に駆けつける。

 

 面倒くさい事になる前に帰ろ。

 私は気怠けだるげな顔でその場を去った。

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