表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【続編開始】性格の悪さを神様に買われて加護を得ました  作者: フーツラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/81

ゴブゴブゴブ

「はぁはぁはぁ」


俺は第2階層を走っていた。


後ろからゴブリンが3体、追って来ている。


「はぁはぁはぁ」


もうこれ以上道はない。行き止まりだ。


俺は壁を背にしてゴブリン達と対峙する。


先頭のゴブリンがゆっくりと錆びた剣を構えた。俺の手にショートソードはない。


「ゴゲゲゲゲ!」


追い詰められた俺を見て、笑っているのだろう。こいつらモンスターは嗜虐的だ。俺をいたぶるのが楽しみなのだ。


「ゴギャー!」


先頭のゴブリンが剣を振り上げた。


そろそろよいか。


「ゴブ、ゴビ、やれ!」


「「ギギギ!」」


後ろのゴブリン2体が先頭のゴブリンの脚を切りつけた。両脚の腱を切られたゴブリンはそのまま地面に倒れ込み、喚いている。


「ははは!おい、ミドリムシ!何が起こったかわかるか?」


ゴブリンは這いつくばりながらも此方を威嚇する。


「ゴブ、ゴビ、こっちへ来い」


ショートソードを持ったゴブリン2体が俺の方へやって来て跪く。


「ゴギャゴギャゴギャ!」


裏切り者。そう叫んでいるのだろうか?


「ゴブとゴビは最初から俺の仲間だ。お前が勝手に味方と勘違いしただけだ」


「ゴ、ゴギャ」


ゴブリンの顔から表情が抜け落ちる。


俺はゴブからショートソードを受け取った。


「充分絶望しただろ。もう死ね」


首を切られたゴブリンは煙になり、そこには魔石と召喚オーブが残った。


「よし!ゴブ珠ゲットだぜ!」


「「ギギギ!」」


俺は先の階層に進むのを一旦取りやめ、第2階層で召喚オーブ集めをしていた。通常だとまずドロップすることのない召喚オーブだが、性悪ムーブがハマると1割ぐらいの確率でドロップすることが分かっている。


ただ、普通に罵倒したりする程度ではドロップしない。もっと性悪なムーブが必要なのだ。


そこで俺が考えたのが、裏切りのゴブ作戦だ。


やり方は簡単。召喚オーブで召喚したゴブリンを他のゴブリンと合流させる。そしてその集団の前に武器を持っていない状態で俺が現れる。


ゴブリンは単純なので武器を持たない人間を見つけると必ず襲い掛かってくる。俺はマップを見ながら行き止まりまで走り、後はさっきの通りだ。


「よし。目的は達成だ。ゴブ、ゴビ、戻れ」


ゴブとゴビの身体が光って消え、手元の召喚オーブに熱が籠った。ゴブとゴビというのは俺が召喚したゴブリンの名前だ。最初に手に入れたのを、ゴブ。次に手に入れたのはゴビと名付けた。今回のはゴバと名付ける予定だ。


さて、もう第2階層でやることはない。当初の予定より大分遅くなったが、次は第3階層だ。

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
悪過ぎわろた
[一言] 召喚ゴブリンで裏切りムーブか 思ったよりまともだった 前話で悪事が捗るとか言ってたので
[良い点] 裏切りのゴブ作戦wwww
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ