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【続編開始】性格の悪さを神様に買われて加護を得ました  作者: フーツラ


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名前はまだ無い

ちょっと飲み過ぎました。

「さて、本日は前回召喚したモンスター、猫又に名前をつけたいと思います!」


和久津の声に合わせて周囲から拍手が起こった。


カメラの前には和久津とその肩に乗った猫又。周囲は毎度の如くギャラリーに囲まれている。前回程ではないが中々の人混みだ。今回はTwittorで特に宣伝はしなかったのだが、落武者の恰好をした和久津が歩いているだけでギャラリーがついてくるので仕方がない。


「それでは皆さんに考えてもらった名前を見ていこうと思います!ゴ右衛門、フリップ持ってきて!」


ゴ右衛門がフレームの外から何枚ものフリップを持って小走りでやってきた。


「前回の動画では伝えられなかったんですけど、この猫又、付いていないのでたぶんメスです!それを意識して候補を選んできました!ただし、決めるのは猫又自身です!」


猫又は興味無さげに前足で和久津の髪を弄っている。普段なら烈火の如く怒りだす筈の和久津だが、猫又には甘いらしい。


「では1つ目はこちら!」


和久津の声に合わせてゴ右衛門がフリップを出した。


「テト!なるほど、これはバステト神からとったんですね。どう?テトは?」


和久津が猫又に視線を向けるも、反応はない。


「うーん、いまいちのようです。では次に行ってみましょう!2つ目はこちら!」


ゴ右衛門が2枚目のフリップを出した。


「たねこま!ねこまたのアナグラムかぁー。どう?たねこまは?」


またもや猫又に反応はない。


「よーし、サクサクいきましょう!3つ目はこちら!」


ゴ右衛門が3枚目のフリップを出した。


「リリー!魔女宅かな?谷崎かな?リリーはどうかなー」



#######



「これが最後です!これで決まらなければ名前決定は次回に持ち越しです!20個目はこちら!」


ゴ右衛門が最後のフリップを出した。


「夏目!どう?夏目は気に入ったかな?」


「ニャオ」


「えっ、いいの?夏目でいいの?」


「ニャオ」


「夏目!」


「ニャオ!」


和久津の呼びかけに猫又が挙手で応えた。どうやら決まったらしい。


「名前も決まったところで夏目にはプレゼント!とあるルートから入手した魔道具の首輪です!この首輪には【回復】スキルが込められています!これで何かあっても安心!ほら、夏目」


俺が準備した首輪を和久津が夏目につけた。夏目は満更でもない様子だ。


「では、今回の動画はこの辺で終わりにしたいと思います!次回は猫又・夏目の能力に迫っていきたいと思います!この動画を気に入った方は高評価、チャンネル登録お願いします!」


ゴ右衛門がいなくなっていることに和久津が気が付いたのは、カメラを止めたずっと後だった。

感想・評価・ブクマ、読んでくださる皆様、本当にありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
[一言] ゴ右衛門.˚‧º·(´ฅдฅ`)‧º·˚.
[一言] ゴブ右かわいそす(´・ω・`)
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